フィリピンは、犬が放し飼いになっている国です。
それがどうした?と言われそうです。
日本だって、五十~六十年前まではそうだった・・・。
フィリピンは、犬の不妊手術がないらしい。
それだって、日本も五十年前までは、まだ普及していなかった・・・。
いえいえ、比べようというのではないのです。
私は、犬が大好きです。猫も好きですが、最初に飼った犬の印象があまりにすばらしかったので、
その犬のことを思い出すと、今でも、メルヘン映画を見ているような気分です。
主人公は、ジョンという名の雑種の犬と十歳の女の子です。
ジョンはもちろん、いつもは繋がれていたのですが、ねだればリードをほどいてもらえるのです。
女の子はジョンのリードをほどいてやり、一緒に出歩くのが好きでした。
ジョンは女の子の帰りを心待ちし、学校から女の子が帰ってくるときは十分も前に犬小屋を出て待っていました。
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犬が放し飼いでも許された時代。犬がある程度自己責任で生きているような時代。
犬の境遇は千差万別。捨て犬から、味噌汁のぶっかけごはんのポチ、
立派なうちにいるシェパード。チンやチワワやブルドックもまれには・・・。
捨てられた仔犬がきゃんきゃん啼いている光景は珍しくなく、
成長すると、どんな犬も思案気な顔をしていたような。
いたのです!!
思案気な顔をした犬。農村で歩き回っている犬も、お屋敷の犬も
とっても、毅然としていて、人を寄せ付けない顔をしているのです。
フィリピンは犬を食べる習慣があるとかで、
ある犬たちは不審げな視線を人に向けるのです。
アゴーのお屋敷の犬
サヤガンAG教会では、教会堂の裏で仔犬が遊んでいました。
ママ犬に菓子パンを与えたものだから、全員が飛び出してきて欲しがること!
スナクバット村の犬