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美しい景色…厳しい現実…。

2007-05-13 | 映画
今年は本当に毛虫が多いような気がします。

ふと気がつくと目の前に毛虫がぶら下がってたりして…。
木の下を歩くときは気をつけましょう!


未だに本棚の中で眠っている本も数多いのですが、原作読まずしてしまった!とまた思い、逆に良かったのかも?っていう感想でした。

原作ジョン・ル・カレの「ナイロビの蜂」を映画化した作品で、アカデミー賞ノミネートもされ、俳優人もかなりの演技派揃い。

とても期待して観たのですが…。

「ケニアってとっても美しい」
「ケニアってとっても厳しい」

この2つを強烈に感じました。

とにかく景色の美しさに驚き(本当に美しいんですよ)、スラム化した村の貧困状況は本当に最悪で、それを利用する人々の悪賢さと嫌悪感。

救いは子供たちの笑顔…(裏で利用されてると思うと悲しすぎるけど)


レイチェル・ワイズが助演女優賞を受賞しましたが、謎が多い女性像を巧く演じてて、なんだか人を疑うことも信じることも最後までさせてもらえませんでした。

実際にいた人物をモデルにジョン・ル・カレは作品を書いたそうです。

(庭いじりが趣味の)英国外交官とある場所で出会い電撃結婚!
これはアフリカに行くための口実だったのか?
本当の愛を見つけたからなのか?

ケニアでの妻の怪しげな行動。
情報を得るために女性という武器を使うなどとても強い女性であり、強行な行動が自らの命まで危うくする。

それほどまでの情報とはいったい?

夫はレイフ・ファインズが演じていますが、これがまた良かったです。
「シンドラーのリスト」や「イングリッシュペイシェント」が強烈な印象ですが、穏やかな外交官から殺害された妻の意思を引継ぎ、危険な道へと進んでいく人物像の変化は凄かったなぁ。


妻を信じるために…
妻を愛していたから…


これでまた、原作を読む楽しみが出来ました。
きっと!もっと!凄いはずだ…と。



殺されるほどの内容とは?
知りたい方は原作or映画をご覧になってみてください。
アフリカの厳しい現実がちょっとは分かるかも。



*レイチェル・ワイズは「ハムナプトラ」がカッコ良かったなぁ~。
 でも笑顔はいつでも最高!