USダウ考え中。東証は９日続落。 原油高騰で先行き不安が増大

日経平均は13,463円の18円安。東証1部の値上がり銘柄数は871、値下がり銘柄数は728。出来高は18億6,219万株。

今朝発表された6月調査の日銀短観は大企業製造業の業況判断は＋5で、市場予想の＋3を上回り、次回9月調査に対する予測値も＋4で市場予想の＋2を上回りましたが、大企業の2008年度の経常利益見通しは前回3月調査の0.3％増益→6月調査では7％減益に下方修正されたので、原材料価格の上昇が企業の先行きに影を落としました。

東京建物(8804)はマンション販売と投資家向け分譲が共に苦戦し、2008年12月期の営業利益見通しを440億円（前期比3.1％減）→315億円（前期比30.6％減）に下方修正したために売られ、野村不動産やアーバンコーポレイションやゴールドクレストなども敬遠されました。

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルが英豪系資源大手リオ・ティントの買収を検討しているという観測報道で、リオ・ティントを巡りBHPビリトンのと間で買収合戦がエスカレートするという思惑や、寡占化による資源会社の価格支配力がますます強固になるという見方で、資源開発プロジェクトからの権益収入の大きい三菱商事(8058)が買われました。

日経ジャスダック平均は1,494円の0.76円安。
7月から全国のたばこ自販機で成人識別ICカードが義務付けられるので、コンビニにたばこを買いに行く喫煙者も増えるという期待で、コンビニに設置しているATMの稼働率も上がるという見方からセブン銀行の株価上昇が続きました。

大証ヘラクレス市場に上場している決済サービス会社のイーコンテクスト(2448)が6月27日にマイクロソフトとオンライン販売サイトの構築と運営を受託したと発表したために2日連続ストップ高となりました。

ジャスダック市場のウェブマネーも類似企業のイーコンテクストの株価上昇に刺激を受けて、連想買いが入ったようです。

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