ぶつぶつ地蔵

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十三人の刺客

2012-08-27 16:49:27 | 舞台関係
映画、古い方も新しい方も見てないんですが、マキノさん&鈴木さんのタッグですので外すはずがありません。

8月25日ソワレ 十三人の刺客 観てまいりました。

今回の感想を一言でいうと・・・無常。
これに尽きます。

この日のマチネの後、庄野崎謙さんが急病で降板となり、演出を十三人から十二人に変更して上演という大ハプニング。
初めは上演中止も視野に入れていたそうですが、何とか十二人でGo!と相成ったのであります。

※以下ネタバレありです。クリーンに観劇されたい方はご注意ください。

一幕は、あぁ、この辺マキノさんっポイ♪ってかつかさんっぽいのか?(←自問自答)とか、石坂さんは声で解るな♪とか、出てくるキャラを追うのでかなりイッパイイッパイだったんですが、二幕は一変。戦闘シーンへと一気に加速していきます。
パンフレットの対談に映画での緩急の魅せ方が書かれていましたが、舞台の緩急もすっごくあって退屈しませんでした。映像とは違う舞台の見せ方、映画がどんなのだったのかを見たくなりましたねぇ。
十三人が十二人になった変更部分は、初見のオイラには全く分からず。。。普通にこういう芝居って感じでスッと入ってきました。(映画を見てないのも幸いしたのかも。)
十三人バージョンも観てみたかったですね。
戦闘シーンでは、これでもか!!ってくらい血しぶき出まくりです。
ご一緒観劇した京ちゃまが言ってましたが、前の方の席の人には血しぶきが掛からないように、ビニールが配られているとか。
すごいなぁ。血糊って、洗濯で綺麗に落ちるのかな?とか、全然違う心配をしちゃいました(爆)

このラストのシーンは、意見が分かれるところかもしれません。
観劇後「気持ち悪い」とか「長かった」と言ってる女性がちらほらいたのに対し、男性はあまり気にしてなかったように思います。本能の違いですね、きっと。

かくいうオイラはというと、あれだけ血しぶき出ちゃうとすっごく悲しくなってきちゃって。。。なんて無意味な戦いなんだろうって思っちゃいました。
確かに遺恨はある。斉韶への処断も納得がいく。でも、そのためのあの大量の家臣の死は必要なのかなぁと。戦っている明石藩士と新左達との間には遺恨はなく、そこにあるのは主君への義。
幕末の志士たちにも同じことが言えるかもしれないし、すべての戦いにおいてそうだともうけれど、お互い殺し合う理由なんてないんじゃないかと。。。なんで顔も知らない、誰だかも解らない相手を殺してるんだろうと、血しぶきの向こうで倒れていくのを見ながら感じたんですね。
無常だなぁと。

「死に逝く美」とか「死の美学」とか「義に殉ずる」とか・・・そんなものはないなと。
死ぬことにはどんな冠もない。
そこには「死」しかないんだ。

そう感じた舞台でした。
そういう意味で、観た後の脱力感は大きかったなぁ。
でも演じている役者さんはすごくって、とっても素敵でした。

特にお気に入りは佐平太役の西岡徳間さん。
殺陣もどっしりしてて、演技もずっしりと迫力あって、めっちゃカッコよかったです!
ご自分の見せ方が本当に良く解っていらっしゃるんでしょうね。総ての所作に納得いくんですよね~。

それに対し、半兵ヱの坂口君。。。殺陣が重かった^^;
タッパがあってメッチャ映えるんだけど、戸口より大きくって遠近感が~とも思っちゃったなぁ。
一幕終了後に、京ちゃまが「たまにあっ君に見える・・・」なんて言うもんだから、二幕からは某フォーシーズンズの劇団のあっ君に見えたり見えなかったり^^;
坂口君好きなお顔なので、欲張ってみちゃうってのもあるけれどね。

釈ちゃんもね、個人的にはもったいないなぁと・・・
おとなしい女性だったら釈ちゃんでなくても良かった気がする。
さな子さん(解る人には解る)とまでは言いませんが、釈ちゃんの殺陣を見たかったぁ。

石坂さんは安定してましたね。やっぱり好きです。オイラの印象はどこまで行っても、桃太郎の犬とチンドンから抜け出せませんが^^;
カテコのお辞儀が、妙に商人っぽくって笑っちゃった~^^(格好は明石藩士だったので。)

わからなくなっちゃうときが多かったんだけれど、御神酒徳利のお二人とかめっちゃ好き~♪あのリンク具合の絶妙!めっちゃ笑わしていただきました。
パンフだとワイルドな男前に映っていたので(いや、舞台上も男前でしたよ)パンフと合わせるのが至難でした。(京ちゃまに教えてもらったのだ)

叔父御叔父御と言ってたのが印象的だった新左の甥は、着物の柄が源氏香柄で、こーゆートコロでも性格付けがなされてるんだなぁと。
出てきた一瞬、木下さんかと思ったの。(キャストにいないのに^^;)川村君とは全然似てないのに、あの役は木下さんでもいいじゃんと思っちゃった(笑)

あぁ、馬木也さんは特筆しないといけないよね。
カッコよすぎ。以上!

キリがないのでこの辺で^^;
どの人もみんな素敵でしたね~。

感想書いてたら、こんなにいいのにぃ。。。オイラの物語への感想はやっぱり「無常」だったの。

基本的に義賊とか大好物なのになぁ。。
今の感性だと、ちょっと八犬伝に耐えられるのか不安になりつつ。。。



どーでもいいですが、十三人の刺客のオフィシャルHPの斉韶@袴田君・・・サミー@新撰組局長にそっくりじゃないですか?










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↑以外に斉韶の最期の叫びに共感できたオイラです。花王さん演じるじぃが半兵ヱに切りかかった時に笑いが起きてたんですが。。。オイラにはその意味が解りません。他にも何度か殺陣のシーンで笑いが起きてたけれど・・・あのシーンはオイラは泣けて泣けて仕方がなかったんだもん。そんなオイラのために、ポチっとな♪

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