小沢一郎元代表が腹をくくり、12月17日の両院議員総会で「離党・新党結成」を宣言、勝負に出る
(板垣英憲)より
◆小沢一郎元代表が12月7日夜の会合で、、「腹をくくった」と発言、民主党分裂が、いよいよ現実化してきた。
この会合は、民主党の松原仁、牧義夫両衆院議員らが参加して行われたもので、小沢一郎元代表が挨拶し、以下のように語ったという。
「茨城県議選について「ぼろ負けする。来年4月の統一地方選へ大きな精神的ダメージになる。
自分も鳩山由紀夫前首相も『協力する』と言ったのに、排除されている。
結果を見た上で、年内に皆の意見を言える両院議員総会のような場を設けた方がいいと思っているので、環境づくりをして欲しい。
自分は、腹をくくっている」とも語り、首相の「脱小沢」路線に不満を示した。
茨城県議選は12日行われる。北海道衆院5区での補欠選挙で民主党は、自民党の町村信孝元外相に敗れ、松戸市議会議員選挙でも惨敗、菅直人政権の支持率が20%台にまで下落している。
政党支持率は、民主党と自民党が拮抗しており、このまま4月の統一地方選挙に突入すれば、それでなくても民主党の地方基盤が脆弱なのに、ますます党勢が衰退していく可能性が大である。
このため、小沢一郎元代表は、菅政権に揺さぶりをかけ、中堅・若手議員に決起を促したと見られている。
◆民主党規約は、両院議員総会について、「第7条」で、次のように規定している。
第7条 党大会に次ぐ党の議決機関を両院議員総会とし、党所属国会議員をもって構成する。
2 とくに緊急を要する事項については、両院議員総会の議決をもって党大会の議決に代えることができる。
3 両院議員総会は、構成員の2分の1以上の出席により成立し、その議事は行使された議決権の過半数をもって決する。
4 党大会の議決に代えた両院議員総会の議決は、次期の党大会に報告し、承認を受けなければならない。
5 両院議員総会は、代表あるいは常任幹事会の議決による要請により、両院議員総会長が招集する。
6 両院議員総会長は、党所属国会議員の3分の1以上の要請があった場合には、速やかに両院議員総会を招集しなければならない。
7 両院議員総会長は、両院議員総会で選出する。
8 両院議員総会長は、党に所属しない国会議員で会派を共にする者その他必要と認める者を、オブザーバーとして両院議員総会に出席させることができる。
9 両院議員総会の運営等については、両院議員総会長が議事を進行し、とくに必要と判断する場合には、幹事長の提案を受けて、両院議員総会で決するところによる。
小沢一郎元代表が、「年内に皆の意見を言える両院議員総会のような場を設けた方がいいと思っているので、環境づくりをして欲しい」と言ったのは、民主党規約第7条第6項の「両院議員総会長は、党所属国会議員の3分の1以上の要請があった場合には、速やかに両院議員総会を招集しなければならない」という規定に基づき、「党所属国会議員の3分の1以上の要請」の署名を集めるように求めたという意味である。
民主党には、衆院議員は、306人、参院議員は、106人計412人なので「党所属国会議員の3分の1以上」とは、「138人以上」である。
小沢一郎前代表は、9月14日の代表選で「200票」(菅首相は、206票)を獲得している。
これを受けて、小沢一郎元代表支持派、鳩山由紀夫前首相支持派が、早速行動し始めている。
「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」