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読書録「戦国武将の本当にあった怖い話」

2016-01-10 | Weblog
読書録「戦国武将の本当にあった怖い話」3

著者 楠戸義明
出版 三笠書房

p64より引用
“絢爛にして雅なこの地は、また愛憎が渦巻
いて、戦乱・抗争によって多くの血が流され、
飢饉・疫病によって計り知れないほどの者た
ちが死んでいった。人間の怨嗟・怨念が幾重
にも積み重なって、魑魅魍魎が跋扈する魔界
と京都はみなされた。”

目次から抜粋引用
“妻子を殺した男
 暴君
 外の敵、中の敵
 落城の悲劇
 亡霊の祟り”

 歴史作家である著者による、戦国時代の血
なまぐさい逸話を集めた一冊。
 織田信長の比叡山焼き討ちから大阪夏の陣
の市中の悲劇まで、重い雰囲気のイラストと
共に解説されています。

 上記の引用は、日本の茶道の大家・千利休
の悲劇について書かれた項での一節。
今では日本屈指の観光地として、外国人観光
客も沢山訪れる京都ですが、多くの先人達の
屍の上を歩いているのかと思うと、ちょっと
訪ねづらくなってしまいそうですね。
名を残すような大人物ならば、それなりに塚
などを作って供養されているでしょうが、庶
民の死体などは放ったらかしだったでしょう
し。
 江戸時代の平和な統治が長く続くためには、
数多くの犠牲が払われたのだなと思います。
出来るだけ穏やかに、今年も過ごせたらいい
ですね。

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