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LITTレーザー治療、乳癌肝転移患者の生存率大幅改善

2004-11-25 | 乳癌
ロイター 2004/10/26
Radiology発表   
乳癌が進行すると肝転移を引き起こす。
ドイツの研究者らのの発表によると熱で癌細胞を殺すLITT(lazer induced interstitial thermotherapy)は、合計578の肝転移をもつ232人の乳癌患者の試験で、肝臓転移を限局させ外科治療と同様に生存率を引き上げるのに有効だという結果が示された。
肝転移した乳癌患者の平均生存期間は化学療法ホルモン療法を行っても数ヶ月の改善見込みであるのに対し、LITTレーザー治療は平均生存率は診断後およそ5年と大幅な改善をみた。また、LITT後6ヶ月間に進行がみられた患者は5%未満であった。
LITTレーザー治療は、侵襲も少なく治療費も安い、化学療法、ホルモン療法と併用可能で、手術のような一過性免疫抑制も起こさない。骨転移の患者にも適応可能、局部麻酔で合併症も少ない有効な治療である。

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