ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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林英世 ひとり語り ~桜の森の満開の下~

2005-05-23 01:01:32 | 舞台関係
2本目の公演まで時間があるので、周辺をぶらぶらする。
去年この周辺はぶらぶらしているので、だいたいの所は、解る。

古い町並みなので、少し歩けばお寺に出会う。
でも、夕方にお寺に行く事は、しない。
なぜならば、閉門時間が気になってゆっくり出来ないから。
神社仏閣は時間を持って、ゆっくり歩きたいのだ。

なので、商店街の方面へ。

今出川通りに面してある越後屋多齢堂にて、カステイラを購入。安政年間創業の老舗である。卵ケーキと言っても良い程、ふわふわで卵の風味がするカステイラである。注文してから切ってくれるのも嬉しい。

千本通りに出て千本玉壽軒では、胡麻の入った「西陣風味」を。餡を柔らかい羽二重で包んでいる。目にも鮮やかなたとう紙を結ぶは観世よりだとか。あぁ、あの人に食べさせてあげたい・・・(数名が目に浮かぶ。「私だ」と思う方、いつかあげる日が来るかもね)

今回は近為は大にぎわいだったので、柚こぼしに後ろ髪を引かれつつもスルー。

そのまま鞍馬口方面へ歩き続けると引接寺(通称えんま堂)が見えて来る。
このえんま堂、ちょっぴり面白いお堂である。朗らかな気分に私はなるんだけど・・・

水無月を買いたくて、大福餅老舗に立ち寄る。ついでに美味しそうだったので田舎饅頭も。

この日は商店街に鉾が立っていた。どうやらお神輿が通るらしい。
少し待ってみたけれど、なかなか来ないので腹ごしらえをする為に、浄福寺通りに戻る。

去年から目をつけていたのは・・・とんかつ専門店とんが
A定食:ライス、味噌汁、80gのとんかつ:¥840-(トップ写真参照)
満足でした。

腹ごしらえも済み、脱線した気持を元に戻す。

2本目は坂口安吾さんの「桜の森の満開の下」

桜の花は、余りにもその見事なその姿ゆえに、様々な想いを心に落とす。
この物語も、そんな桜にちなんだ話。

旅人も、盗賊も、桜の森は避けていた。
満開の桜の木の下に長くいると、人の気は触れてしまうのだ。

美しい女に魅入られた盗賊。
女の言うままに、今迄攫って妻としていた女を殺し、
都を懐かしむ女の為に、都に住み・・・
桜の森の満開の下にまで行く。
美しいものに魅入られた盗賊の想いの行く末は・・・

お昼に聞いた「夜が軋む」とはまた少し違うものの、やはり恐い話。

英世さんの語りの間と、普通の舞台の時とは違うその表情と。
バックの白いクシュクシュの布(もしくは紙か?)が、一面の桜の森に見えた。
狂気を現わすと、もしかすると、ものすごい静寂なのかもしれない。
白地に枝垂れ桜か藤の文様の着物も、この話に色を添えていた。


実は、満腹で語りに挑んだ私は・・・中盤で少し船出した。
英世さん、すみません。。。


あぁ、だから最後までシリアスは続かないんだってば。


ちなみにこの写真は、トイレの天井から飛び出して来ているオブジェ。
西陣ファクトリーGardenのトイレに入った時には、見上げてみて

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