(第170話)
久しぶりにロビンを連れて山荘にきている。
お盆の帰省ラッシュで道路も混んでいる中を老犬をかばいながらの運転は神経もピリピリ。
出発時間の遅れもあって、昨日こちらに着いたのが午後7時過ぎで薄暗くなってしまった。
荷物を全部下ろしてから、暗闇と枯葉とで見つからない水道の元栓探しにアタフタ。
建物には昼間の暑さがこもっていて蒸し風呂だ。
窓を全開にして扇風機を回したぐらいでは直ぐに涼しくはなりはしない。
ロビンも暑がって夕飯も少ししか食べず、暗闇を散歩をしても緊張してオシッコもでない。
夜になってもロビンは部屋中をウロウロと歩き回っているので私も寝られない。
電気を消してみたら月明かりが結構明るい。
近隣が5軒ほど来ているので安心だが、やはり夜になるとちょっと怖くて犬がいないと心細い。
ロビンも先代のべアちゃんという犬もも昔は結構用心棒になってくれた。
外で小さな足音がしただけでワンワン吠えて知らせてくれた。
今は耳も遠いしワンワンどころかヨタヨタされて頼りにはなりそうもない。
昨日と違って今日は曇天。昼間でも風が冷たいぐらいだ。
ロビンもグーグーと昨日の分まで昼寝をし続けている。これで又夕方からウロウロ歩き始めたら大変だ。
ゆすり起こして散歩に出かけた。空気は良いし涼しいし自然の匂いがするらしく気持ち良さそうに生き生きと歩き始めた。犬でもこの道には元気だった頃の思いだがあるのだろか?
誰が見ても用心棒になりそうもない犬の為に、選手交代で今は私が用心棒。
私が吠えたり噛んだりする訳にはいかないんだから、せめて今夜は寝かせてよね。
と、振り向いたらシメシメ・・ロビンは私の布団で寝ているではないか。
それなら何か食べながらオリンピックのテレビ観戦を・・とパクパク食べ始めたら・・。
あ~あ失敗!私の横に来て覗いている~~~・・。
極暑の中とはいえ、あたたかいお話ですね
優しいZOOちゃんのロビンちゃんを見る目が
想像できます。
ゆっくりして来てね
お盆の送り火と一緒の日なので、可愛がっていたお母さんが連れて行ってしまったのではないか、と憔悴していました。
老犬で4年前から足が悪くなって、最近では寝たきり状態でした。
子供のいない妹には子供のように可愛がっていましたのでしばらくは放心状態のようです。
ロビンちゃん、用心棒にならなくても良いから元気で長生きしてね。
昨夜は雷鳴が酷かったので・・耳が遠くても勘でわかるのかもしれません。
今夜こそ寝たいけど・・・。
ベアが母を連れて行った・・と2重ののショックから立ち上がれなくて体調もボロボロに。
でも、「あの世で二人はきっと仲良くしている」と思えたら淋しがっていない様な気がして気持ちが楽になりました。歩けなかったベアが夢のなかで走っていたのは一年後でした。
今、妹さんの気持ちが痛いほど解りますが、ジュリーちゃんもあの世で歩けるようになってお母様と仲良く過ごしている気がします。
身体は消えても心の繋がりはいつまでも残りますのでジュリーちゃんの感謝が妹さんをお守りすると思いますよ。
妹さん、早くお元気になられますようにと陰ながらお祈り致します。