FDA)は本日、標準的な化学療法実施後に転移した結腸直腸癌患者の治療薬として、Vectibix (panitumumab)を承認した。Vectibixは一部の癌細胞表面にみられる上皮成長因子受容体(EGFR)と呼ばれるタンパク質に結合するモノクロナール抗体であり、腫瘍増大を遅らせる効果ならびに、一部の症例では腫瘍サイズを縮小させる効果がみられたことから迅速に承認された
増悪あるいは死亡までの期間は、Vertibix投与を受けた患者が平均96日であったのに対し、癌治療せずに最良と思われる標準的支持的ケアを受けた患者では60日であった。さらにVectibix投与例の8%に腫瘍縮小効果がみられ、一部の患者では治療前の腫瘍サイズよりも50%以上縮小していた。両試験群の全生存期間に差はみられなかった。
複数のVectibix研究においてみられた重篤な有害事象は、肺繊維症、感染を伴う重度の皮膚発疹、インフュージョン反応、腹痛、悪心、嘔吐、便秘であった。頻繁にみられた薬害関連有害事象は発疹、疲労感、腹痛、悪心、下痢であった。
Vectibixはカリフォルニア州Thousand OaksのAmgen社が製造。
FDAニュース日本語訳
増悪あるいは死亡までの期間は、Vertibix投与を受けた患者が平均96日であったのに対し、癌治療せずに最良と思われる標準的支持的ケアを受けた患者では60日であった。さらにVectibix投与例の8%に腫瘍縮小効果がみられ、一部の患者では治療前の腫瘍サイズよりも50%以上縮小していた。両試験群の全生存期間に差はみられなかった。
複数のVectibix研究においてみられた重篤な有害事象は、肺繊維症、感染を伴う重度の皮膚発疹、インフュージョン反応、腹痛、悪心、嘔吐、便秘であった。頻繁にみられた薬害関連有害事象は発疹、疲労感、腹痛、悪心、下痢であった。
Vectibixはカリフォルニア州Thousand OaksのAmgen社が製造。
FDAニュース日本語訳
この記事には,海外癌医療情報リファレンスの記事も引用していますので,よろしくお願いします。
先日アップしたMedscapeのAACRハイライトにもPanitumumabのことが書かれています。のちほど紹介したいと思っていたのですが。
http://www.cancerit.jp/cancer_references/archive/No241_medscape_AACR_Medscape.html