ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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戯伝写楽

2010-04-26 17:08:31 | 舞台関係
4月24日ソワレ25日マチネと2回、戯伝写楽を見て来ました。

M.O.P.が上演した「きらら浮世伝」以来、写楽・・・いや、蔦屋重三郎好きとなったオイラでございます。
この和ミュ(和物ミュージカル)には期待がかなりありました。
期待が大きい分、見るのが怖かったのも本当。イメージがある意味出来あがっちゃってるトコロに、新たな写楽をはめ込む訳ですから。
しかし、この不安な杞憂でございまして。めっちゃ楽しくって泣けるお話でした。

数ある写楽仮説の中で、戯伝写楽は阿波の役者説をベースに作られたお話。
写楽は秘密結社だった!みたいな(笑)
写楽は一人の絵師ではなく、絵師とそれをプロデュースした人たちの総称ってトコロでしょうか。

個人的に一番の気になりドコロであった、蔦重を演じられた山路さんに至っては・・・ブラボーと言う以外なかったでしょう。
ちょっと歳くった蔦重でしたが、文句なしの蔦重です。
洒落者の粋な部分を残しつつ、身代掛けた大博打を打つ気風の良さ、大店にのし上がった泥臭さまでも十分に感じられて嬉しかったです。
この蔦重ならば、死の間際に死んだ真似をして、その数時間後に「拍子木が鳴っているのに、まだ幕が開かねぇのか」と言って逝きそうじゃないですか。
歌の声の伸びもバッチリでしたし、何より聞かせどころが満載でしたので、この観劇中は蔦重に浸りきっておりました(笑)
オイラの中で蔦重は杉山さんだったのですが、そのまま、山路さん蔦重も刻み込まれました。オイラの二大蔦重ですな(笑)
血気盛んな20代蔦重は杉さん。40代のちょい悪オヤジな蔦重は山路さんって感じです(爆)

さて次に。きっしぃがご出演って事で、写楽上演を知った訳です。
きっしぃ南畝を語らない訳にはいかないでしょう。
オイラの中の南畝は、もちろん小市マンです。
ね、きっしぃとはイメージが違いすぎでしょう^^;
どうしても、小市マン南畝の落ち着いた洒落者。狡猾な生き方。。。が定着しちゃってて、きっしぃ南畝の明るさや可愛さやどんくささが・・・^^;
いや、これはこれで、きっしぃならでの南畝なんですからね。受け入れねば。。。(笑)
でもね声質的に、きっしぃ南畝はこれで良かったなって思います。

オイラの心をギュギュっと掴んだ、花魁をご紹介せねばなりますまい。
ソニンちゃん演じる浮雲。
これは写楽が「消える」ために必要なキーワードです。
このソニンちゃんが非常によかったのです。
出てきた瞬間から「あぁ、死ぬ」って解っちゃってても、泣ける役でした。
できれば、あれだけ完璧に花魁言葉と所作を演じてくれたんだから、最後の死ぬ時は江戸弁ではなく江戸近郊の田舎言葉でしゃべってほしかったなぁ。。。
だって廓言葉って、方言を隠すために作られた特別な言葉でしょ。最後に気風の良い江戸弁ではなく方言で話してくれたら・・・花町の人たちは地方から買われてきたって事まで解る・・・写楽の「真」を描きだすってのが尚感じられたんじゃないかなぁって思うのです。
しかし、ソニンちゃんはどこまで伸びていくのでしょうか。トッドさんで初めまして観劇をしたのですが、毎度驚かされます。(と言っても、サイゴンしか見てませんが。)
次はRENTのミミですね。やっぱり哀しい女の役ですが、期待しております♪(←見に行けるのかは解らんけれど^^;)

後はサクサク~っと(笑)
歌麿、よかったですねぇ。あのクールな眼差しは反則でしょうってくらいでした。
歌が良くなってましたね~^^♪江戸の青空では歌は無かったですからね、実質いつのマリウス以来なんでしょうか。名古屋かな?あれ以来の小西くんの歌声だった訳です。どんどんよくなっているって聞いてましたが、本当によかったです。

コングさんの歌もごっつ良かったです。
雲の絶間姫の時のソロは聴かせてくれます。流石ですね。

そうそう、与七も忘れちゃいけませんね。
あの流れるような関西弁・・・聞いててスカッと致します。やっぱええねぇ、関・西・弁。
動きの切れも歌声の切れもごっつ良かったです。ってか、アンジョの時になんでこの素敵さに気付かなかったんだろう・・・もったいないことしたなぁ(笑)
一九はマーシーさん(解る人はいるのか^^;)のイメージでしたが、東山さんの一九も同じ印象の一九でしたので、スッと中に入ってきてくれましたよ。
小芝居が面白かったですね。ついでに手ぬぐいの多さも一番だったのではないでしょうか?亀さんの手ぬぐいがめっちゃ可愛かったです♪

鉄蔵さんは・・・なんだかワサワサした鉄蔵でしたね(←どんな表現や^^;)。髪もワサワサしてたけど、衣装もなんだかワサワサ~っとした感じ・・・(笑)
この人も写楽が「消える」に一役買っている訳ですが。
可哀相なんだか良かったんだか、優柔不断で暗くてウジウジしてて・・・なんだか、微妙な感じでした。個人的に。(あ、葛山さんが・・ではないですよ。鉄蔵が、ですよ~)

町娘3人組の動きも好きだった~♪
それぞれの個性が光ってましたよね。踊り担当、歌担当、お笑い担当・・・みたいな(笑)

あ、一個気になったのは、翁。(多分、海老澤くんかな?)
もう少し腰を落としてすり足をしてほしかったなぁ。。。扇をくるりと返すことで、現と浮世を行き来しているのを表しているんだと思ったんだけれど、腰が落ちて無い分ふわふわしちゃって、能の持つ幽玄さが薄れてもったいなかった気がした。

書き出すとキリがない^^;
あ、主役二人を語ってない・・・
ま、いっか^^;(きっとさとしさんファンと大和さんファンの方が語ってくれているだろうから・・・)


◇◆おまけ◆◇
チラシのキャストの着ている着物に写っている写楽の絵の紹介

さとしさん  松本米三郎 坂少将実はしのぶ
大和さん   三代目大谷鬼次 奴江戸兵衛
ソニンちゃん 二代目瀬川富三郎 大岸蔵人妻 やどり木
葛山さん   ? どなたか教えて~^^;
東山さん   市川男女蔵 奴一平
コングさん  とらや虎丸 初代嵐龍蔵 奴なみ平
きっしぃ   初代尾上松助 松下造酒之進
小西くん   市川鰕蔵 竹村定之進
辛島ちゃん  岩井喜代太郎の鷺坂左内女房藤波 坂東善次の鷲塚官太夫女房小笹
石井くん   ? どなかた教えて~
あゆみさん  三代目市川高麗蔵 志賀大七
遠山くん   三代目市川八百蔵 田辺文蔵
希さん    堺屋秀鶴 二代目中村仲蔵 百姓つち蔵
海老澤くん  三代目瀬川菊之丞 石井源蔵妻千束 田辺文蔵女房おしづ
山路さん   二代目瀬川富三郎 大岸蔵人妻やどり木 中村万世 腰元若草



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第19番 崑崙山 昆陽寺

2010-04-26 09:06:11 | 西国薬師四十九霊場
こちらもアップしていなかった西国霊場です^^;(←どんだけ、面倒臭がってたんだ~)

2010年2月20日晴天
宝塚観劇の後に行ったのが昆陽寺です。

 
崑崙と聞くと妙にドキドキソワソワ(笑)
ね、やっぱ、崑崙と言えば中国古代の霊山中の霊山ですよね。西王母のいる仙界♪
そんな訳で、妙にワクワクしながら門をくぐったオイラであります(笑)


本堂にいらっしゃるお薬師さまは、行基様作だと伝えられております。
秘仏だったらしいんですが、震災後、4月2日の行基さん祭の時に御開帳されるようになったんだとか。

やはりお寺に来ると、もう一度来たいなぁって思います。
行基さん祭に来ようかなぁと画策中(笑)

行基様縁のお寺ですので、行基塚がございます。

ええ感じの塚でしょ~。

そして塚の近くには、行基さまが詠んだとされる歌の碑がございます。

『山鳥の ほろほろとなく 聲きけば 父かとぞ思ふ 母かとぞおもふ』

エエ歌ですなぁ。。。
この時代、旅をするという事はきっと今生の別れと同じ意味だったと思う。
常に遠くにある父母を想い歩まれたんだろうなぁと思うと、ほろほろと泣けてしまった。

んが!

よく見て下さい、この碑。
誰の文字だと思います~???

じゃじゃーん!
好胤師なのでした~♪
個人的に、めっちゃサプライズ気分^^


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