今日も蒸し暑い1日になりそうです。
先週行ってきた長崎の旅で、自分へのおみやげを買うことができました。
長崎駅にある本屋「メトロ書店」で見つけた本です。
「被爆のマリア」 田口ランディー(著)
帯には「平和がいちばん怖い」と書かれていた。
装丁もシンプルで表題の長崎浦上天主堂にある「被爆のマリア」の写真のみ。
田口ランディーという作家に興味を持ったのは「忘れないよヴェトナム!」という本に出会ってから。
旅行記などエッセイも多いランディーさんですが、この作品は文学作品。
タイトルに惹かれたのもありますが、書店においてあった本は本人の直筆サイン入りのものでした。
5月に発売されきっと長崎でサイン会があったのでしょう!
思わず即買いしてしまいました。
内容は…4つの短編からなり、文学界に4ヶ月にわたって発表されたものでした。
原爆の被害にあった広島が舞台になった作品もありますが、60年も経つと原爆についての記憶も薄れていく…そのことが悲しいとかそういうことではないんです。
日常、原爆について考えることがない現代人に、日本の歴史の一部としてどこかで繋がっていて重くのしかかっている感じ?薄い膜で覆われているような感じ…そういった物語になっています。
被爆者の語りべの人々の生き方も現実的にはとても厳しいんですよね。
修学旅行生に話すことを続けていた被爆者の方も、
「そろそろやめてしまおうか?」と思うきっかけができるのもやはり60年という年月なのでしょうか?
表題の「被爆のマリア」は原爆にはまったく関係のない内容で、主人公の彼女はなぜか実物も見たことがないこのマリアに救いを求めているんです。
「何かを感じた!」というこの彼女には彼女にしか分からないことがあると思うのですが、読んでいる方としてはちょっと分かりづらいかもしれないですね。
平和に慣れてしまっている現代人の「分かってはいるけど、わざわざ表現しないだろう!」という内容には好みが分かれるとは思いますが、私はこの作品を読んで日本の歴史と民族性に興味を持ちました。
最近特に話題になる「靖国参拝問題」も色々な意見がありますが、やはり歴史認識を間違わないようにしないと誤った方向へ進んでしまいそうで怖いです。
先日、韓国の方が再会を果たした「北朝鮮拉致問題」もそうですよね。
未来には過去がかならずついて回るのです。
過去を清算することはできないん…ですよね……。
「平和がいちばん怖い」という言葉は現代をよく表しているような気がします。
私には最近理解できない事件が多すぎます……怖いです。
お疲れ様です!お元気でしょうか?
田口ランディーさん…作家なのかなぁ?
微妙です。
エッセイなど旅日記らしきものや文学作品なども誰も言わない事を言ってくれてたりするので読むのは面白いです。
この作品もそうですが、ちょっと一般的な考え方の人では無いような気がしますね。
でも自分の考えを表に出すことが大切ですよね。
十人十色で自分の思いと違うことを発見出来たりするのは、他人との意見交換だったり、文章を読むことだったりしますからね…。
「この人とは考え方が違うなぁ~」ってことは、
自分は「こう考えてる」ということに気がつくんですもの。
どんどん意見交換しなくては!
おしゃべりも愚痴も大切よ!
この世の中、
10人いれば10個の考えもあり、
何が絶対なのか?
何が正解なのか?
これも又人それぞれ・・・・