まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1589 葛城川(3)

2021-06-17 10:08:35 | ふうけい
よろしくお願いします。


















葛城川を上流方面へとたどっての走りは前回御所市に入り、いよいよ上りが始まる所までやって来ました、国道24号線にある小殿交差点を渡ってそのまま旧街道を進んで行きます。少しだけ離れて流れている葛城川が近づいてきて付き添うようにカーブを曲がると、道はそこから緩やかな上りとなって行く。ここは道幅がせまく長く真っ直ぐな上り坂、せっせせっせの上りは少しずつ足に来るが、右側から聞こえてくる川の水の流れがその疲れを和らげてくれ・・・ない、小さなカーブを過ぎてもまだまだ上りは続いている。この道は風の森、五條方面へ行く時によく利用する道だが、これまではすぐ横を流れる川のことを意識したことがなかった、この川が馬見丘陵公園へ行く時に見るあの大きな川につながっているとは知らなかったなあ。

















少しだけ道が平らになった所で川に架かる橋を渡る、ここまで巡ってきた葛城川は川幅の広い大きな川だったが、この辺りでは頑張れば飛び越えることもできそうなくらいの小さな川となっている。もちろんこちら側が上流なので、生まれた時は小さな子が育って育って大きくなっていくような感じ、まさしく人間と同じですね、その始まりを見ると言うのは下世話なことか神秘的なものか・・・。続いていた上り坂が一段落して平坦な道となった辺りが船路と言う所、小殿から急な上り坂となっていた国道24号線もこの辺りは一時期だけ平坦な所となっている。旧道の方は国道より一段下を通っていてその道に沿って集落もあるが、葛城川の方は再度旧道と交差した後山の方へと向きを変えてしまう。上流部を巡ってその始まりを見ようと思ったのが、この集落の中でいきなりのお別れとなってしまった、地図を見ると葛城川は2つに分かれて山の方へと伸びているが、これ以上追いかけるのはちょっときついので川巡りはここで終了となってしまいました。











船路にある寺院の前を通り過ぎると集落も終わり、ここからは風の森峠への最期の試練となる上り坂が始まる。急な傾斜とカーブ、道も左程良くなくペースは一気にダウンしてしまう、右側を見ると国道24号線も上りとなっているが旧道よりも高い部分を通っていて、いずれは合流することになるからあの高さまで上らなければならないと思うと、結構心も折れそうになって・・・来ないもんね。ここを上ると風の森峠、心は折れるよりもむしろ踊って来るくらい、この急な上り坂も楽しんで行くことができる。坂の途中では案山子のお人形さんがお出迎え、写真に撮りたいな~とは思うものの、ここで止まってしまうとラストの上りがきつくなってしまうのでそのまま通り過ぎてしまう。心は折れないと言っても足にはもうほとんど余力が残ってない状態で最後の急坂を上り終えると、やっと平坦の所となって集落の中へと差し掛かってくる。やがてたどり着いたのは国道24号線にある風の森バス停、近鉄八木駅と新宮を結ぶ日本最長距離を走る路線バスもまだまだ健在と言ったところ、ちなみにこの場所は京都~和歌山を結ぶ国道24号線の中では一番標高が高い所に当たります。さて、今年も風の森へとやって来ました、この後はバス停前の交差点から更に坂を上って風の森の何もない、何気ない、それでも見たくなる風景へと行ってみるのですが、その模様については次回でのお伝えとしておきましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。・・・・・・・・・・・・まちみち