cheeze_art's blog

The life as the diehard

程良き田舎の定義

2013-02-07 17:16:12 | 虎落り言(Mogari-talk)
昨晩、地区の公民館において、高規格道路建設工事に伴う地元説明会があった。

当地区では、費用対効果が望めない理由から、一時工事継続が危ぶまれたが、
地域の活性化や建設産業に依存する本県の特質から、再び着工の運びとなった。

工事は、山向こうから延伸してきて、我が方の正面山頂をV字カットするとのこと。
工事は、まず山を伐開した後、東側IC橋梁登坂路を使い、土砂を搬出するという。

40年ほど以前、この辺りは、自然と野生が共存出来る素晴らしい田舎だったが、
農耕に向かない湿原や緩い丘陵は、造成がなされ大規模住宅地として姿を変え、
つい最近は、二つトンネルを抜き、太平洋までショートカットする県道整備がされた。

そして現在進行形は、里山を大幅に削り、時間を血税で購うような可愛げのない、
騒音と粉塵と光害を撒き散らす、コンクリートとアスファルト製の無機質な構造物だ。

以前、この辺りの湿原は、野鳥の楽園であり、鼬や狸や野兎などが夜を駆け回り、
用水路は蛍が乱舞し、自然と人間の営みが程良く調和した住みよい田舎でした。



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