現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

最上一平「あしたもチャーシューメン」

2018-05-19 16:54:23 | 作品論
 一年生の女の子を主人公にして、クラスのみんなの様子を描く連作の最新作です。
 今回は、両足を骨折して車いすで登校している男の子を世話する係のお話です。
 大事な役目に対する緊張感、誇らしさ、やり遂げた時の達成感などが、いろいろなエピソードを通して鮮やかに描かれています。
 主人公だけの話にしないで、全員(車いすの男の子も縄を回す係で参加しています)で跳ぶ大縄跳びのエピソードをクライマックスに持ってきて、クラス全体の物語にした点が特に優れています。 

あしたもチャーシューメン
クリエーター情報なし
新日本出版社

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