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みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.7「オバサンモード」

2010-01-31 23:43:59 | 自転車
 サイクルモードに限らず、大抵の展示会の類で期待している事柄がある。

 綾小路きみまろの言葉を借りると頂く、もらう、タダってやつだ。

 何かもう非常に育ちの良い僕ちゃんとしては、お金払って入場してる以上なんかくれみたいなことは微塵も考えない訳であるが…

 そんな僕ちゃんの思いをよそに!?今回のサイクルモード、とにかく色んなところで色んなものを頂くことができた。


 まず、展示会で頂けるものと言えばカタログと相場は決まっている。
 尤も自転車の場合、どういう訳だか大手メーカーは結構カタログが有料であるケースが多い。
 例えばあなたが普通に自転車ショップに行き、「とりあえずカタログを…」なんて具合に手に取ると、「500円」なんて値札がついていたりするのよ。
 他のバイクとか楽器とかでそういうことがまかり通っているのかどうかは詳しく知らんが、ともかく事実としてそうである。

 ウダウダと書いたが、当然無料でカタログを配っているメーカーも多数あり、そういうものはやはり人情としてとっとくだけとっときたくなると。

 でたまってくれば当然それを入れるバッグが欲しくなってくると。

 共にサイクルモードに行った友人は、そのバッグの手ごろな大きさのを持ってなかったようだったのだが、一旦別行動をとってて再合流した際、良さそうなバッグを手にしていた。

 何でも、「ドッペルギャンガー(←ドイツ語読み)」というメーカーのブースで配られたとか…

 「アラ私も行かなきゃ!!」とは流石に言わなかったが、もはやオバサン丸出しでブースに行った時にはもう無くてギャッカリ(←ドイツ語読み?)したワタクシ…

 他、記憶では友人はどこかでエコカイロという、繰り返し使える液状のカイロをもらっていたりした。まあ自転車はエコとされているからエコつながりなんだろうね。


 しかし、モーターショーあたりと比べるまでもなく、去年までのサイクルモードと比べても、やはり世の中は自転車という分野にお金をつぎ込むようになってきたなあ、という思いを禁じえないね。
 他の場所で、「世の中が不景気と言っても、自転車が金になると判断したら投資が集中する時が来る」というような内容のことを書いたりしてたんだが、まさかこんなに早くその言葉の実証が始まるとは思わなかった…甚だ手前味噌しょっぱい話ではあるけどね。

 まー俺は色々自転車に試乗した思い出だけで十分だったけどね!?

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.6「シマノモード」

2010-01-24 23:06:34 | 自転車
 爽やかにツーケーを打ち、ほうほうの体で友人と落ち合った俺だが、懲りずに試乗は続く。
 結局、シクロクロスバイクの後にカナダのメーカー「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」FLITE-SというMTBに試乗。
 こちらは流石にフルサス、つまり前後にサスペンションが装備されていることもあり段差も楽々越えることができ、いいなー欲しいなーと思った次第である。


 さて、そんなMTBやロードバイク、或いはクロスバイクなども、大抵基本的には変速機がついていて、速度など状況に応じてチェンジしつつ走るということが可能となっていると。

 その変速機やブレーキ等、自転車の中でもメカメカしたパーツの多くが日本のシマノ製であるのは日本人なら大抵知っているとは思う。

 そのシマノ社、当然の如くサイクルモードでもブースを出していたので、試乗車めぐりの道すがら友人と寄って見ることにした。


 ブース内には、自転車レース時のテクニカルサポートカーが展示されていたりした。
 その車は、トラックがベースなのだが後ろのハコに自転車の整備をするためのありとあらゆる機材が装備されており、こんなのが腕利きの自転車職人つきで一台あったら最高なんだけどなーと唸った。まあこういう磐石のサポートに見合うだけの走りをしてるかっつうと、実情は全く猫に小判だったりするわけだが…


 話をシマノの自転車界における真骨頂とでも言うべき、変速機に移そう。
 変速機というのは、現在のブレーキ近くのレバーでチャカチャカっとやるタイプが出てもう何年も経ち、ある程度技術的にはこなれてきた感がある。
 その中で、シマノは完全オートマチック(ペダルを回していると勝手に変速される)の変速機を作ってみたり、まあ色々実験的なこともしてきたんであるが。

 今回シマノが出していたのは、「電子制御」の変速機であった。

 「電子制御」っつうのはどういうことか?ということで俺は早速試乗車に乗ってみた。
 で、ペダルを回しながらブレーキレバーと平行してついている変速レバーをカチャッと内側にスライドさせると、変速した。
 それが、普通と違うのは、明らかにレバーの動きに連動しているのではなく、レバーがスイッチとなって「勝手に」変速したという感触なのだが…
 この辺はチト説明が難しいなあ…なんというか普通のマニュアル車とレースゲームの変速レバーの違いというか…余計分かりづらいか?

 ともかく、普段の変速機よりは確実に変速してくれはするのだ。
 普通の変速機の場合、特に前側(ペダル側)の変速機では外の大きい歯車から内の小さい歯車へ変速する際にチェーンが脱落することがある(俺はなったことがないが、こないだプロの選手が言ってたし、実際にそれを防ぐパーツというのも売られている。詳しくはこんな感じ)のだが、電動なら精密にチェーンを動かすのでそういう心配は無用になるんじゃない、かな?というメリットを考えてはみた。

 このぎじゅちゅが将来一般に広がるかは分からんが、こういう技術革新の追及はこれからもやっていって欲しいと思う。


 で写真なのだが、うっかりシマノの上記関連の写真を撮っていなかったこともあるのだが、子供向け自転車用のテールランプの試作品(確か)である。
 これは今風にスッキリと作られているが、こういうのを見ると世代的にはもっとゴテゴテしたやつを想像してしまうなあ…という独り言をつぶやいたらシマノの人も分かってくれた

 これからまたこういうライトが出回るのは、子供が安全に自転車に乗るために良いことだと思うので生暖かい目で見守りたいね。まあ俺の場合は子供が欲しいというところからだけど…とまたついうっかり?本音が出てしまったところでシマノの項終了っ!

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.5「全壊モード」

2010-01-16 21:05:43 | 自転車
 去年も書いた気がするが、サイクルモードで俺が試乗したい順位は

マウンテンバイク→超高級ロード(50万以上)→小径車等→たまにクロスバイク

 となる。

 ところが今回、お昼を過ぎ絹代さんからサインをもらうに至るまでそのマウンテンバイクの試乗ができていなかった。

 ということで少々焦りつつ、さっき別れた友人との合流待ち中ちょっとだけアンカーブースの朝生つぐみさんがステージでサプリメントのお話をされてたのを見たが、合流後は結局またステージを離れてしまった。
 その結果、運動時の栄養補給についての知識の欠如っぷりが某ブログでも顕著に現れているという…つぐみさん今年はちゃんと見ます(;_;


 さて、焦りつつ会場内を巡る俺が、アメリカのメーカーJAMIS(ジェイミス)のブースを通りかかったその時、俺の目に一台の試乗車が飛び込んできた。

 パッと見は、ロードバイク。
 だが、その自転車がロードと違う点は、細いながらもMTBのようにゴツゴツしたブロックタイヤ、それと一般的なロードにつくものとは形が違う、「カンチブレーキ」というタイプのブレーキ。

 それは、シクロクロスという、基本冬季限定のオフロードレース用の自転車である。
 オフロードと言っても、MTBとは違い担いで自分の脚で走ったりするため作りはロードバイクにかなり近く、軽い。
 ちなみに、ウィキで見てたらなんでもシクロクロスってのは古く、MTBより遥かに歴史のあるものらしいよ。

 という訳で、今でもシクロクロス用バイクは結構珍しいこともあり、つうか個人的にちょっと興味のあるジャンルでもありでこれを試乗させてもらうことにした。


 試乗する前に、一応ブースの人に聞いてみた。
 「この車でMTB用のコースを走っていいんですか?」
 「ええ。」

 ここまで説明をはしょっていたが、このサイクルモードでは毎年オフロード即ちMTB専用のコースが一部用意されている。
 ここまでオンロード用の自転車ばかり試乗していて、今年もかなり楽しそうなそのコースを横目で見て早く乗りてぇ~と思っていたこともあり、多少入れ込み気味に試乗開始。

 オフロード専用とはどういうことかというと、コース上に木材でバンクや凹凸のある地形を模したものが作られており、MTBのサスペンション等を遺憾なく体感することが出来るのだ。

 もっとも、このシクロクロスバイクはサスはついてないため、自らの身体のバネでデコデコの衝撃を吸収せにゃならん。


 そんな状況下、ドロップハンドルを握り締めデコデコを体感していた俺だった。

 2周目くらいだったか、前を走るMTBの後ろをシクロクロス車で走る俺にアクシデントは起こった。

 やはり材木で作られた、波打つような凸凹のコースをガンガン走るMTBの割とすぐ後ろを、やはりガンガンと俺も走っていたのだが…

 凸凹コースの中間を過ぎたあたり、俺のすぐ前でそのMTBがコケた。


 …


 …


 もう車1,2台分の余裕しかなかったし、凸凹上で急停止すんのもそれはそれで危ないしってこともあり、アッサリ巻き込まれてコケた俺。

 でさらに俺の後ろを走っていたらしい人も巻き込まれ、3台の玉突き事故となってしまった…


 幸い、他の二人もそれ程大ダメージではなかったようだし、俺の方も自転車は大丈夫だったようなのですぐコースに復帰はしたのだが、ちっとばかしツーケーを打ったらしく、軽くイデデ状態で試乗を終えた。

 何と言うか、いい悪いのお話をしたい訳ではないのだが、やはりMTBでああいう凸凹を走るというのは多少心得がいるのかも知れないね。
 コケた人は、確か俺の記憶だとデコを飛んでる途中、空中でハンドルを切ってしまい、前輪が斜めに着地した結果身体が飛ばされたという塩梅だったと思う。
 そういうことも、やっぱし分かってないとやっちゃうことなんだろうから、試乗してた人を責める訳にもイカンのだが…

 もしかしたら、試乗にあたって「万が一の時も主催者に責は問いません」という誓約書もいいけど、特にMTBに乗り慣れない人が乗る場合なんかを考え、軽い注意事項なんかを書いた紙を読んでもらったりするのがいいかも知れない。

 まあかくいう俺も、アノ場で爽やかに緊急回避できんかった時点で大した腕ではないんだけどね。


 ともあれ正に七転八倒の俺様、ばってん懲りずに試乗の旅は続くのであった。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.4「チャリジェンヌモード」

2010-01-10 22:58:09 | 自転車
 平然と2009年サイクルモードの記事は続く。

 友人とちょっと早めのランチをとり、散々だれた後会場に戻り、一旦友人と別れた俺がまず向かったのは、(えい)出版社のブース。

 そこで、13時半から絹代さんのサイン会というものがある、という訳だったのよ。

 もともと俺が本格的に自転車に乗るようになり始めた頃から彼女のことは知っていたのだが、いつの間にか本を出し、いつの間にかFMラジオのレギュラーを持ち、いつの間にかBSテレビのレギュラーを持つようになったという…

 俺自身が絹代さんのことを知ってから現在に至るまでの、見事なまでの進歩の無さからは比べようもないなあという他ないのだが…

 まあそんなヘッポコ大将の話はともかくだ。


 既に購入した著書「自転車と行ってきます!」を片手に出版社のブースに行くと既に行列が。

 で、ご当人の挨拶の後にサイン会開始と。
 しばし待ち、絹代さんとご対面し、サインをもらいつつちょっと話もさせてもらった。


 さて、今回のタイトルの「チャリジェンヌ」なんだが、このサイクルモードに合わせて絹代さん他自転車に精通する女子が、今まで割と男社会だった?スポーツ自転車(いわゆるママチャリと異なるという意味でこういう表現を使う)の世界に、女性にも入ってもらおうという目的で結成されたユニットらしい。

 正直、今回のサイクルモード一つ取ってみても、はっきり言ってそれ程女性がいる印象は無かったんだが、一方スポーツ自転車の方は近年女性向けのモデルが増え、どうやら質も向上しているらしい。

 個人的には、例えばランニングの世界では結構女性が増えてきていると思うし、自転車の需要もまだまだあると思うのだが、如何せんスポーツ自転車はまだまだ認知度が低いので、チャリジェンヌのような伝道師的な人の活躍にかかっている部分が大きいかな?

 男としては彼氏orダンナ同伴でない女性のサイクリストが増えるのは大歓迎なんで(ああどうしても抑え切れない本音がここに…)


 本音が出てしまったところで、ちょっと絹代さんの話に戻る。

 今回出した「自転車といってきます!」というのは、本人が今まで自転車で走ってきた日本中(とオアフ島)の道中記を、写真とともに紹介という内容。
 なもんでこれから本格的に自転車に乗りたい女性なんかにはとてもいいと思うのだが、中には男でもそうそう出来ないようなハードな旅もあるので…そちらは読み物として楽しむということにすればよろしいかと。

 俺にとっても、ああまだまだ自分は甘いなもっとガソガソ行かにゃあ…というカンフル剤的な本である。


 サイン会が終わった後、絹代さんはまたステージでトークショーがあるか何かであっという間にブースを去り、俺もまた友人と合流し引き続き試乗祭りを続けることにした。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.3「イマナカモード」

2009-12-29 20:03:57 | 自転車
 2009年ももう残り僅か。

 今年も色々あったが、俺の印象としてはオリンピックの無い年でありながらも、スポーツの分野で色々特筆モンの出来事が多数あったように思う。

 ワールドベースボールクラシックでの、イチローさんの劇的なヒットによる優勝しかり、十代にしてなんと賞金王にまでなってしまった若き天才ゴルファー、石川遼君しかり。
 多少マイナーだが、「空のF1」レッドブル・エアレースに初の日本人パイロット・室屋義秀さんが参戦、ポイントをゲットしまずは貴重な空への第一歩を踏み出したというお話もあり。


 マ、そんなことを書いていつつも、この記事のカテゴリーからも分かってもらえるとは思うが今年個人的に一番の大ニュースは、やはりツール・ド・フランスであったな。

 かねてより国内、海外で実績を重ねてきた新城、別府の二人が、そのツール・ド・フランスに出場し、完走したばかりか何度か入賞を果たすなどの活躍を見せた。
 それはもう、大きな一歩というより宇宙への第一歩といいたい位のバカでかい歩みであったのは言うまでもない。


 しかし、その一歩の前に、ツール・ド・フランス出場という一歩を先に踏み出していた人がいたことを忘れてはイクナイ。


 その人の名は今中大介

 今中さんは1996年、今ほど自転車ロードレースが知られていない時期ではあったが、それでもツール出場を果たした(途中リタイアとなってしまったが)人なんであるが。
 実のところ、彼の日本ロードレース界における貢献という意味ではその後の方が重要とさえ言える。

 というのも、今中さんは引退後衛星の自転車レース放送の解説等の仕事に加え、自身のレーサーとしての経験を踏まえ、INTERMAXという自転車メーカーを立ち上げ、本体やフレームの販売や海外のパーツ類の輸入販売を手がけるという、幅広い活躍を見せている。


 で、そのINTERMAXのブースに、幅広い分野で悪い意味で活躍を?見せる俺様がノコノコやってきたと。
 となりゃまあ当然の如く、試乗すべえという流れになるのだが、流石のINTERMAXはそうスンナリ試乗できない、いやできなくは無いのだが既に予約一杯で、2時間程度待たないと乗れないということになっていた。
 本当はロードの方に乗ってみたかったのだが、予約の取れる時間がちょっとマズイ時間だったため、早く乗れるAQUAというクロスバイクの予約を取った。

 やがて遅れてやってきた友人と合流し、それと同時に予約の時間が来たので早速試乗開始。

 さて、説明が前後するがこのAQUAが属するクロスバイクという車種は、言わばロードレーサーとマウンテンバイクの中間という位置づけで、ハンドルは一文字のフラットバー、タイヤは両者の中間の太さ、まあママチャリ位かな?(もちろんホイールやブレーキの種類、質は一般的なママチャリよりは良いが…)という感じで、結果として街中をサラッと乗り回すには丁度良い形と言える。

 俺個人としては、買うならロードかMTB若しくは小型折り畳み自転車と思っているので、さほどクロスバイクに興味はないのが実情ではあるが、イザ乗ってみるとこれはこれで楽しいのである。
 フラットバーなので細かい進路変更がしやすいし、MTBと比べタイヤも細いし全体的な作りも軽いため小回りが効くイメージがある。
 何より、INTERMAX社のセンスでその辺のバランスも整えているんだろうし、変速機もちゃんとしたクラスのを搭載しているのでギクシャクしないという、8万円台というお値段以上の価値があるように感じられた。

 ところで、前述したINTERMAXの代表でもある今中さんは、俺が行った時ブース内にいらっしゃった。
 何と言うか、俺が今中さんに対して持っているイメージというのは、選手としての功績、実業家としての成果、解説者としての貢献もさることながら、彼の存在自体のカッチョよさが一番なんであるなあ。

 ルックスもさることながら、自転車の現役選手は大抵そうなのだが、男の俺が男に言うのも変だがスタイルが非常によいのよ。普通の服を着ていてもスラッとした体形は想像に難くない。
 メタボリック症候群という単語を背負って立っているような小生から見ると、そのスタイルはもとよりいかにも成功者のオーラを漂わせるその姿には感服いたす所である。

 肝心のINTERMAXの方も、今まで高級ロードバイクのイメージが(個人的には)強かったんだが、もっと気軽にロードやクロスバイクを乗ってもらうために「im(アイム)」シリーズというのを新たに展開。これはINTERMAXのIとMから取ったというのと、「Imanaka」の最初の2文字と掛けてるんだろうなあと想像するんだが、まあともかく日本の自転車界の牽引者の一角であり続けるのは間違いないだろうね。


 さて、そのINTERMAXブースでロードバイクをツラツラ眺めていると、何やらゾロゾロと集団がやってきた。
 これは、彼女も後に書こうと思っているが絹代さんが当日やっていた自転車初心者向けのサイクルモードツアーご一行様で、その絹代さんが益子直美さんを引き連れ(ちなみに益子さんを知らない人はいない…と思うが知らない人は調べて下さい)、今中さんをツアー客への説明のため呼びつけるということをやっておられた。
 うーむ実は絹代さんが最強だったりするのか?と思いつつ、INTERMAXの項はここまで。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.2「マヴィックモード」

2009-12-23 22:26:01 | 自転車
 自動車、バイク、あるいはパソコンがそうであるように、自転車にも本体そのもののメーカーだけでなく、パーツパーツに特化したメーカーというものが存在する。

 その中で、個人的に今年ホイールを購入したのがフランスのマヴィックという会社の製品であった。

 そのマヴィックブースに、「まだ俺の知らないスーピャアバイクが待ってるんだす…」と色々おかしくなりながらサイクルモードの会場をさまよう男が一人たどり着いた。


 マヴィック、主には自転車用の車輪(ホイールというかリム)で有名なメーカーで、それこそツール・ド・フランスに出るようなチームもここの車輪は多数使用しているのであるが、他のパーツも作っている。

 その中で、今回マヴィックが前面に押し出していたのが「EZ RIDE」なるアイテムである。


 誰が最初に考えたのか知らんが、自転車のペダルと脚は固定されることにより漕ぐ効率が上がる。
 なもんで、いくつかの会社がそらもうガッチリと足裏をペダルに固定すべく、金属・プラスチック等で様々固定具たるビンディングシステムが売られておる。

 だが、今回マヴィックが新たに開発したのは、実は磁石で足とペダルをくっつけてしまおうというもの。

 試しに履いて漕ぐことができるというので、早速専用の靴を履いて専用のペダルに足を乗っけてみた。

 写真を見ていただけると分かると思うが、靴側にバッテン形の凹みがあり、この形が割符のごとくペダルの形にはまると、バッテン中心の磁石で両者がくっつきまろやかに?足が固定されるのだな。

 俺が試したところ、うまくバッテンを勘合させるのがちょっと骨だが、ハマルとクリートのようにガチガチではなく、しかし足がペダルからずれることがなくちょっと面白い踏み心地だった。

 これは、ビンディングを使うのはちとオッカナイ、若しくは歩行時足裏のクリート(固定具)がガチガチ言うのがイヤダという向きには面白いかも知れない。
 ただ、マヴィック社自体も言っているようだが、これはビンディングの代わりというよりは、全く新しいフィッティングシステムと考えた方が良いんだろうね。やらしい話だが売り込み方次第では面白いアイデアだと感じた。

 ちなみに、マヴィックはこれとは別にガッチリ固定するタイプのビンディングシステムも隣で紹介していたが、俺が試そうと思ったら丁度デモンストレーションが始まる時間で試せなかった。残念。


 一方、もちろん車輪の方も多数展示されており、何万から中にはもう一桁多い超高級ホイールも展示されていた。
 マヴィックのホイールは、機能的である一方でデザインもかっちょよく、部屋に飾ってもいいくらいの?逸品であった。つうか何十万もしたら怖くて実用できないって…

 ともあれ、トップを往きながら新たな挑戦を厭わないマヴィック社の動向は、これからも十分注目に値するだろうね。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.1「アンカーモード」

2009-12-20 23:47:52 | 自転車
 12月12日。

 年の瀬迫る中、なぜかこの日は一日暖かく、まるで自転車乗りの熱気を反映しているかのような?日和ではあった。

 サイクルモード、それ即ち自転車および自転車関連よろず展示・試乗会である。

 その規模は年々大きくなっており、遂には会場である幕張メッセ直通のバスが横浜から出るということになった。(大阪の時は名古屋からのバスツアーもあったらしい)

 なもんで、俺はそのバスに乗ってイザ幕張と洒落込んだ訳だが、これがバッチリディズニー渋滞に巻き込まれ、その上とある催し物を必死こいて我慢するという予想だにしない?荒行を強いられた末、8時に出たバスが幕張に着いたのは実に10時。


 うっ…

 バスが会場入り口ドまん前に停まってくれたのはいいが、この日の開場は10時
 既に入場は始まり、入り口にはながーい行列が…


 ううっ…

 前の夜に試乗に関する誓約書を書いてきたので、現地でそれを書く時間は節約できたが、こうなっては流石にその時間も焼け石に水。


 例年、サイクルモードは高級な自転車を試乗できる数少ない機会であり、即ちそういう高級車はあっちゅう間に試乗希望者が列をなし、しまいには試乗受付終了となってしまう。

 だからこそ俺は朝早めに行って、ものは試しで高級車に乗ってみんべえと目論んでいたのだが…

 そんな目論みオワタ?\(^o^)/と思いつつ、既に来場者の数がこないだのモーターショーを越える勢いで増える会場内を散策。


 実は、今回広さが倍になったサイクルモードの会場。暫く各社ブースの位置等中の様子を見ていたが、その中にブリヂストンのスポーツバイクブランド・アンカーのブースを発見。

 ブリジストンは、言わずと知れた日本の自転車メーカーの第一人者の一つ。今回は、元々一発目は日本のメーカーにしようと思っていたので、既に多少行列は出来ていたがエイヤで行列に飛び込んでみた。

 もちろん、お目当ては最上級車だ。


 今年の新モデルの中でも、RMZという銘柄が、もうそれはそれはブリヂストンのぎじゅちゅ力を惜しみなく投入した最上級モデルなんである。
 ちなみに、RMZとは実際にはフレーム単体(要するにタイヤ、変速機がついてない)を完全オーダー受注生産し、パーツを組合せ完成車とするという形を取るらしい。もうその辺からして並の自転車とは違う。
 その中で、俺は白とオレンジをあしらったオサレなフレームのモデルに試乗。

 スタッフの方から車を預かり、まずその軽さに驚き。
 もちろん、今までこの手の高級車には何度か乗った事があるが、そんな俺でもこの軽さは衝撃であった。
 何でも、タイヤ等をつけた完成車の参考重量が6.9kgだっつんだから…

 そして、乗ってみるとこれがまた軽やか。改めて、つくづくこういう高級車は普通のロードバイクとはもはや違う乗り物だなあとさえ思いたい位だ。

 まあ、今回試乗させて頂いたモデルは、RMZのフレームに最高級のパーツをこれでもかっつう位搭載した、恐らく安い軽自動車以上のお値段なので、そこまで気合を入れると自転車も我々の想像の枠を超えてしまうという事なんである。

 という感じで、あっちゅう間に試乗一台目は終了し、夢心地でRMZを返却するとアンカーブースでは、朝生つぐみさんがRMZやアンカーバイクのプレゼン(という言い方でいいのかな?)をやっていた。

 つぐみさんは、ここ何年かアンカーブースのステージでおなじみで、他にも俺が去年参加したツール・ド・ちば等自転車レースのMCも務められる、自転車界の要人というべき女性。

 折角のRMZのお話なのでステージを見ていたかったのだが(決してつぐみさん目当てではないぞー)、俺を待っているスーパーバイク達がまだ会場内に沢山いる(多分気のせいだろうが)ため、已む無く俺はアンカーブースを旅立つことにした。

 アンカーつうかつぐみさんの話は後でまた書こうと思うけどね。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.0「痛覚残留モード」

2009-12-12 23:39:09 | 自転車
 今日幕張メッセに行ってきた。
 サイクルモード2009が目的である。

 今回は、色々な自転車やグッズとの出会いに加え、普段中々お会いできないような方とお話することができ、実りの多いサイクルモードだったと思う。

 しかし、詳細は後々書くがこの手の試乗会で初めてアクシデントに遭い、要するにコケてツーケーを痛打という目にもあったりと、良し悪し含め盛りだくさんではある…


 何はともあれ、今年のサイクルモードがこんな時期に開催されちまったが、サイクルモードの記事は何とか今年中に完結させたいと心に誓ってみるのであった。

 まあそんな、ツーケーの痛みが後ひきそうな「クレヨンけんちゃん」?のサイクルモード戦記、イデデな状態から開幕である。

トーキョーコンシャス、アースライド戦記

2009-11-23 23:31:36 | 自転車
 正直今月は忙しい。イヤ「も」かも知れんが…

 そんな中、11月の今となっては珍しい?飛び石となった3日火曜日の「文化の日」に、文化そっちのけで自転車に乗った。

 絹代さんがブログで紹介していた、東京アースライドというイヴェントに参加するためだ。


 イヴェントの概要を説明すると、もうどっからでもいいので(この「どっから」が想像を絶する広範囲だということが後に明らかになるのだが…)お台場の潮風公園に自転車だけで行ってしまおうというもの。

 お台場はむかーし一度だけ自転車で行ったことがあるのだが、K県方面からだとかなり遠回りしないと行けない場所。
 ポイントなのは、例のレインボーブリッジという橋。これには歩道橋もちゃんとついているのだが、何でも自転車は押して通るのもダメという徹底した自転車瞬殺ルールがあるそうで、結果新橋を越えて築地市場まで周り、勝鬨橋を通らなければならないのだ(詳しくは地図でご確認を)。


 まあ、しかしここでグダグダ言っても始まらない。

 上は半袖サイクルジャージに風除けベスト、さらにアームウォーマーを装備し、下は足首まである裾長のパツパツパンツ?に身を包み、そして携帯を手首に装着しイザ出発。

 携帯を手首に?と思われた方もいると思うが、実は本イベントの参加者には全員、予めQuickDrawという手首装着方の携帯電話ホルダーが配布され、それを参加者の証として着けてくるベシということになっていたのだ。
 個人的には、auのRun&Walkというアプリを自転車で使う時、出したり入れたりが面倒だったのでこういう道具が欲しかった。それがこのイベントに頑張って参加した理由の一つでもあった(^^;もちろんRun&Walkは走行中はいじらないよ。

 さらに、今回お台場まで行った道のりを予めネットで(若しくは当日ケータイでもできたっけかな?)調べ、その経路を車で走った場合のCO2を報告するということになっていた。
 俺はその経路で国道15号を使ってCO2を導き出したんであるが、当日気がついたら国道1号に入ってたまあ、新橋あたりまで行くとそんなに差はないとは思うが…

 そんなちょっとしたミスルートをしつつも、実は久々のルート1をトロトロと北上、五反田から一旦山手通りに入り、海岸通りという道から汐留エリアをかすめ、築地へ。
 ここから先は、昔「サイクルショー」という展示会があった頃(今は同名の自転車展示会は無いと思うが…)、自転車でビッグサイトに行って以来の道である。

 しかし、この豊洲エリアは現在開発中らしく、そのつい3,4年前に行った時は無かったはずの橋が真っ直ぐ有明方面に伸びていて、風景も何やら見たこと無い感じで「東京もまだまだ発展してんだぬぁあ」と感心させられた次第である。
 ほいでもって、結果昔よりは多少短縮された道のりでお台場エリアに突入し、早速終着点である潮風公園に向かった。


 ついこないだまで、実はガンダムが立っていたお台場の潮風公園の太陽の広場。
 しかし、この日は全く趣が異なり、広場にはロードレーサーやらクロスバイクやら、色々な自転車が並び、そして特設されたステージには…
 …サイボーグ009?

 今回のイベント、どうもパチンコメーカーのニューギン(何か凄く久しぶりにこっち系のリンクを貼った気がする)がスポンサーをしてるか何かで、同メーカーが最近CRサイボーグ009、要するパチンコ台を出したこともあり、ステージ進行の白戸太朗さんと絹代さんがサイボーグ009だか003だかのコスプレをやっていたということらしい。

 二人ともコスがとても似合っていたが、写真を撮り損ねたので絹代さんの方だけでも見ときんしゃい。

 で、二人は何をやってたかというと、このイベントの締めにステージ上のボタンを押し、アースライドをやった人をカウントしつつ記念撮影という儀式?の進行をやっていたのだ。

 俺も、手持ちのカロリーメイトをモグモグしてから列に並び、ビシッとボタンを押して撮影してもろうた。

 しかし、ステージに来る人たちの話を聞いていたら、何でもこの日のために神戸の方から何日もかけて自転車でやってきたというツワモノがいたりして、そらもうCO2換算したら相当なもんだろうなあと感心した。

 ともあれ俺のほうも、それなりに長かった道のりもこれで終止符が打たれ、後はソソクサと来た道を帰るだけか…と思っていたら、何でもスペシャルゲストがもうすぐここに到着するとの話。

 折角と思いステージどまん前で待機していると、広場脇の方から颯爽とロードレーサー3台がやってきた。

 実はこの日のスペシャルゲストというのが、当ブログでもさんざん取り上げさせて頂いた、今年のツール・ド・フランス完走者別府史之選手と新城幸也選手、さらにフジ絡みということもあり、スポーツ番組のレギュラーを持っている水野裕子さんだったのだ。

 流石に、周りの人間は皆両選手のことはよーーく分かってるようで、あっちゅうまにステージ前は黒山の人だかり。

 インタビューでは、久々に走った東京の風景がやけに新鮮だったという話や、水野さんがずっと両選手を引いて走ってたという!?話などをされていた。もちろん、ツールの話などもされていたけどね。

 お三方も話していたが、レースももちろん楽しいけど、交通マナーを守って東京などの街を自転車で走るということも、自転車の楽しさだけでなくいつもと違った角度から街を見ることができて非常に有意義である。


 今回のイベント、主催目的としては自転車で走ってCO2を減らそうということだったが、まあそういうことに限らず皆で一つの地点を目指して走り、自転車の楽しさを発見、再発見するきっかけとしてまたこういったイベントをやって頂けるとありがたいと思った。

 蛇足だが、この日は絹代さんは相当忙しかったようで、一度本当の意味で挨拶を交わしただけ(「お疲れ様です」の一言のみ)となったのが心残りではあったかな。
 折角こういう携帯ホルダーを入手す…もとい自転車イベントの情報を頂いたので、今度改めてお礼を言いたいところである。まあその機会は来月のサイクルモードになるかな?

イザ鎌倉

2009-11-03 23:09:33 | 自転車
という訳で折角なので10月の出来事について書いていこう。

まずは、10月10~12の3連休のうち、11日は相棒シャウラにまたがり、江ノ島+鎌倉に行ってきた。

自宅から江ノ島方面に南下するには、境川という川沿いのサイクリングコースがよい。というか江ノ島を目的地に据えたのは境川を久々に通りたかったからという理由もあったりしてね。

緑あふれ、神奈川県というよりは田舎にでも帰ったような爽やかな道を下ると、何やら見慣れない橋ができていた。

これは×詐欺舞橋○鷺舞橋(惜しかったなIME…)という名で、去年12月に完成したらしい。つまり俺は去年12月以来ここを走って中田という訳だが。

鷺舞橋は吊橋なんだが、吊りワイヤーを支持する柱が斜めに出ており、アーチ型のちょっと珍しい形状をしている。こういうやり方もあるんだなと感心した。なかなか美しいかたち。

で、境川を下った後は藤沢市街を突っ切り、江ノ島に到着。
江ノ島と相模湾を望む小粋なキャフェでパスタなんぞ頂いた後、橋を渡って江ノ島に入ったが、まーー島内の混んでる事。
島の中のほうに行くには一本道を登らなければならないのだが、もうその小道が人間様でビッシリ。
日本広しと言えど、あれだけ混んでいる島はそうそう無いんじゃないのか…?と思いたい位の混みっぷりに辟易しつつ中に。

神社仏閣やら民家やらが入り乱れる雑多な小道を登りつつ、見晴らしのよい場所から藤沢、鎌倉方面を眺めると、手前のマリーナの風景も手伝って、神奈川にもこんな爽やかな海の景色があるんだと改めて思い知った。

しかし、もうずっと人大杉なので早々に退散し、今度は鎌倉へ。

江ノ電と海に挟まれた国道134号線を東に行き、適当なところで陸側に入り、鎌倉で大仏を見に行くことにした。

鎌倉の大仏、というか高徳院に到着したが、一体どこに自転車を止めべえか…?と難儀していたが、寺の入り口手前にちゃんと駐輪場があったので一安心。

おきゃねを払って中に入ると、今日も厳かな感じで大仏は鎮座ましましていた。
俺は中学の社会見学かなんかで一回見に行った気がしてたのだが、何故かあまり記憶がない…
改めて、記憶しつつ回りの人々同様とりあえずケータイで写真も撮っておいた。なんか無礼な気もするが…

その後、鎌倉をぶらぶら自転車で走り、ふと見かけた「くずきり」が食べたくなったので「くずきり みのわ」へ。

お店の戸をガラッと開けると、中は老若はともかくほぼ女性オンリー。
まあそりゃそうだ、やはり甘味処と言えば女性かいいとこカップルというところ、野郎が一人、自転車乗るカッコでノコノコ来るような場所じゃねえわな(ちなみに下はレーパンだったが、ちゃんと?礼儀も兼ねてハーフパンツを履いた)。

な訳で、男が一人内庭の軒下に用意された座布団に座り、文字通りスイーツ(笑)な感じで、カップルや女二人等に紛れてくずきりをチュルっとやった。

このくずきりのお店、お値段は決して安くはないが、何より場所がよい。
内庭はすぐ後ろが山で、手前の作りこまれた庭と相まって何とも落ち着く。いつまでもいたくなるような空間である。
要するに、ここでは甘味を食べるためだけでなく、そういった庭や自然を楽しむ時間を頂くための値段も入っている訳だ。そう思おう。

自然をいい時間を過ごしたあとは、もちろん無我夢中でひたすら自転車を漕ぐという風情豊かな?時間を境川で過ごし、とりあえず満足の内に帰宅したのである。