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軽井沢番外編・7~センボンヤリ

 キク科センボンヤリ属の「センボンヤリ(千本槍)」。日本各地の山地や丘陵などで見られ、当地では高尾山などでも見られるが、多摩ニュータウンではまだ見つけていないために、番外編で載せることにした。八王子市暁町の小宮公園にもあるようなので、一度は行ってみたいと思っている。センボンヤリは春の開放花と秋の閉鎖花の2つのタイプがある。春の舌状花の外側は紫色になり、この様子から「ムラサキタンポポ(紫蒲公英)」の別名がある。
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軽井沢番外編・6~ハシリドコロ

 ナス科ハシリドコロ属の「ハシリドコロ(走野老)」。山地の陰湿地に生育する多年草で日本固有種。釣鐘状の花は長さ2センチほど。根茎を干したものが生薬の “莨と根(ろうとこん※)” で、そこから出来るロートエキスが胃痙攣、神経痛などの鎮痛や、瞳孔調整麻痺剤などに用いられる。この根茎に含まれるアルカロイドの毒性は強く、同じ有毒植物のヤマイモ科のトコロ(野老)に似ていて、誤って口にすると狂乱状態になり走り回ることからその名前が付けられている。別名に「キチガイイモ(気違い芋)」や「キチガイナスビ(気違い茄子)」などがあるが、最近は “気違い” という言葉が差別用語として使われなくなっているので、この別名も次第に消えていくだろう。ちなみにロート製薬の “パンシロン” にはこのロートエキスが含まれているが、当社名の由来は、ミュンヘン大学のロートムント教授の名に因んでいて、このロートエキスとは無関係のようだ。
 ところで一昨日、東京オリンピックのエンブレム選考が終わり、市松模様のA案が採用された。この作者はデザイナーの野老朝雄氏だが、彼の苗字は “のろう” でも “やろう” でもなく、同じように “ところ” と読む。
 ※「と」の漢字は草冠に宕
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セリバヒエンソウ・3~花

 キンポウゲ科オオヒエンソウ属の「セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)」。セリに似た葉で花の形を燕が飛ぶ姿に見立てた命名だが、なかなかカッコ良い名前をつけてもらったものだ。原産地は中国で、明治時代に観賞用として日本に渡来した。私はこの花を見るたびに、旧式の小型飛行機(複葉機)を思い出してしまう。
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ニガイチゴ

 長池公園の道端に咲いていた「ニガイチゴ(苦苺)」。バラ科キイチゴ属の落葉低木で、モミジイチゴが下向きの花を咲かせるのに対して、こちらは上向きになる。花弁は5枚でシワシワになるのが特徴。写真のものは花弁の幅がやや太いが、細いタイプもある。初夏に赤い果実を稔らせ、まずまずの甘さだが、種子に苦味があるのでこう名付けられてしまった。
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