ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

後輩 続々

2017-10-21 06:30:57 | 養蚕

 伊予生糸の技術継承へ向けて、徐々ではありますが、進展があります。


 昨年度(2016年度)から、私が参入したことで、転機が来たのかもしれません。



 今年度(2017年度)、西予市の、伊予生糸用の繭生産農家は、8軒!新たに、今年度、一名が加入。


 私の兄弟弟子?(同じ指導員さんの元で勉強してます)のMさん。


 ただいま、晩晩秋蚕の飼育中。(西予市では、年間6回まで、飼育が可能で、晩晩秋が、一番最後の蚕期)


 Mさんにとって、初めての、独立作業。



  かと思えば、9月から、養蚕家希望で地域おこし協力隊に入隊した隊員が。(まだお会いできていません)

 今後、新規の後継者と成るべく、準備中のようです。




 そして、さらに!


 地元西予市出身で、養蚕に興味を持っているという方から、新規で始めたいと申し出がありまして、一度見学に来られ、今日も午後から面会の予定。

 
 確実に、風向きが変わった感じがします。


 まあ、それでも、養蚕は、なかなか大変です。


 お蚕を飼育するのは、私のように、好きな人なら、苦もなく、楽しめる、楽しい仕事です。ただ、それを生業にするとなると、また別の要素が絡んできますね。


 今は、繭の価格が安定しているので、安定していないみかん農業よりもはるかにやりやすいと(個人的に)思ってます。ただ、これも、長期的に保証があるわけではありません。


 あとは、繭を作っても、糸にする技術と人がいなければ、伊予生糸は、生まれません。


 伊予生糸は、全国でも珍しい、繭を高温乾燥させない(つまり、糸のダメージを最小限に抑える、「生」の風合いを残す)糸作りによって、生まれます。

その分、手間暇がかかり、最高級の生糸なわけで、稀少性が高く、一般には出回らないというのが、ちょっと勿体無いですけれど。


 (博物館で、伊予生糸の織物を、直に触れる展示とか、やって欲しいなあ。触らないと、その良さが、伝わらないじゃん?)


 
 ともあれ、絹文化の歴史を、後世に残して行きたいです。
 


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