ぶつぶつ地蔵

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つか版 忠臣蔵 スカイツリー編

2012-06-19 11:14:43 | 舞台関係
6月16日ソワレ 扉座第30回公演 つか版 忠臣蔵 スカイツリー編

横内さんやマキノさんの原点である、つかこうへいの舞台を扉座が再現。
っつーことで観に行ったんですが。。。

良かったのか悪かったのか。
好みなのか好みじゃないのか。

これが難しい作品だった(笑)

個人的な好みとして、歴史上の人物をあーゆー風に描いちゃうのは頂けないんですよね。(浅野内匠頭とか吉良さんとか・・・)
途中からは、ここまで書くなら・・・ま、いっか^^;ってな気分になりましたが。
そこを気にしていては、作家にはなれないのかもしれないしね。

演出的には、「おぉ!M.O.P.!」って思うシーンがワンサカあって、そう思った後から、「あ、これがつかさんの芝居、マキノさん達の原点か」と納得したのであります。
オイラの観劇の原点はM.O.P.のHAPPY MANなので、あの時の曲、セリフ、小道具、舞台の熱・・・すべてがつか演劇だったんだ!と認識する舞台だったわけです。

横内さんが何度も何度もおっしゃっていた「つか以降」の意味を、遅ればせながらようやく体感したっていうのが今回の観劇の一番の衝撃でした。


個々のキャラの描き方はともかく、ストーリーは面白かったです。
物書きや役者によって、人為的に作られた人情事件や忠臣の出来事。
芝居を当てるために、実際の世にその下地の事件を起こさせる。この発想はすごいなぁと唸りましたね。
昨年末に見た大江戸鍋のストーリーも個人的に好きだったんですが、今回の物書きの執念、これもスンバラです。
情のないところに情を作りだし、忠のないところに、忠を作りだす。
この生み出される過程の面白いこと。
ある意味、狂ってます。
こんなこと、考え付くんだぁと。すごいなぁ。
大江戸鍋のほんわかラストとは全く違いました。
心意気を超えた執念を感じずにはいられません。

近松が其角に言うセリフ「この近松、妬くぞ。この物語は100年、いや500年は持つ。」
作家冥利に尽きる言葉ですよね。
自分が死してなお、作品が生き続ける。。。これは近松の…ひいては、この芝居の作者の心の言葉じゃないかなって思うのです。
この物語「忠臣蔵」と銘打っているけれど、本当は四十七士の話ではなく、それを作り出した人たちのお話だったんですよね。
忠臣蔵を見に行くと、たしかにがっかりしちゃうの頷けます。

ドタバタだし、エンターテイメント色濃いし、なんだかなーって思う部分もあるんですが、一本通っている筋が「人間」だと思うんです。
作家も、当事者も、、、みんなが本当に一生懸命生きてるんですよね。
だから、ちょっぴり泣けちゃったんだと思います。

個人的には、HAPPY MANを見ているようなきららを見ているような。。。そんな懐かしさを感じる作品でした。


そうそう、特筆すべきは・・・関西弁がオモロイ。
赤穂だけど、関西弁。京都だけど関西弁京都風味。。。みたいな(笑)
マシンガンのようなセリフ回しじゃなかったら、んん~~~~^^;ってなりそうですが、今回の演出では迫力あって良かったかなって思います。
あと其角と瑤泉院とのキスシーンでは、土方の「くちびるを吸いますよ」をなぜか思い出して照れちゃいました(爆)

でも・・・もし再演があるのなら、つか版忠臣蔵・横内テイストでお願いしたいかも(笑)








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