海外旅行の醍醐味は、時間が変わることではないでしょうか。
時差があって、時刻が変わります。これは、自分の立ち位置が絶対だと思いがちな自分中心を、しらしめてくれます。
フィリピンは、日本より一時間時計を遅らせるだけでよいのです。一時間くらい、どおってことないようなものですが、時計を遅らせるときの気分はなかなかですね。関西弁風に言えば、「もうかった!!」。
ヒースローに降り立って八時間も遅らせるとなると、大変な儲かり方なのですが、この儲けはとても「しんどい」のです。もう眠いのに眠らせてもらえない、そんな気分です。帰ってから、得しただけのツケが追って来るのも心配です。
何しろ、日本は「日出ずる国」ですから、この面ではどこへ行っても最初は得して、後で、支払うことになるのです。
もう一つの時間は、時計とは関係のない次元に入ることです。
スケジュールがしっかりと定まったツアー旅行では、時計の針を気にしながら行動しなければならないかもれませんが、でも、日常と言う次元を超えていることに「違いがない」?
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さて、私はUさんと、なんとか教会堂のある「低地」にまで下りていきました。
しばらく、鶏が殺されて鍋に入る様子などを眺め、写真を撮り、それから、食堂でコーヒーをふるまっていただきました。
なんとベンゲット州は、コーヒーの名産地だったのです。コーヒー好きの私の心配は、山でコーヒーが飲めるかどうかだったのです。ところが山の教会の、どこへ行ってもコーヒーが出てきたのです。
写真・スチールのカップがコーヒーカップです。
どこでも、このカップでコーヒーが出されました。
カップは、ウエッジウッドとかロイヤルコペンハーゲンとか香蘭社とか有田焼でないと・・・
という人は、マイカップ持参がよいかもしれません。
ドリップやサイフォンではなく、たいてい鍋で煮るようです。当然、日本でいつも飲んでいるのと味は違いますが、どちらが上とは言えませんね。砂糖は出してくれますが(砂糖も産地です)ミルクはありません。
牧場になるような平地はなく、乳牛など見たこともありませんから(乳製品はあります)、仕方がないですね。
そもそも電力供給が不安定で停電もしばしばの国では、牛乳を売るのは難しいかもしれませんね。
でも、ふんだんにお代わりできる熱いコーヒーに心が和みました。