ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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2013GW奇譚 その5 観

2013-06-04 13:34:30 | 奈良
いまだにGWの話^^;
っつか、まだまだ続くんだけど。

5月4日は薬師寺さんで最勝会があります。
最勝会とは、日本三大会(南京三会)と言われる法要の一つ。
一つは宮中で行なわれていた御斎会(ごさいえ)。
一つは興福寺で行われていた維摩会(ゆいまえ)。
そして薬師寺で行われている最勝会(さいしょうえ)。
御斎会と維摩会は途絶えてしまっておりますが、最勝会は平成15年の大講堂の復興と共に復活したのであります。

最勝会では、護国経典とされる「金光明最勝王経」について講師(こうじ)が講義し、その後僧侶が経の内容について論議します。そして国家の繁栄と皇室の安泰を願い、国民の幸せを祈る法要となります。(最勝会の細かな内容はこのあたりをご参照ください → 

最勝王経と護国之寺(国分寺)に関しては、このへん → に少し書いています。

こちらの法要は夜の7時(19時)から始まりますので、日中はフリーなわけです。
で、早くから出かけて、ならら満喫♪ってしようと思ってたんですが。。。。お寝坊さんをいたしまして(っつか、早く起きたのにだらだらしちゃったのら^^;)、なんか微妙に遅い時間から出動したのであります。


問:どこへ?

答:當麻寺


當麻寺展へ行った時にスタンプラリーのカードをいただいたのでね、やはり行ってみようかと。。。ここんところ、中之坊しかお参りしてなかったけれど、ほかの塔頭にも行ってみるべ、的な。

でも、やはり出発した時間が時間なので小一時間しか拝観できなかったんですが^^;
小一時間で4つの塔頭お参りするのとか、無理だし(´・_・`)
それでもいいか♪ってことで行ってみました。

當麻寺展真っ最中なので、奈良博へ行脚されている仏様が多いんですが(笑)
それはそれ、お参りはお参りですから♪

数年ぶりで曼荼羅堂の中でのお参りをいたしました。やはり中は落ち着きますね。
ご本尊様の當麻曼荼羅・・・めっちゃ大きくって見上げないといけないのに・・なんであんなに威圧感がないんだろう。
壁とか箱(←箱言うな、お厨子と言え!)があの大きさで目の前にあると、圧迫感が相当あるのに。。不思議だねぇ。

奈良博でお会いした姫子ちゃんの坐像とか思い出しつつ、曼荼羅堂のお参り終了。
金堂、講堂へのお参りを済ませ、国宝の梵鐘を・・・と思って行ったら、既に拝観時間を過ぎていました^^;

中之坊の入口で、蓮花ちゃんがおいでおいでしています。

いつもと違うところ・・・って思ってたのに、蓮花ちゃんに誘われて中之坊へ(笑)
しかし、蓮花ちゃん可愛いよね。携帯向けたら「ニッコリ」風味に首をかしげて手を振ってくれました。
ゆるキャラっていうより、萌えキャラですよね。


さて、東塔を借景にいただいた新緑のお庭は・・・うーたんも飛び交って(笑)いつもどおりスンバラでした。

そして、いつもは咲いていないお花達。(←そんな時期にしか今まで行ってなかった^^;)

牡丹は盛りを少し過ぎたところでしょうか。
それでもとても綺麗に咲いていました。


黄色の牡丹って珍しいですよね。(え?そうでもない?)


鉄線も満開。
クレマチスって言ったら洋風に感じるけれど、鉄線って呼ぶと和風に感じる。不思議な花だねぇ。


これは何の花でしょう。桜のような葉っぱだけど、花はちょっと違う形状。
しかし、可愛いな。


すずらんも咲いてました。なんて涼やかなんでしょうね。


さて、これなーんだ。


黒臘梅と言うそうです。
しかし、春先にあのなんとも芳しい香りを放つ臘梅とは違い、香りは全然しませんでした。
時期の問題かな?

宝物殿はこぢんまりしているけれど、めっちゃ充実しています。
こちらの宝物殿、個人的に大好きなんです♪

しかし、このあたりで、タイムアップ。
っつか、當麻寺さんの拝観時間もアップのようです。
残りの2つの塔頭。。。行くよ、ちゃんと日を改めて!


で、この日の本来の目的地へ向かう。
薬師寺に着くと、既に先立のお坊様がお堂へ向かわれておりました^^;

やべぇ。急がねば!


花会式の時にも、練行衆の後ろを着いていくという失態をしたのでね。
かといって、お坊様を追い越すわけにもいきません(笑)


つかず離れず後ろをついて行くと・・・


お坊様方は東回廊へ向かってシャラシャラと進まれます。

おし。今だ!

オイラはショートカットで講堂前までスタタタ・・・と移動。


無事、入堂されるところを拝見することができたのでした(笑)

  
この方々が入堂されたあと、いよいよ行列が出発し、大衆、講読師、勅使が入堂いたします。
この先に入ったお坊様は、多分。。。お堂の中で大衆たちをお迎えする用意をしてるんだと思います。


こちら、今回の進行役の村上定運師。
今回初めての役どころで、少々テンパっているそうな。(全然余裕に見えましたけれど)


雅楽の音がかすかに聞こえ、次第に大きくなってきます。

 

 
一旦、席に着き堂内から呼ばれるのを待ちます。


加藤大覚師の宣言(?)でお堂の中へと入っていくのであります。

 

勅使の方の裾が長~いのを写したかったのですが、場所的にうまくタイミングが取れず激写は断念^^;
僧侶と勅使が入堂した後、我々一般ピープルも入堂。(したくない人は堂外からでもOKだよ)

僧侶の入堂から数えて、全体で小二時間程度でしょうか。
法要は粛々と進められます。
花会式の薬師悔過のような華々しい躍動感とはまた違い、最勝会は論じ合う厳かな感じです。それがたとえ子供の声であってもです。あれだけのことを覚えている小坊主さんに感歎しつつ、でもその中にちゃんと重さを感じる。こういった儀式特有の重厚さかもしれません。

5月とはいえ、日が落ちた堂内・境内は冷え込みます。
最勝会の法要が滞りなく終わり、お堂の外に出るとお松明が煌々と燃えています。

しばし火に温まってから(笑)帰路に着く。


帰り際、いつもと表情の違う夜の輿楽門を見る。

いつも不思議な気分になる。

駅への道を歩きながら、もう一度振り返る。
 
お写経道場へ向かう門の提灯に薬師寺の文字と下がり藤が綺麗に映えていた。


法要に参加させていただくと、背筋がピンと伸びる。
でも哀しいかな、凡人のオイラには西ノ京の駅・・・電車を乗るころには、このピンが弛緩してくるんですよね。
まだまだ煩悩様も我儘も押えきれませぬ。。。











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