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ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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夜中のテレビ

2006-09-08 11:49:25 | 呟き
昨日の夜中、早起きの出来ないオイラはお弁当を作っていた。今日の分の。
テレビもなんとなくつけっぱなしにしてたんだけど・・・お弁当を作り終わると、げげ・・・1時回ってるやんって時間になっていた。
そのとき、テレビで放送していたのは、『福知山線脱線事故・その後』みたいなドキュメント。(タイトルは忘れちゃった
最後に救出されたヒロキ君の1年間の密着だったのだ。

「命があるだけでもよかったね」
「生きていれば、いい事もあるよ」
「頑張って早く元気になって」

そんな励ましも、気持ちはわかるけれど届かない時期があったと、少しはにかんだように話す彼。
ヒロキ君は先頭車両に乗っていて最後に救出されたんだけど、命と引き換えに両足は切断しなくてはいけなかった。
体験した人だけが持つ、独特の孤独。
1年かけてヒロキ君は、心の傷を抱えながらも、ショウモナイ人生を送らないためにリハビリをし、身体障害者としての一歩を踏み出した。

このドキュメントを見て改めて思ったのは、誰かのために何かをしてあげれるなんてことは無いんだな、ってこと。
体の傷はお医者さんが手当てをしてくれる。傷もふさがり治る。
でも、心の傷は誰かの手が届くことは無い。自分で、孤独の中もがくしかないのだ。

人は、誰かに何かをしてあげたいのに、一番必要な時には「いる」事しか出来ない。
同じ傷を持っている人とは、励ましあう事が出来るのかもしれないけれど。
独り戦っている姿を、脇で見つめるしかないのだ。

人は、何もしてあげられないけれど。何も受け入れられない時期もあるけれど。
人は、誰かの為に生きたいと思う。何かの為に生きたいと思う。

大切な人のそばからは離れない。心の距離は離さない。
孤独の中でもがき苦しんでいる姿を見ていようと思う。
そして振り返った時に、「おかえり」って待っていてあげたいと思う。


そんなことを、夜中のテレビを見て思ったのだった。