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ナヨクサフジ

 道端のフェンスに絡んでいる「ナヨクサフジ(弱草藤)」。マメ科ソラマメ属の一年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。飼料用や緑肥用に導入されたものが、野生化したようだ。在来種にクサフジがあるが、今ではほとんど見かけられなくなっているという。これは一応ナヨクサフジとしておこう。ナヨクサフジはクサフジよりも色が鮮やかで上唇が跳ね上がっている。春から初夏にかけて、上部の葉の腋に総状花序を出し、青紫色の蝶形花をたくさん付ける。ツルフジバカマに良く似るが、ツルフジバカマの花期は秋。

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コナラ・4~成長

 ドングリからの発芽を観察してきたが、ようやく葉がしっかりして、ひと目で「コナラ(小楢)」とわかるようになった。辺りには同じような状態のものが数本確認できる。しかしこれらがすべて、立派な高木に育つわけではなく、これから厳しい自然淘汰の世界が待っている。少なくとも人間の手で成長を邪魔することは避けたいものだ。コナラはブナ科コナラ属の落葉高木。
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奮闘記・11~10th谷川真理駅伝

 今日は会社の部活での “第10回谷川真理駅伝”。 一人5キロを4人で襷をつなぐレースで、板橋区高島平付近の荒川土手で開催された。この大会にはこれまで3回出場していて、今日が4回目。一人で走るレースと違って、会社の若い連中と襷をつなぐのもまた楽しい。5キロを30分で走るのはそれほど苦しくないが、26分台、25分台となるとかなり苦しくなる。4年前に初めて走った時は27分28秒で、自己記録は1昨年の25分20秒。そして今日は、記録更新の24分53秒で、初めて25分を切ることができた。先週の10キロレースでは、初めて50分を切っているので、歳を取っていくのにタイムが縮んでいるのは嬉しい。おまけだが、私が走った3区で飛び入り参加したシドニー五輪銀メダリスト(アトランタ五輪銅メダル)のエリック・ワイナイナ(ケニア)さんがあとからスタートして、あっという間に抜かれてしまった。いやあ、速い、速い。
 レース後はいつものように、しっかり掻いた汗が全部ビールに入れ替わった。
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イチョウ・2~雌花

 今まで宿題になっていた「イチョウ(銀杏・公孫樹)」の雌花。雌花は葉が展開し始める時期に同色で伸びるので、雄花と違ってその気にならないと見落としてしまうことが多い。それにこの界隈の街路樹のイチョウは、低い位置の枝は定期的に剪定されてしまうので、目の高さで見るのがなかなか難しい。写真中央の若葉の間に見えている雌花がおわかりだろうか。裸出した2個の胚珠の形が確認できる。イチョウはイチョウ科イチョウ属の落葉高木。
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ヤマグワ・1~世界遺産

 先日、ユネスコ諮問機関のイコモスが 『富岡製糸場と絹産業遺産群』 の世界文化遺産への登録を勧告したとのニュースがあった。昨年の富士山に続いて、日本では14番目の世界文化遺産となり、自然遺産を含めると18番目になる。ゴールデンウィークには、早速、観光客が殺到しているようで、関係者は嬉しい悲鳴を上げている。
 さてこの富岡製糸場は、我が八王子市と、少なからず関係がある。八王子市は “桑都” とも呼ばれているが、この地は関東山地と武蔵野台地の境に位置し、山がちで耕作地が少なかったため、養蚕や機織りは古くから農家の大切な仕事だった。そして八王子には、周辺の村々から繭や生糸、織物が集まるようになっていた。
 江戸時代末期に日米修好通商条約が結ばれると、北関東や山梨で生産された絹が、八王子に集積され、そこから “絹の道” を通って横浜港まで運ばれ、世界に輸出された。その時に活躍したのが鑓水商人で、当時、かなりの富を築いたと言われている。
 しかし明治初期に国策で富岡などに官営の製糸工場が作られ、大きな問屋の手によって輸出されるようになり、また明治22年に甲武鉄道(現:中央線)、明治41年に横浜鉄道(現:横浜線)などの開通で新しい交通路が出来ると、絹の道はその役割を終え、明治時代後半には、鑓水商人は活躍の場を失って没落の道を歩むことになった。
 その鑓水商人の次の世代が、関東大震災(大正12年)を契機に、南多摩郡関戸(現:多摩市関戸=聖蹟桜ヶ丘付近)から野猿街道、由木街道を通って、津久井湖まで繋げる “南津(なんしん)電気鉄道” 建設を構想した。しかしその後の世界恐慌や、建設工事に際してのさまざまな事件の影響で、この鉄道は幻となってしまった。
 写真はクワ科クワ属の「ヤマグワ(山桑)」。雌雄異株で写真は雄花だろう。この界隈ではマグワと共にヤマグワも養蚕のために広く栽培されていたが、その後、野生化したものも多い。
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