(体長10cmの普通のムカデ)
例年、梅雨入り前から秋口まで、シーズン中に2~3度は咬まれ、
常に身近に居て、煩わしく思えたムカデ達。
今年は梅雨前後に現れたのみで、最近は姿を見せなくなりました。
これは今年の猛暑や少雨の影響で、地下に潜んでしまったのか、
それとも作物に当たりと不作年があるように、ムカデにとって今年は
不当たり年だったのでしょうか。
出現すると、その奇怪な容姿と毒虫がゆえ毛嫌いされる奴等ですが、
姿が見えなくなると、反対に寂しくもあり、愛おしくさえあります。
今年6月末の事、車庫に設えた納戸で、特別な奴に遭遇しました。
体長は20cm余りの奴は、私が母屋へ殺虫剤を取りに戻る間も、
その場を逃げるでもなく、ずっと其処に止まったままでした。
一般的なムカデは、殺虫剤に直ぐ反応して、暴れ後昇天しますが、
私が殺虫剤を大量に吹掛けても、奴は身動ぎもせずに居ました。
10分ほど経って様子を見に行くと、奴はコンクリート床へと降りて、
少し苦しげにあったので、私は止めとばかりに、靴で踏みつけました。
蛇を踏みつけたような靴裏の感触は、奴の存在そのものでした。
The number of yesterday is 35.