業界仲間M氏の訃報を聞いた。小生より四年下であったから57歳であったか。早すぎる死だ。横浜国立大卒で大手住宅設備メーカーに入社。後半では住宅リフォーム関連の業務で活躍した。業界でも理論派の独りとして知られた人物であったが、物静かな風貌とはまるで正反対な行動派でもあった。酒を飲むと談論風発、そしてその行動は少々突飛な所もあり異端児の臭いも強かった。
五十歳代後半、企業組織の部門長としての激務の毎日であるが役員への昇進は期待薄。一方で定年が迫り人生の黄昏がちらちらと見え隠れし始め老後の生き様をあれこれ思案したりする迷いの年代でもある。そういう時期に突然の死を迎えたかつての同士が何人か居たが、彼もまたその一人となってしまった。彼がどのようなリタイア後の人生を考えていたのか知る由も無いが、企業戦士のまま人生を終えるなんてなんと寂しいのだろうか。
五十歳代後半、企業組織の部門長としての激務の毎日であるが役員への昇進は期待薄。一方で定年が迫り人生の黄昏がちらちらと見え隠れし始め老後の生き様をあれこれ思案したりする迷いの年代でもある。そういう時期に突然の死を迎えたかつての同士が何人か居たが、彼もまたその一人となってしまった。彼がどのようなリタイア後の人生を考えていたのか知る由も無いが、企業戦士のまま人生を終えるなんてなんと寂しいのだろうか。