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ハゼノキ・1~果実

 神代植物公園から自宅までの21キロ走の途中に、うまい具合に、京王フローラルガーデン  “アンジェ”(京王線多摩川駅前) がある。そこでランニングを5分ほど中断し、お目当ての「ハゼノキ(櫨の木)」の果実を撮ってきた。ハゼノキはウルシ科ウルシ属の落葉高木で、ウルシほどではないが触るとかぶれることもあるらしい。南大沢界隈ではハゼノキは2ヶ所で確認できているが、いずれも雄株で果実は稔らない。写真は雌株で、果実は直径1センチほど。これを蒸して圧搾すると “木蝋” が取れる。昔はロウソクや整髪剤、更に石鹸などにも利用されていたようだ。ハゼノキの紅葉の見頃は、当地では12月頃になる。
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アキチョウジ

 神代植物公園でお目当てのケンポナシを見たあと、そこから自宅までの21キロランも主目的であったので、園内にいた時間はわずか15分。公園の出口に向かいながら、野草園でマルバフジバカマとこの「アキチョウジ(秋丁子)」だけ見てきた。アキチョウジは中部地方以西に自生するもので、関東ではセキヤノアキチョウジしか見られない。いつかその違いをこの目で確かめたいと思っていたので、良い機会だった。セキヤノアキチョウジと比べてアキチョウジの花柄は短く、また花筒も多少太くて短い。色は個体差があるので判断しにくいが、この個体はセキヤノアキチョウジに比べれば白っぽく見えた。
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マルバフジバカマ

 4年前、箱根駅伝コースを走った時に、箱根山中でたびたび見掛けていた「マルバフジバカマ(丸葉藤袴)」。その後、小金井市の野川沿いでも見たことがあるが、多摩ニュータウンでは見ていなかった。ところが最近、当地の公園管理者からマルバフジバカマの小群生を鑓水小山緑地で見たと聞き、さっそくその緑道を走ってみた。今回は残念ながら見つけることができなかったが、これはまた来年の楽しみ。写真は先日訪れた神代植物公園のもの。
 マルバフジバカマはキク科フジバカマ属の多年草で、フジバカマのように葉が3裂しないので “丸葉” の名が付けられた。まん丸の葉というわけではない。開花直後には雄蕊が目立つが、これは花の終期で雄蕊はみな落ちてしまったようだ。
 原産地は北アメリカで、明治29年(1896年)に観賞用として日本に持ち込まれた。そして箱根強羅の植物園から付近に逸出しているのが、大正5年(1916年)に初めて確認され、その後各地に拡がったと言われている。今では近畿~北海道で見られるようだ。以前、ネットで、 『マルバフジバカマは箱根から小田急線沿いに東に広がってきている。その種子は冬の季節風で飛んで来たのか、それとも小田急ロマンスカーに便乗してきたのか。』 という面白い記述を見たことがあった。今回、鑓水小山緑地で咲いた花は、小田急線で新宿まで行き京王線に乗り換えてここまでやってきたのだろう。いや、町田で乗り換えて、横浜線で北上したのかも知れない。
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ホウキギ・2~秋

 雑木林の紅葉はまだまだこれからだが、一足早く真っ赤に色付いた「ホウキギ(箒木)」。ヒユ科(←アカザ科)ホウキギ属の一年草で、この種子を煮込んで加工したものが、秋田名物の “とんぶり” になる。ホウキギは「ホウキグサ(箒草)」や「コキア(Kochia)」とも呼ばれ、この界隈では公園や民家の庭などで良く見られる。以前、どこかの小料理屋でとんぶりを食べた気がするが、味は全く覚えていない。
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ホウキギク

 南大沢日向公園脇でアスファルトの透き間から生えている「ホウキギク(箒菊)」。以前、4キロ北の浅川(多摩川の支流)河川敷で群生になっているのを見たことがあるが、この界隈では今までにわずか2ヶ所だけ。それもアスファルトの透き間でしか見ていない。これらはおそらく河川敷の綿毛が北風に吹かれて平山城址公園の丘を越え、当地に飛んで来たのだろう。ホウキギクはキク科シオン属の一年草で、花径はわずか5~6ミリ。遠目にはヒメジョオンにも見えるが、花の大きさははるかに小さい。同じ仲間に葉の幅が広いヒロハホウキギクがあるが、この葉の幅は1センチも無いので、ホウキギクと判断した。
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