地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

宮城県沖でM3.2 愛知県南部・三重県南部・西表島付近でM2.5

2020-10-02 06:35:03 | 日記
 まず、海外の情報ですが、ニュージーランドの北方、トンガ付近でM6.4、パプアニューギニア近海でM6.0の地震が起きています。太平洋プレートとインド・オーストラリアプレートの境界での地震ですね。また、アリューシャン列島の中央付近では、M4.5の地震が発生しています。

 北海道・東北北部方面では、昨日よりも細かな地震は減りましたが、まだ、動きが残っています。アリューシャンの地震もありますから、今後、千島列島、根室・釧路方面では揺れてくる可能性があります。

 東北中南部では、秋田の内陸で震源の深い地震が起きていて、宮城県沖のM3.2の地震は、この震源の深い地震に誘発されたのではないかと考えています。太平洋沿岸では、細かな地震が全体的に散らばるように起きていますから、今後、岩手・宮城・福島の沖合で揺れてくる可能性があります。

 関東方面では、やはり茨城方面で滑りが活発なのと合わせて、今まであまり見かけない、伊豆方面から山梨方面に向かって南北に走るライン上で細かな地震が発生しています。可能性は薄いのですが、ここで動きがあるかも知れません。

 中部方面では、東海で愛知県南部でM2.5、三重県南部でM2.5と、一昨日書いた東海方面の細かな動きが、有感地震になったようです。ただ、昨日は、北陸方面の動きの方が怪しいので、長野中部から富山を中心とした北陸方面で注意していてください。

 近畿・中国・四国方面は、昨日と同様、まだ、四国沖ではあまり動きがなく、和歌山や山陰方面で若干動きがあるだけです。

 九州では、やはり揺れる可能性が高いのは中南部ですが、福岡沖でも、細かな動きが少し出てきています。

 沖縄方面では、西表島付近でM2.5の地震が起きていますが、やはり、動きの中心は、沖縄本島近海~奄美大島近海のフィリピン海プレート境界付近です。

 そして、ここしばらく、太平洋プレートの動きがおかしいと書いてきていますが、おそらく、地殻ではこのようなことが起きているのではないか、ということを図にしてみました。


 今回の太平洋プレートの動きの一番の特徴は、プレート境界を越えた太平洋プレート側でも震源の浅い細かな地震が起き始めたということです。
 想定としては「震源の浅い地震が増える=プレートが薄くなっている」ということで、プレートが上下方向に押されると、歪みが起きやすく、結果、震源の浅いところで崩壊が起きやすくなっている、ということです。
 そして、太平洋プレートの動きが、急に変化を起こしていますから、何か急激な変化が起きたと考えた方がいいと思います。急に地殻が薄くなったということであれば、おそらく、プレートの下部が崩壊して、一気にはがれて薄くなったのではないか、ということです。図の1では、それなりに厚みがあり、震源の浅い地震はユーラシアプレート内部のみでしたが、それが図の1の斜線部分が崩落して、地殻が薄くなったため、太平洋プレートの内部でも震源の浅い地震が発生するようになった、というのが図の2になります。

 さらに、今回の変化が急激な変化であるため、崩落した部分もそれなりの大きさがあったろうと考えられます。そうなると、太平洋プレートの下部から剥がれ落ちた部分が、先日書いたように、地殻の下のマントル内を浮かんで移動する「浮遊塊」になっているのではないか、ということですね。

 そして、今後の想定ですが、もしも、このように、太平洋プレートが薄くなっている場合、太平洋プレートはフィリピン海プレートの下部にも入り込んでいますから、その薄くなった分、フィリピン海プレートを支える浮力も弱くなっているということです。ですから、今後、太平洋プレートで大きめの崩壊が起きた場合、それによって支えられていたフィリピン海プレートも沈降を始め、結果、南海トラフ地震が起きやすくなるという構図になります。
 ですから、南海トラフについは、決して、四国周辺の地震だけが地震を誘発するのではなく、太平洋プレート側の動きも注意しておかなければなりません。
 その太平洋プレートが危なくなってきているわけですから、これからは、警戒を強めておいてください。
コメント (1)
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