現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

司馬遼太郎「竜馬がゆく」

2022-03-03 16:27:18 | 参考文献

 1962年から1966年まで、産経新聞の夕刊に連載された歴史小説です。

 幕末の志士、坂本龍馬の生い立ちからその死までを描いています。

 薩長連合や大政奉還などの実質的な演出者であった、龍馬の魅力を余すところなく描いています。

 出身の土佐藩では政治に参画できない郷士の身分ながら、脱藩してからは勝海舟のような幕府の高官、他藩の藩主、薩摩の西郷吉之助、長州の桂小五郎などの幕末の大物から絶大な信頼を得て、新しい日本を生み出した坂本龍馬の生涯を全五巻(文庫本では八巻)で描いた大長編小説です。

 出版当時大ベストセラーになって何度もテレビドラマにもなり、現在の日本人の坂本龍馬観は、ほとんどこの作品で形作られました。

 名誉や栄達を求めず日本と日本人のために尽くした坂本龍馬は、日本人が愛する偉人のNo.1でしょう。

 特に、上は殿様から下は庶民まで、男女を問わずに愛される龍馬像が、この作品の最大の魅力でしょう。

 

 

 

 

 

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