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散歩道・2~宿題

 いよいよ今年も大晦日。先月は入院騒ぎでお騒がせしたが、先日、担当医師から 『完治しました。』 との診断を頂いた。年間走行距離も今日で1,073キロとなり、5年連続で1,000キロ走破を達成。数年後の “還暦ホノルルマラソン” を現実のものとするように、来年もしっかり走ろう。
 さて年末恒例の “来年の宿題” リストアップ。昨年末に掲げた宿題のうち、 “ツクシとスギナの根の繋がり” “ベニシダの若葉” “サルナシの花” “イヌスギナ” “カシワの花” “ゴマギの花” “ゴウソ” “ムクロジの花” “カニクサ” “ヤセウツボの根の繋がり” “ムクロジ受粉直後の果実” “カセンソウ” “ミチヤナギ” “ハリギリの花” “アギナシの零余子” “エノキグサ” “ヤマコウバシの果実” “ヌルデの実の味” “自生のセンブリ” “ツルニンジンの種子” などは、済ませることができた。

 以下に挙げるのが来年の宿題。リスト中の(*)は、既に撮影済の植物だが、当地の希少種など生育状況を確認しておきたいもの、あるいは撮り忘れた花や果実などを挙げている。無印は多摩ニュータウンにあると思われる植物で、このブログには未掲載。もちろんまだ知らない植物はもっとある。

3月:ネコヤナギの雌花(*)・イチョウの雌花(*)・アカナラの花(*)・マルバチシャノキの若葉の味(*)・イチイの花(*)・キャラボクの雌花(*)・アメリカハナノキの花(*)・イスノキの花(*)
4月:ポプラの花(*)・オカスミレ・ハルニレの花(*)・スズカケノキの花(*)・ウバメガシの花(*)・スダジイの花(*)・ツブラジイ・ノミノフスマ・フサスグリの花(*)・シロニガナ・ムラサキコマノツメ(*)・マルバチシャノキの花(*)・モチノキの雄花(*)・ユリワサビの葉の味(*)・セイヨウスモモの花(*)
5月:アゼナルコ・イボタロウムシ・シュロの花(*)・トウジュロの花(*)・ゴシュユの花(*)・タラヨウの雌花(*)
6月:ハンゲショウ(*)・サイハイラン(*)・イシミカワ(*)・イラクサ(*)・ヤマブキショウマ(*)・タシロラン(*)・コウモリカズラの花(*)・イヌヌマトラノオ・ウメガサソウ(*)・アワブキ・コナスビ(*)
7月:ダンコウバイの果実(*)・アカショウマ(*)・タコノアシの花(*)・ヒデリコ
8月:ヤブマオの雄花(*)・ヤマジノホトトギス・コナギ(*)・アミガサユリの果実(*)・カラハナソウの花(*)・自生のアカバナ(*)・アゼナ・コイケマ
9月:ヤブマメの地中豆(*)・アキニレの花(*)・ザイフリボクの果実(*)・チチダケ・オトコヨウゾメの果実(*)・アキノギンリョウソウ(*)・ハグロソウ
10月:メナモミ(*)・ウマノスズクサの果実(*)・ガガイモの果実(*)・エリマキツチガキ
11月:ブラシノキの果実(*)・オヤマボクチ
12月:フッキソウの果実(*)

 そのほかに、アザミ属の同定に着手したいし、イネ科、カヤツリグサ科、シダ類にももう少し踏み込んでみたい。

今年も拙いブログにお越し下さいまして有り難うございました。
来年も引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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オオシマザクラ・1~冬芽

 東日本大震災による大津波が、東北地方の海岸線に甚大な被害をもたらした。その大津波の最高到達地点に桜を植樹して桜並木を作っていこうというプロジェクトがある。その並木によって大震災が世代を超えて代々語り継がれ、また将来予測される大津波の際の “避難” の目標にもなるという。100年後、何万本もの桜が東北の海岸線に並ぶという壮大なプロジェクトで、植物好き、桜好きの私としては、ピッタリ。今年3月に参加することを申し出た。一口20,000円の桜基金Bは、樹の下に個人名の入ったプレートが置かれるので、将来、私の子孫も見ればわかる。
 昨日、その “さくら並木ネットワーク” から、私の苗木が宮城県南三陸町歌津田ノ浦に植えられたという報告とお礼のレターが届いた。詳細な位置は、北緯:38.735641度、東経:141.539743度で、私も何年か後に大きく育った桜を見に行ってみたい。植樹実績は2013年11月現在で1,572本とのことだが、海岸線は長くまだまだたくさんの参加者が必要なようだ。私もまた協力することにしよう。ちなみに植樹される桜の種類は、寿命の長い品種(江戸彼岸桜・紅枝垂桜・大島桜等)で、寿命が短いとされるソメイヨシノは選ばれていない。
 写真は「オオシマザクラ(大島桜)」の冬芽。この樹の樹齢はおそらく20~30年は経っていて、春には見事な姿を見せてくれるが、私の苗木も、来春、2~3輪の花でも咲かせてくれれば嬉しい。オオシマザクラはバラ科サクラ属の落葉高木。
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ニセアカシア・1~隈取

 歌舞伎の 『暫』 では、顔に派手な隈取(くまどり)があるが、その顔を真似した「ニセアカシア(贋あかしあ)」の葉痕。この悪魔は、毎年面白い顔を見せてくれる。
 さてこのたび国土交通省が、河川敷に生い茂って洪水の要因になったり、在来種を減らしたりしている外来植物への対応策を示した 『河川における外来植物対策の手引き』 を作成した。手引きでは、特に対策を優先すべき外来植物として、ニセアカシア、アレチウリ、オオカワヂシャ、オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、ナルトサワギク、セイタカアワダチソウ、シナダレスズメガヤ、ホテイアオイ、ボタンウキクサの10種類を例示し、実践的な対策手法を解説している。ニセアカシアは、高さ25メートルにもなり水位が上昇した際には川の流れを堰き止め、流木となって橋に引っ掛かったりして被害を拡大すると説明している。そして天竜川などでニセアカシアを市民参加で除去したり、燃料として利用している長野県駒ケ根市での取り組みも紹介している。ニセアカシアはマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、「ハリエンジュ(針槐)」とも呼ばれる。
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散歩道・1~霜柱

 早朝に野山の霜柱を踏みながら歩くのも楽しい。霜柱は外気温の低下により地表面がまず凍って、その後、地中にある水分が土壌の毛細管現象により吸い上げられて地表近くで冷やされて凍り、その繰り返しで柱状に成長していく。当然、踏み固められた固い土壌では出来にくいが、耕された畑などでは、霜柱が出来易い。関東地方は、西側の富士山、箱根山、愛鷹山、北側の浅間山、榛名山、赤城山、男体山などの諸火山の噴火により堆積した土壌、すなわち “関東ローム層” に覆われているが、この土壌の粒子の大きさは霜柱が出来易いようだ。
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シモバシラ・1~氷柱

 朝の冷え込みが厳しいと、楽しみは「シモバシラ(霜柱)」の氷柱。これは長池公園自然館前のもので、毎年この姿を見せてくれる。シモバシラは地上部が枯れたあとも、根が活動を続け地中の水分を吸い上げるが、外気温が氷点下になると写真のように茎の周りに氷柱が出来る。名前はこの様子から付けられており、納得の命名。シモバシラはシソ科シモバシラ属の多年草。
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