ぶつぶつ地蔵

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ORANGE

2013-04-17 14:16:50 | 舞台関係
三上さんがご出演ってことでGETしたチケットでした。
どんなお芝居か、三上さん以外に他に誰が出るのかも全然チェックせずに赴いたのですが・・・非常にどストライクな作品でした。
ちなみに、三上さん以外全く知らない方ばかりで^^;

4月13日ソワレ AMUSE×PEOPLE PURPLE「ORANGE」

阪神淡路大震災のレスキューに当たった消防士100人以上にインタビューし、作り上げられたお話。
和やかな消防士の日常から、緊張感あふれる現場への出動。
熟練の特別救助隊員と新人の消防士。
震災での出来事。
隊員同士の絆と、家族や遺族との関係。
目標。想い。葛藤。
いろんな角度で、人命を守る人たちの姿を描いていました。

特別救助隊になるには、消防士から更に訓練を積んで資格を得るらしいです。そして特別救助隊員になって初めて、オレンジのユニホームを着ることができるらしい。
このオレンジの隊服こそ、タイトルロールの「ORANGE」なのです。
今回のお芝居で初めて知りました。

ORANGEを着る先輩達に憧れる消防士山倉。物語の序盤の彼は、まだ危険に飛び込むことへの恐怖を拭えずにいます。しかし阪神大震災での出来事を聞いたことで、この恐怖を克服し目標を新たにします。しかしその正義感こそが、助けたいとはやる気持ちを抑えるブレーキをも壊してしまいます。
結果、彼は救助作業の途中で命を落とします。
上司の判断。現場での判断。
助けられる命が目の前にある時に、何をどう判断するかで結果が大きく変わるのが、人命救助というお仕事なのです。

現場では刹那の判断を求められます。
震災の経験を経たORANGEを着る特別救助隊員小日向ですら、その判断が最善だったのか・・・と常に問いかけています。前途ある後輩であり仲間である山倉を失い、小日向も立ち止まってしまいます。しかし最後はそれを乗り越え救助へと。。。なぜこの仕事を辞めないのかという答えを探しながら前に進む。。。
そんな感じのお話でした。

われらが三上艦長は、上司の桜井役でした。
ものっそ格好良くって素敵でした。もう、カッコ良すぎです。

テーマは重いけれど、お話は軽快に笑いのあふれる場面もたくさんあり、人間の多面性を感じます。
因にお笑いは沖縄から研修に来ている袋小路さん役の上地春奈さんがずば抜けてました。三上さんも笑いを噛み殺してましたもの^^

個人的には大きな被害のなかった阪神淡路大震災でしたが、当時を思い出して涙が止まらないシーンが何度もありました。
あの震災以降、芸予地震、新潟中越地震、十勝沖地震などたくさんの地震があり、最も記憶に新しいのが東日本大震災です。
このお芝居はすべての救助隊員と犠牲になられた方、被災された方へ捧げられています。
被災されたりご遺族の方などは、もっと違った感情を伴う観劇となっているのではないでしょうか。




以前テレビの特集で救助隊の上司の方が「若い消防士達にはなるだけ早く結婚して子供を儲けることを勧めています。」とコメントしているのを聞いたことがあります。
「奴等は危険に飛び込むことを仕事とし、正義と誇りを持って作業にあたります。ただ、そうなると自分をかえりみないことが多々あるんです。その場での冷静さを失わないためにも、自分にも守るべき大切なものと持たせてるんです」そうおっしゃってました。

人を助けるのが仕事。でもそれで自分が命を落としてはいけない。
正義感が強ければ強いほど、命を落とす確率が高いそうです。
現場での一瞬の冷静な判断が、助ける側と助けられる側両方の生死を分けるんですよね。
判断をすることは迷いではない。危険な状況に飛び込む時に、自らも生きて戻ることが大切なのだと思います。

山倉の正義感とその結果を観ているとき、このコメントを思い出して仕方ありませんでした。




奇しくも、この大楽の日の早朝。
関西一体は、淡路島付近を震源とする震度4.0~6.0の地震に見舞われました。
大きな被害はなかったものの、なにか因縁めいたものを感じずにはいられませんね。









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↑震災の記憶は少しづつ風化し、傷にかさぶたが出来ていつか小さな傷跡になったほうがいいと思うんです。でも、震災で得た教訓は風化してはいけない。こういったお芝居は、何度も何度も再演され続けていくべきだと思います。命を救う彼らの勇姿にポチっとな☆

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