ぶつぶつ地蔵

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モダン出世双六 『天国を見た男』 ~ストーリー編~

2006-08-28 16:46:14 | 舞台関係
母にサプライズしようと思っていた舞台。しかしながら母には、その日の前日からその日の夕方まで、祖母の看護に付く予定があり、行けない事が判明。
「もっと早く言っといてぇや」と言われ、やむなく母を誘うことを断念した。しかし、観劇前日になって誰が一緒に行ってくれるだろうか。そんな急な話、オイラだって、そうそうOK出せないもん。
最悪、空席覚悟で友達を当たってみた
・・・神はオイラを見捨てなかった
そんなこんなで、8月26日に京ちゃまと行ってきました。

作:鈴木哲也 マキノノゾミ
演出:マキノノゾミ
モダン出世双六 天国を見た男

ざくっとあらすじをば・・・パンフレットが販売していなかったため、ホンマに覚書なので、文字の間違いや覚え間違いもあると思われまする。そんときゃ、許してね。


主人公、新田雅吉こと雅やんは、同志社卒の三友商事のエリートだった。その頃、自分の商談のお座敷に来たナトヤ(芸者)の繭子を身請けし、夫婦になる。しかし、不祥事を起し会社を追われることに。
仕事が見つからず、二カツの屋台で仕事上がりで飲んでいた、ドカチンのガタやんと寺やんに仕事を紹介してもらい、日雇いのドカチンとなる。
そんなある日、道頓堀で身投げ事件が起きる。この物語は、この騒動から幕が開く。

寒いある日、二カツの屋台の前でエリート風のサラリーマンのすーさんとナトヤは話をしている。「二カツ食べてけへん?2文で食べれるカツやから、二カツ言うねんで」「三友商事のこの私が、こんなところでこんなものを食べられるかね?何か食べたいなら、寿司でも食いに行こう」
二カツ屋のオヤジのところにガタやんが走りこんでくる。雅やんが身投げした!と。
身投げを助けたのは寺やんである。身投げをしたのは、溺れていた雅やんでも、一緒に助けたおっさんでもなかった。川面を走る屋形船を覗き込んでいたおっさんを、身投げと勘違いした雅やんが突き落とし、自分も川に落っこちてしまったのが真相である。
この騒動で、雅やんは20円もの大金を無くしてしまう。この20円は、ドカチンの後にこっそり荷揚げのアルバイトをして溜めた、繭子にちょっとばかりの贅沢をさせてあげるための金であった。
心斎橋にどーんとビルヂングを構える浪花デパート。この工事を雅やんらドカチンが請け負っていた。雅やんはビルを見上げて思った。
「わしは見上げているのに、このビルから見下ろす人がおる」
「わしは繭子に月並みの贅沢もさしたられへん。せめて、美味しいモンでも食わしてやりたい」
このいきさつを聞いたおっさんは、雅やんの人柄に感動し、是非、自分の会社で自分の力を試さないか、と職を斡旋する。実はおっさんこそが浪花デパートの社長だったのだ。
双六の駒が一つ進む。

社長に見込まれ入社して、配属されたのは郵便課である。
日の当たらない部署ではあったが、社内の郵便物の総てを束ねる場所である。ここで、早くも雅やんは二つ目の駒を進めることとなる。
郵便物の一つ。ドイツの会社との業務提携の書類を読んでいると、不明瞭な言葉が多かった。気になって相手を問いただすと取引を断ってきた。初めは社に大損害をかけたかに見えたこの出来事は、実は国際詐欺から会社を守るという結果となった。
郵便課よりずっと上の階の商品輸入課(←この部署は怪しい^^;)に移動。
その後も次々に社運を導くアイディアを出し、とんとん拍子に出世を重ねて行く。初めは雅やんを嫌っていた婿養子の代表取締役とも仲良くなり、更に順調に会社の中枢へと登って行く雅やん。

雅やんの優しい人柄が好きだった繭子。
雅やんと少しの時間でも一緒にいる事が嬉しかった繭子。
しかし繭子と雅やんの間には、少しづつズレが生じ始めていた。
雅やんは繭子のために、どんどん働き、どんどん出世を重ねる。
「贅沢もいいけど、二カツが懐かしいわ。お金のないときには1枚の二カツを分け合ったよね」
「初めは衣ばっかりやったけど、馴染みになったら、衣薄くしてくれたね。肉の厚みはかわらんけど」
と昔を懐かしむ繭子に「今は、あの頃とは違うんや。今の生活に慣れてもらわな、わし、勢ないやんか」という雅やん。
会社と言う組織の中で、雅やんは昔の友との繋がりを無意識に捨て、繭子との絆さえも途切れさせてしまっていたのだ。

尚も出世を続ける雅やん。
繭子が出て行って後、社長の娘、貴子との縁談が持ちかかる。これ以上ない出世である。
しかし貴子は、同じ会社の伊達君と付き合っていた。父の政略結婚に依存を唱えず、結婚を快諾した貴子ではあったが、実は伊達の事がまだ好きだった。このとき、雅やんには繭子が何を大切にしたかったのかが解ったのである。
貴子と伊達の結婚を許して欲しい、許さないなら二人を責任を持って駆け落ちさせる、と宣言。そして自分は会社を辞めることを社長に告る。
双六の駒は元へ戻ったのだ。
たった1年の出来事。

寒いある日、繭子はがたやん達と二カツ屋を待ちながら話をしている。
「また総理大臣代わったんやね」「誰がなったって、ワシらの生活同じじゃ」
そんな話をしていたが、ガタやんと寺やんは小便をしにその場を離れる。
そんな繭子の前に二カツの屋台がやってくる。前の二カツ屋は雅やんを見て「一旗あげる」と満州に渡った。二カツ屋から屋台を一式買い取ったのは雅やんだった。
「ガタやんやてらやんが来たら、すこぉ~しだけ、肉厚くしたるねん。儲けはあんまないけど、二カツ屋の女房でええか?二人で頑張ってくれるか?」
その雅やんに繭子はにっこり「3人やよ」と答える。
やっと上がり。出世の双六は上がりではなかったかもしれないが。
そこへガタやんが走りこんでくる。
「だれか道頓堀に身投げしよった!今、てらやんが助けてる!!」
ずぶ濡れで助け出したその人は・・・総理大臣だった!
これ以上、出世双六はごめん!ってことで、総理を元の場所へ・・・どっぽ~ん


・・・ざっくりあらすじのはずが、ガッツリストーリーとなってしまった。
役者別感想は次につづく

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4 コメント

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お返事2 (ひー)
2006-09-04 10:47:05
>Bettyさん

私もね、ウエストサイドちゃんと見たことないんですよ。映画でなんども放送されてるのにね、なんとなく見ていなかったの。

作曲のレナード・バーンスタインさんとは一度お会いした事があるので、ちゃんと観なきゃ~~って思ってたんですよ。今回、やっと実現です♪
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そうなんだぁ~ (Betty)
2006-08-30 08:55:11
人それぞれですものね。

お母さまも大変なんですね。

ご無理なさいませんように。



ウエストサイドストーリー

若かりし頃京極の洋画館(京劇だったかな?)で見ました。

ジョージチャキリス?(これもあやふや)

音楽がいいですね。



中腰で腕を振り指を鳴らしながらストーリーを沢山で向かってくるところは今でも思い出せます。



お母さまもうれしいでしょうね
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お返事 (ひー)
2006-08-29 10:27:42
>Bettyさん

いやいやいや・・・そんなに優しい娘じゃないんですがね。

母の用事はね、大抵聞いてるので知ってたんですよ。急遽、付き添いさんが一日お休みほしいってなりまして、んじゃ、この日・・・とトントンと決めてしまったらしいんです。

あんまり早くから言うと、気を使って「私はいいから友達と行き」とか言い出す母なので(←過去の経験から)なるだけ猶予のないように誘わないとダメなんですよね。特に今は、祖母の事があるから、先の予定が立ちにくいので。

なので、次はちゃんと予告して「ウエストサイド物語」に誘ってあります^^あんまりいい席じゃないけど、昔からのお話で母も楽しめるだろうから
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残念・・・or お楽しみ (Betty)
2006-08-29 07:41:44
折角の思いやりなのに残念でしたね。

でもひーちゃん楽しめてよかったですね。



おばさんになると大変なんです。

色々いろいろ用事があって・・・

やっぱり前もって言ってもらえる方が予定が組めてうれしいんじゃないかしら?



その上その日が来るまでうきうき出来ますもの

ひーちゃんの優しさを又確認しました。
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