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クロモジ・1~冬芽

 SF映画に出てくる宇宙人のような「クロモジ(黒文字)」の冬芽。真ん中の長い部分が葉になる葉芽(ようが)で、両側の2つが花になる花芽(かが・はなめ)。クロモジは葉芽と花芽が分かれて出来ているが、ニワトコの冬芽のように、葉芽と花芽が一つになっているものは混芽(こんが)と呼んでいる。今はまだ厳しい寒さに耐えていて、開花は3月になる。
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アケボノスギ・1~雄花序

 細い葉はほとんど落ちてしまった「アケボノスギ(曙杉)」だが、木の高いところに何やら見える。これは晩秋から伸び始めていた雄花序の蕾で、このあと2~3月頃に開花する。枝に並んで見える突起物は葉芽(ようが)だが、雌花の花芽(かが・はなめ)も同じような形なので今の時期は区別しにくい。それにも増してどれも高い枝に付くので、いつも観察するのに苦労する。アケボノスギはヒノキ科(←スギ科)アケボノスギ属の落葉高木で、一般的には「メタセコイア(Metasequoia)」と呼ばれる。
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奮闘記・3~PPK

 TPPでもPKOでもなく、 “PPK” という言葉がある。長野県の北沢豊治氏が健康長寿体操を考案し昭和58年の日本体育学会に “ピンピンコロリ(PPK)運動” として発表したのが始まりらしい。これは、亡くなる直前まで病気もせずに元気に過ごし、最期はコロリと死のうという意味で、発祥地の伊奈郡高森町だけでなく、佐久市や千葉県成田市にもピンピンコロリ(ぴんころ)地蔵まであるようだ。私もぜひPPKを希望したいものだが、こればかりは神のみぞ知る。まあとにかく日頃からの運動を継続しストレスを溜めずに気楽にやっていくことにしよう。
 さてその運動だが、『短距離走や筋トレは無酸素運動で、ウォーキングやジョギングは有酸素運動』 と言われる。無酸素運動とは、決して息を止めて行うことではない。瞬発的な強い力が必要な時、グリコーゲン(糖質)を分解してエネルギーを発生させるが、その際に酸素を使わないという意味。短距離走でも息をするし、筋トレでも息を止めてダンベルを上げ下げするわけではない。
 一方、有酸素運動とは、継続的で比較的弱い力が筋肉に掛かり続けるもので、その際グリコーゲンや脂肪を、酸素を使った化学反応によってエネルギーを発生させる仕組み。脂肪を分解させるので、ダイエット効果が高いと言われる所以。無酸素運動でも筋肉が鍛えられ基礎代謝量が増えるので、これもやはりダイエット効果がある。ダイエット目的の運動であれば、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせて行うのがベストと言える。しかし本当に痩せたいのであれば、食べる量を減らすのが一番てっとり早い。
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ウツギ・1~果実

 火鉢に刺した火箸か、はたまた火星人の逆立ちか。ユニークな姿を見せているのは「ウツギ(空木)」の果実。タコの赤ちゃんもこんな姿ではなかっただろうか。果実の直径は7~8ミリで、棒状のものは花柱の残骸。この中に長さ2ミリほどの種子があるが、種子は開いている上部から出ていくのではなく、果実の底が割れて散布される。ウツギはアジサイ科(←ユキノシタ科)ウツギ属の落葉低木。
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カキノキ・1~柿蔕

 高い枝に残った「カキノキ(柿の木)」の蔕(ヘタ)。これを乾燥させたものが漢方の “柿蔕(してい)” で、お茶のように煎じて飲むと、しゃっくりの特効薬になるという。しゃっくりは横隔膜の痙攣によって起こるが、通常はしばらくすると止まる。しかしギネスブックには何十年間もしゃっくりが止まらなかったという人が記録されているようで、日常生活はさぞ大変だったことだろう。
 収穫を終えた柿の木に、ポツンとひとつだけ柿の実を残すようにするが、これを “木守(きもり・こもり)” 或いは “木守柿” と呼ぶ。これはその年の稔りを感謝し、翌年の稔りを祈る意味なのだろう。冬の季語にもなっている。
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