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センダン・2~核果

 センダン科センダン属の「センダン(栴檀)」。その核果に稜があると知ったので、早速それを確認しに行ってみた。しかし枝には既に果実は一つも残っておらず、樹の下は昨日の雪で真っ白。やむなく雪をかき分け、何とか数粒の果実を見つけた。わずかに残っている表面の果肉を取り除くと、中から稜のある核果が現れ、真上から見ると星のようにも見える。この核果はとても固く、ペンチで割ってみると、中には長さ8ミリほどの種子が入っていた。
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サルスベリ・1~果実

 今朝から東京は雪で、ゴム底靴を履いての出勤。駅の通路などでは、『キュッ、キュッ』 と音が出るので耳障りだが、滑って大怪我をすることを考えれば仕方が無い。最近は “南岸低気圧” という気象用語が定着しているが、低気圧が南海上を通過する時に大雪が降る。去年は何回か大雪で往生したが、今回は午後から雨になり、雪が融けて助かった。
 写真は大田川沿いの遊歩道に植栽されている「サルスベリ(百日紅・猿滑)」。ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木で、果実は直径1センチほどの球形の蒴果。その中に翼のある黒い種子がたくさん入っている。
 さて植物名にイヌの名が付くものが多いが、サルのほうはどうだろう。少し探してみるとサルスベリのほかには、サルトリイバラ、サルナシ、サルメンエビネ、サルノコシカケなどで、それほど多くない。従順な性質のイヌは古くから人間生活に溶け込んでいたことや、 “否(いな)” の意味で多用されたこともあるのに対し、サルは生活面では人間との関わりは少なく、植物名にはあまり採用されなかったのだろう。
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リョウブ・3~冬芽

 春の花が咲き始めるまでは、もうしばらく冬芽や葉痕の観察を続けることにしよう。写真は「リョウブ(令法)」の冬芽だが、目を凝らして見てみると何やら “悪魔顔” が見えてきた。悪魔顔の親分格はやはりニセアカシアだが、こんなところにも潜んでいたとは知らなかった。今まで見ていたリョウブの冬芽は福禄寿のような優しい顔をしていたので、これは意外。リョウブはリョウブ科リョウブ属の落葉小高木。
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カンコウバイ・2~寒の内

 節分前でまだまだ北風が冷たいが、ようやく咲き始めた「カンコウバイ(寒紅梅)」。バラ科アンズ属(←サクラ属)の落葉高木で、写真は小山内裏公園のもの。ここには以前、5~6本の樹が並んでいたが、2011年の台風15号で倒され今は2本だけが残っている。それほど高い樹ではなかったが、戦車道路脇の少し小高い丘の上で風が通り抜ける場所にあったのが災いした。カンコウバイは寒の内に咲き始める早咲き品種で、八重咲きのものは「ヤエカンコウ(八重寒紅)」とも呼ばれている。
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ヤドリギ・3~果実

 先日の「ヤドリギ(宿り木)」の記事で、地元の方から 『黄色い実が確認できた。』 との情報を頂いた。その時の写真では良くわからなかったので、改めて撮り直し少しトリミングしてみると、そこに見えたのは確かに黄色い実。秋に出来る果実は今頃まで残っていないと思い込んでいたが、どうやらこれがヤドリギの果実のようだ。間近で見られないのは残念だが、これでもう一つの宿題が完了。あとは花を見るだけだ。ヤドリギはビャクダン科(←マツグミ科)ヤドリギ属の半寄生常緑低木。
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