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アカバナユウゲショウ・1~蒴果

 一見すると花やその後の萼片のように見えるが、これは「アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)」の蒴果で、種子をまき散らしたあとの姿。種子はもう一粒も残っていない。アカバナユウゲショウの果実は “雨滴散布” の仕組み。つまり空気が乾燥している時は閉じているが、雨に濡れると4片に裂けて中の種子が雨によって散布される。道端に咲いていた花が翌年にはアスファルトの透き間にズラリと並んで群生している様子が良く見られるが、これは雨滴散布によって、種子がこぼれ落ち、アスファルトの溝を流れていったものと思われる。アカバナユウゲショウはアカバナ科マツヨイグサ属の多年草。
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ニガキ・2~果実

 ディズニーのアニメミュージカル映画 『アナと雪の女王』 が大ヒットで、あちらこちらから、 『♪♪ありの~ままの~』 や、 『♪♪レリゴ~レリゴ~(Let It Go)』 の声が聞こえてくる。私はまだ見ていないが、流行に乗り遅れないように、とりあえずサントラ盤の曲を通勤用のウォークマンに入れておいた。ところがウォークマンには既に4,800曲ほどが録音されていてそれらがシャッフルされて再生されるので、 “Let It Go” がいつ流れくるのかわからない。ちなみにこの映画では 『ミッキーのミニー救出大作戦』 が同時上映されているらしいので、ディズニーファンにはたまらないようだ。
 写真は小山内裏公園の林縁で色付き始めた「ニガキ(苦木)」の果実。良く見ると一つの花の部分に数個が付く “分果” になっている。多いものは4~5個で、1個だけ残っているものもある。この2つ残ったものがミッキーマウスに見えないだろうか。果実はこれから黒く熟していく。ニガキはニガキ科ニガキ属の落葉高木。

『Let It Go ~ありのままで~』
作詞:Kristen Anderson-Lopez and Robert Lopez
作曲:Kristen Anderson-Lopez and Robert Lopez
日本語詞:高橋知伽江 歌:松たか子 平成25年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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カキラン

 長池公園で育てられている「カキラン(柿蘭)」。ラン科カキラン属の多年草で、名前の通り、初夏に柿色の花を咲かせる。私はこれを見るのは初めてだが、公園の説明によると、カキランの自生は、もう八王子市内では見られなくなったという。植物の宝庫とも呼ばれる高尾山も八王子市にあるが、そこでも見られないとすれば残念なことだ。カキランの草丈は30センチほどで、花径は15ミリ程度。唇弁には紫色の筋と黄色い斑点が見える。
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ヤマモモ・1~果実

 たくさんの果実が稔った清水入緑地の「ヤマモモ(山桃)」。ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑高木で雌雄異株。果実はジャムなどに利用できるが、そのままでも食べられる。ここの果実は野鳥に食べられなければ、そのまま落果するだけでもったいない。
 都心でも街路樹として植えられていることがあるが、果実が歩道に落ちて踏み潰され、アスファルトが赤黒く変色しているさまはやや見苦しい。良かれと思って植えられた街路樹も迷惑がられては可哀想でもある。
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オカトラノオ・1~開花

 明るい林縁で咲き始めた「オカトラノオ(岡虎の尾)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、しなやかに伸びる花穂の姿を虎の尾に見立てている。草丈は50センチほどで、中には1メートル近くになるものもある。小さな花の直径は8~10ミリで、長さ10~15センチの総状花序になる。
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