みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

動乱の時代、自転車のあり方

2011-03-21 17:55:29 | 雑記
 東日本を地震および大津波が襲ってから一週間が経ったが、いまだに被害の全貌すらつまびらかでないという、まさに未曾有の事態となっていて、コメントのしようもないのが現状である。

 その10mを超したとも言われる大津波に襲われた東北地方からすれば、被害の小さかった関東地方だが、こちらとて未だにドタバタは収まっていない。


 例えば、昨日も朝から駅までテクテク歩いていた俺のところに、向こう側の車道を走っていたカブのおっちゃんが近づいてきて、
 「この辺で一番近いガソリンスタンドはどこですかね?」
 「ここから大体何キロくらい離れてますか?」
 「どこをどっちに曲がれば行けますかね?」
 「スタンドの名前は何ていうんですか?」
 等々矢継ぎ早に質問を投げかけられ、俺は困りながらも一番近くのGSは恐らく閉まっていること、その次に近いGSは5~6km離れていて、多分やってると思うがガソリンを買えるかどうか保証はできない、という旨を話したら、諦めたのか踵を返して走り去ってしまった。

 そのおっちゃんの事情は知らんが、とにかく仕事で車を使う人などはこのガソリン不足に頭を悩ませていることであろう。

 そんな事情もあり、俺としては余程のことが無い限りマイカーの使用は控えようと思っている。
 即ち会社の置き車を含めて3台ある自転車が大活躍となる訳だ。


 元々、俺が本格的に自転車に乗ろうと思った×動悸○動機(まだ心臓は平気だぞIME…)の一つとして、この先どんな非常事態が起こっても生き残る体力を身につけたいというのがあった。
 まあ、それを思いついた7年前には、まさかこんな事態が来るとは想像だにしていなかった水野劍であった…ってそこらのドラマのナレーションそのものではあったがね。

 お陰さまで、そこそこの距離の職場に就けたということもあり(家から20km足らず)、帰宅難民という言葉とは無縁で今週月曜の電車の無い朝も自転車で出勤していた。


 その自転車、何でも友人の話でもホームセンターで売り切れる位バカ売れしてるらしいね。
 で、当然の流れとして道路を走る自転車の数が増え、それに伴って危険も増しているという話もチラホラ聞く。

 ここ最近自転車のルール再確認として、「自転車は車道を走るのが基本」という事実が公に出回って、一部では安心する向きもあったようだが、個人的にはまたなんか間違った方向に理解されちゃったような気がしている。

 要するに、自転車が歩道を通ることが悪いんじゃなくて、自転車が歩道を我が物顔で走ることが悪いのである。
 俺に言わせれば、ちゃんと歩行者の近くで徐行でき、歩行者優先を守れるんであれば歩道を通っても問題ないと思うんだ、極論だけど。ただ実際に歩行者を追い越す時に時速数km程度まで減速している人なんてほとんどいないけどね。

 結局の所、自転車=車両ということ、道路という限りあるスペースを使うにあたっては他者をおもんばかる心が必要であるということに主題を置いてないから、確認もせずに歩道と車道の間をホイホイ行き来したり(行き来することは俺もたまにやっちゃうんだけど…実は結構リスキーなので相当注意しないといかん)、車道を逆走したりということになる。

 これは自転車乗りとしての話だが、未だに片側2,3車線の幹線道路で車道を逆走してくる奴がいて、右の自動車、左の駐車車両の間を必死こいて走ってるところに反対側から自転車が来ると「俺は一体どこを走ればいいんだ?」と泣きが入りそうになる。


 グダグダ書いたが、まだ暫くガソリンの供給は安定しなさそうな東日本、自転車がまた見直される時期だとは思うが、自転車云々という以前に道路を使う→シェアするということについて考え直すいい機会なんじゃないだろうか。

 俺自身はこれからも至って通常営業のつもりだが、自転車を使うにあたっては今まで以上に気を遣って、そんでもって最近老化が進んでいる気がするので…6月のヒルクラに向けて鍛えていきたいと思う。