サラリーマンの面白真面目な週末植物ウォッチング第4弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part4
ギンラン・3~開花
南大沢2丁目の “銀の丘” に顔を出した「ギンラン(銀蘭)」。銀の丘は、ギンランが百本以上顔を出す斜面で、私が勝手につけた名前。もちろん地図には載っていない。ギンランはラン科キンラン属の多年草で、キンランに比べるとやや日陰を好んで生える。草丈は10~15センチ程度のものが多いが、大きいものは40~50センチにもなる。キンランやギンランは “菌根菌” と呼ばれる菌類と共生する生育形態であり、採取しても家庭で育てることはほとんど不可能。残念ながらここから少し先の歩道脇に生えていたキンランは昨年どうやら盗掘されてしまったようだ。そんなことをせず、そのまま大事に見守ってあげたい。
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イヌザクラ・4~満開
今までは小山内裏公園のものを紹介していたが、今回は新しい場所で見つけた「イヌザクラ(犬桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で、これは長池公園南外周路のもの。 “よこやまの道” に向かう道で、サンクチュアリのフェンス越しに枝が大きく伸びていた。ここは時々ジョギングで通る道だが、このイヌザクラには今まで全く気付かなかった。
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ウワミズザクラ・4~満開
バラ科ウワミズザクラ属の「ウワミズザクラ(上溝桜)」。花序の長さは15センチほどあり、遠目に見ると樹全体から白いツノが出ているように思える。小さな花の直径は5~6ミリで花弁は5枚。雄蕊は30本程度あり良く目立つ。これは小山内裏公園芝生広場奥のもの。
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サクラソウ
サクラソウ科サクラソウ属の「サクラソウ(桜草)」。地中浅くに根茎があり、春に高さ20センチほどの花茎を出し、先端に直径2センチほどの花を数個付ける。5枚の花弁の先端には切れ込みがあり、桜に似ていることからその名がある。日本全国に自生していたが、江戸時代の園芸ブームで数百種類の園芸種が作られたという。サクラソウの名前は、サクラソウ属の総称として使われることもあり、固有の種としては「ニホンサクラソウ(日本桜草)」と呼ぶこともある。
サクラソウ属の花は異形花柱花が特徴で、長花柱花と短花柱花の2つのタイプがある。長花柱型は、花の中央に雌蕊の柱頭が見えるが雄蕊の葯は奥のほうにあって見えない。一方、短花柱型のものは、雄蕊の葯が見えるが、雌蕊の柱頭は高さが低くて見えない。構造的には自家受粉ができないようになっている。さらにこの2つのタイプでは、同じタイプの花同士では受粉できずに異なるタイプの花同士でしか受粉できない仕組みになっている。写真は鑓水の小泉家屋敷前のもの。
サクラソウ属の花は異形花柱花が特徴で、長花柱花と短花柱花の2つのタイプがある。長花柱型は、花の中央に雌蕊の柱頭が見えるが雄蕊の葯は奥のほうにあって見えない。一方、短花柱型のものは、雄蕊の葯が見えるが、雌蕊の柱頭は高さが低くて見えない。構造的には自家受粉ができないようになっている。さらにこの2つのタイプでは、同じタイプの花同士では受粉できずに異なるタイプの花同士でしか受粉できない仕組みになっている。写真は鑓水の小泉家屋敷前のもの。
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