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野村證券出身者はなぜ悪事を働くのか

2012年03月26日 21時18分08秒 | Weblog
野村證券出身者はなぜ悪事を働くのか・・・(日刊ゲンダイ)より

巨額詐欺や金融犯罪の首謀者となった彼らを作った巨大会社の悪の歴史

経済事件の裏に野村証券OBあり。AIJ投資顧問の“巨額詐欺”やオリンパスの

“飛ばし”が世間を騒がせているが、事件の首謀者と思われるのは野村出身者ばかりだ。

つい最近も中央三井のインサイダー疑惑に関わっていた。

ガリバーの異名を持つ巨大証券が生み落としたワルたち。

なぜ野村出身者は、次々に悪事に手を染めるのか。

AIJ投資顧問の浅川和彦社長(59)は野村出身を巧みに利用し、

厚生年金基金などから投資資金を集めていた。

営業攻勢を受けた基金関係者は、「自信たっぷりだった」と振り返っている。

AIJ取締役の松木新平氏(67)も野村で常務を務めた人物。

松木氏は97年、総会屋への利益供与事件で逮捕され、有罪となっている。

オリンパスの巨額飛ばし事件で逮捕されたアドバイザーも野村出身の中川昭夫(61)だった。

この事件に深く関わり、行方不明となっている佐川肇も野村OBだ。

50代証券マンが言う。

「野村のOBと話をすると必ずといっていいほど『オレがペロを一番書いた』と自慢する。

野村を象徴する一言です」

ペロとは証券用語で売買注文の伝票を指す。

「一番書いた」は「一番稼いだ」という意味だ。

経済評論家の奥村宏氏はこう指摘する。

「野村は昭和30年代に本格的に東京に乗り込んできた。

当時は山一証券がトップ。

野村は凄まじい営業攻勢で山一を追いかけ、『ノルマ証券』とすらいわれたのです。

そして日本一になった。

しかし営業マンは、顧客の利益より自らの営業成績を上げることに血眼になったのです。

こうしたDNAが野村に流れているのでしょう」

野村は証券界のトップに立ったとはいえ、経済界の大御所から見れば、

しょせん“株屋”だった。これに我慢ならなかったのがバブル期に

野村を牛耳った「大田淵」こと田淵節也元社長だ。

大田淵は、中曽根康弘や竹下登、宮沢喜一など有力政治家に近づき、政官財人脈を築いた。

証券界初の経団連副会長の座も手に入れた。

大田淵は野村を財界総本山の経団連が認める金融会社に変貌させたのである。

ここから野村証券は、一気に力を強めていく。

【こんな会社の裏にある資本主義経営のこんな事情】

◆バブル時代は暴力団とグルだった

一方で、闇人脈とも深い関わりを持つ。

「稼ぐためには暴力団を顧客にする必要があった」(証券会社OB)のだ。

90年代に入り総会屋への利益供与など悪事が次々とバレる。

稲川会の石井進会長が野村を通して東急電鉄株を大量に保有。

野村が東急株を高騰させたと騒がれた。

さらに政官財や闇社会の重鎮たちを対象とする「VIP口座」の存在も明らかになった。

「VIP口座は損失補填が当たり前だったといいます。

一般の投資家はないがしろにされたのです。

こうした反省から野村はコンプライアンスを強化した。

しかし昔ながらのDNAを受け継ぐ営業マンはコンプラなどクソくらえ。

独立して、顧客の金で大儲けする道を選んだのです」(経済評論家・大山功男氏)

野村証券は、「儲けるためならなんでもあり」「稼いだやつが一番偉い」という日本の金融界の象徴みたいなものだ。

その野村に政官財のVIPが群がり、持ちつ持たれつでやってきたのが実態だ。

野村OBの相次ぐ悪事は、そうした日本型の資本主義の歪みが形を変えて噴き出したものといっていい。

「OBの問題を含め金融庁はカンカンです。

野村が大手金融機関に吸収される可能性が高まっています」(大山功男氏=前出)

“悪の歴史”を断ち切らなければ、犠牲者は増えるばかりかもしれない。

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