2020年のアメリカ映画です。
ずっと一緒だった女友達が医大の同級生にレイプされて(大勢の男子学生が一緒で動画まで撮影されて出回っています)死を選んだことに対して、数年後に復讐する女性が主人公のスリラーです。
アッと驚くラストの展開が売り物(アカデミー賞の脚本賞を受賞しました)ですが、それほど感心しませんでした。
いくら親友が死んだとはいえ、医師としての未来を嘱望されていた主人公(タイトルはその意味)が、キャリアを棒に振ってその復讐のために命をかけるのかが、説得力を持って描かれていませんでした。
レイプの関係者への復讐はまだしも、夜な夜な酒場で泥酔したふりをして、行きずりの男たちをひっかけて成敗するに至っては、その目的も動機も理解不能でした。
しかし、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたキャリー・マリガンの体当たりの演技は、かなり見ものです。