1984年にカンヌ映画祭でパルム・ドール(最優秀賞)を受賞した、ヴィム・ヴェンダース監督のロード・ムービーの傑作です。
四年間行方不明だった男が、弟夫婦の献身的な愛情で、人間性を取り戻していきます。
しかし、彼は、弟夫婦が育ててくれていた七歳の息子を連れて、テキサス州ヒューストンにいると思われる若い妻(25歳ぐらい。子どもを産んだときは17か18)を探しに、車でテキサスに向かいます。
兄弟とは? 夫婦とは? 男女とは? 父子とは? 母子とは?
いろいろなことを考えさせてくれる映画です。
そういった意味では、児童文学のテーマとも重なります。
実は、NHKのBS放送を録画して四十年ぶりに見たのですが、あいにく緊急地震放送のために放映の途中で打ち切りになっていました(大災害だったのですから当然のことです)。
しかし、続きを見るのはなかなか難しかったです。
NHKは地震のために放送中止になった番組が多いために再放送のめどは立っていませんし(これまた当然です)、近隣のレンタルショップや図書館はどこもこの映画のDVDやビデオを持っていなくて、かなり遠くの大型のレンタルショップでようやく発見しました(ただし、ディジタルリマスター版のブルーレイだったので、放送よりもいい画質で見られました)。
他の記事でも書きましたが、古い名画を見るのは年々難しくなっているようなので、うまい方法を考えなくてはと思い知らされました。
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