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イチョウ・10~珠孔液?

 イチョウ科イチョウ属の「イチョウ(銀杏・公孫樹)」。雌雄異株で写真は雌花の様子。受粉期には剥き出しの胚珠の先端に “珠孔液” と呼ばれる液体を出して、花粉が付き易いようになる。残念ながらこの日はその液体を確認できなかった。花粉は胚珠に取り込まれてから3ヶ月くらいすると花粉管を伸ばし、その中で精子が作られる。一方、卵はこれからじっくりと作られていき受精の準備が整うのは秋になる。精子が出来る頃にはその周りは液体で満たされ、精子はその中を泳いで卵に向かい、やっと受精できることになる。ちなみのこの雌株の葉先も割れていなかった。
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イチョウ・9~雄花序

 イチョウ科イチョウ属の「イチョウ(銀杏・公孫樹)」。雌雄異株で写真は長さ2~3センチの雄花序の様子。ネットでイチョウについて調べていると 『イチョウの雌雄は葉の中央の切れ込みを見ればかなり高い確率で区別できる。雌株の葉先ははっきり割れており、雄株の葉先は割れていない。』 という記述を見つけた。しかしイチョウの葉は1本の樹でもいろいろな形をしており、また成長するにしたがってかなり変化もしていく。もう少し調べていると 『科学的根拠は無い。』 という記述もあり、やはり花や果実を確認するのが一番確実。
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アマドコロ・1~開花

 長池公園ながいけの道で見られる「アマドコロ(甘野老)」。キジカクシ科(←ユリ科)ナルコユリ属の多年草で、花は4~5月。茎や根に甘味があり山菜として食用にされる。ナルコユリに良く似ているが、ナルコユリの茎の断面は丸いが、アマドコロの茎は角ばっているので、触ってみるとすぐにわかる。またナルコユリの花期は5~6月になる。またミヤマナルコユリは花茎が斜上するのが特徴。
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ワスレナグサ

 小山内裏公園のエントランスに植栽されている「ワスレナグサ(勿忘草)」。ムラサキ科ワスレナグサ属の一年草または越年草で、 “ワスレナグサ” はワスレナグサ属の総称でもある。その名前はドイツの悲しい伝説から生まれた “vergissmeinnicht(私を忘れないで)” が由来であり、英名では “forget-me-not”、 和名では “勿忘草” と訳された。狭義のワスレナグサは、ヨーロッパからシベリアにかけて分布するこの種で、シンワスレナグサ(Myosotis scorpioides)として区別している。 “scorpioides”は、サソリのしっぽのようなという意味であり、ワスレナグサがサソリ状花序であることを示している。また “Myosotis” はハツカネズミの耳という意味で、葉が細長て柔らかく、毛の多い様子をハツカネズミの耳に喩えている。
 日本には元来エゾムラサキ(M. sylvatica)、が自生しているが、そのほかアラスカなどの亜高山帯に分布するノハラワスレナグサ(M. alpestris)や、ノハラムラサキ(M. arvensis)、ハマワスレナグサ(M. discolor)などの交配種もあり、この仲間は全部で50種類ほど存在する。写真の花がどの品種かは私には全くわからない。

『花咲く乙女たち』
作詞西条八十 作曲:遠藤実 歌手:舟木一夫 昭和39年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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マルバアオダモ・4~雌株

 上柚木公園の四阿(あずまや)付近で見られる「マルバアオダモ(丸葉青だも)」。先日は同じ上柚木公園の野球場付近で見たが、それは雄花であることがわかった。写真の樹は今年1月に枝先に枯れた果実が残っていたので、雌株であることはわかっていたが、まだその花を見たことがなかった。マルバアオダモは雌雄異株で、雄花と写真の両性花がある。花冠は細く4裂し、両性花には1本の雌蕊と2本の雄蕊が見られる。雌雄の花序の様子を比べてみると、雄株のほうは花序が密に付き、雌株のほうは花序がややまばらになっている。
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