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イシミカワ・4~道端

 “よこやまの道” の道端に蔓延っている「イシミカワ(杠板帰・石見皮・石膠)」。タデ科イヌタデ属の一年草で、初夏に淡緑色の目立たない小さな花を咲かせ、その後、カラフルな果実を稔らせる。11年前、植物観察を始めた頃に、道端でイシミカワやノブドウの果実を見つけて感激したもの。植物観察の楽しさを教えてくれた植物のひとつである。
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クサレダマ・3~開花

 長池公園第1デッキで咲き始めた「クサレダマ(草連玉)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、やや湿った場所に生育する。マメ科落葉低木のレダマ(連玉)のような黄色い花を咲かせる草ということで名付けられているが、レダマはマメ科特有の蝶形花であり、花の形はずいぶん異なる。音の響きからは “腐れ玉” をイメージしてしまうので、できれば改名してあげたい。
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ウツボグサ・3~開花

 梅雨入り前後から咲き始めた「ウツボグサ(靫草)」。シソ科ウツボグサ属の多年草で、中央の太い花穂の周りに濃紫色の唇形花をたくさん付ける。 “靫” とは矢を入れて背負う道具であり、花穂の形が似ていることから名付けられた。花後にすぐに花穂が褐色になって枯れたようになるために「カゴソウ(夏枯草)」の別名がある。この花穂を採取して乾燥させたものが、生薬の “夏枯草” で、利尿の薬効がある。
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ドクダミ・1~果実

 ドクダミ科ドクダミ属の「ドクダミ(毒溜)」。やや日陰の湿った場所に群生し、5月下旬から咲き始める。白い花弁のように見える部分は総苞片で、本来の花は中央の花穂に密生する。写真は花後の様子で、若い果実がたくさん出来ている。果実の直径は2ミリほどで、一つの果実の中に種子が10個程度入っているようだが、まだ確認したことはない。
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リョウブ・6~尾根緑道

 尾根緑道で咲き始めた「リョウブ(令法)」。リョウブ科リョウブ属の落葉小高木で、初夏に多くの総状花序を円錐状に付ける。リョウブの若葉や新芽は昔から食用にされていたが、その名前は、若葉を茹でて乾燥させ飢饉に備えて保存させるという平安時代に出された “令法(りょうほう)” から名付けられたという説がある。古名は “畑守(はたつもり)” で、これは畑をあらかじめ測り(見積り)、面積に応じて作物を植え付け救荒食料として貯蔵を命じていたということを意味しており “令法” と同じような由来だろう。一方、リョウブの花序の様子を龍の尾に見立てて “龍尾” と呼んでいたものが転訛したとも言われている。
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