goo

アジサイ・2~冬芽

 冬芽と葉痕の観察を楽しむようになったきっかけの一つが、この「アジサイ(紫陽花)」。冬芽が王冠や帽子に見えて、その下の葉痕は可愛い顔に見えてくる。茎の両側には万歳をしている手もあり、なにやら楽しそう。アジサイはアジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ホトケノザ・2~蓮華座

 今日は仏滅でさらに三隣亡。このように2つの厄日が重なるのは時々ある。仏滅は六曜の一つで、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口が順番にやってくる。そして旧暦の1,7月の1日は先勝、2,8月の1日は友引、3,9月の1日は先負、4,10月の1日は仏滅、5,11月の1日は大安、6,12月の1日は赤口に固定されているので、月が替わる時にいくつかの六曜が飛ばされている。
 一方、三隣亡は旧暦の1,4,7,10月は亥の日、2,5,8,11月は寅の日、3,6,9,12月は午の日と決まっており、1年間で30日前後あるので、仏滅と重なるのはそう珍しくも無い。当然、大安と三隣亡が重なることもあるが、こんな日はきっと宝くじが当たってどぶに落ちる。
 三隣亡は特に建築を忌み、この日に新築すれば、火災などが三軒隣にまで及ぶという。この由来を調べてみると、江戸時代には “三輪宝” と書かれ、 『屋立てよし、蔵立てよし』 という吉日の意味で使われていたようだ。それがある時、暦の編者が 『よ』 を 『あ』 と書き間違えて伝わり、ご丁寧にも “三隣亡” と書き換えられ、立派な厄日に仕立て上げられてしまった。真偽のほどは不明だが、何とも奇妙なお話ではある。
 さて写真はシソ科オドリコソウ属の「ホトケノザ(仏の座)」。半円形の葉が茎を取り巻く様子を、お釈迦様の蓮華座に見立てて名付けられている。お釈迦様の仏像や絵画には必ずこの蓮華座があるようだが、お釈迦様が入滅された様子を描いた涅槃図には蓮華座は無く沙羅双樹の樹が描かれている。
コメント ( 18 ) | Trackback ( 0 )

ナニワズ・1~名前

 ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の「ナニワズ(難波津)」。常緑のジンチョウゲとは異なり、夏には葉を落とし、秋から新しい葉が生えてくる。近縁のオニシバリは同様に夏に葉を落とすことからナツボウズ(夏坊主)と呼ばれているが、ナニワズも「エゾナツボウズ(蝦夷夏坊主)」とも呼ばれる。さて漢字表記からは “ナニワヅ” と書きたいところだが、どうやら “ナニワズ” のほうが市民権を得ているようだ。
コメント ( 14 ) | Trackback ( 0 )

ジャノヒゲ

 雑木林の林床で美しく輝いているのは「ジャノヒゲ(蛇の髭)」。キジカクシ科(←ユリ科)ジャノヒゲ属の常緑多年草で、写真は果実ではなく種子。果皮が発達せずに種子が裸出した状態になっている。ヒゲのあるヘビは見たことがないが、別名は「リュウノヒゲ(竜の髭)」で、その細長い葉を竜の髭に見立てている。
コメント ( 22 ) | Trackback ( 0 )

ガンクビソウ・1~鮎道

 小山内裏公園の鮎道で見つけた「ガンクビソウ(雁首草)」の痩果。一つの長さは3~4ミリで表面には粘性物質があり、触るとベトベトする。衣服につくと厄介な引っ付き虫ではある。ガンクビソウの名前は、花の様子がキセルの先の “雁首” に似ていることによるが、最近は時代劇などでしかキセルを見掛けない。ガンクビソウはキク科ガンクビソウ属の多年草。
コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ