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フユノハナワラビ

 南大沢八幡神社の階段脇に顔を出した「フユノハナワラビ(冬の花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で、日当りの良い草地に生育する。花のように見えるのは胞子葉で、根元に栄養葉を広げている。今までは他所で見ていたが、ここに出るのは初めて知った。
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ゼニゴケ・4~杯状体

 日影の地面にへばりついている「ゼニゴケ(銭苔)」。この姿が日陰の湿った場所に拡がっているのを見ることが多い。良く見てみるといくつか円形のお皿が見える。これは直径3ミリほどの “杯状体” という単為生殖の器官で、ここから円盤状の “無性芽” を周辺にばらまき繁殖する。つまり有性生殖だけでなくクローンを作って増殖する。この杯状体を “穴あき銭” に見立てて “銭” と付けられたようだ。ゼニゴケには普通の除草剤が効かず、除草剤によって草が枯れたところに、ゼニゴケの群落が拡がることがある。ゼニゴケ専用の除草剤もあるようだ。なかなか厄介なコケである。
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ゼニゴケ・3~雌株

 雄株に続いて、次は「ゼニゴケ(銭苔)」の雌株。傘の下に卵細胞を作る造卵器があり、雄株から出てきた精子が水溜りのなかを泳ぎ、水溜りに浸かっている雌株の造卵器の入り口に辿り着くと受精する。写真では傘の背が高いが、受精前は傘の位置が低く、水溜りに浸かるようになっている。受精卵は成長して直径1ミリほどの黄色い “胞子嚢” が出来て、中に詰まっている胞子が地面に落ちて発芽する。ゼニゴケはこうした有性生殖によって拡がるが、そのほか無性生殖でも増えていく。次はそれも観察しよう。
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ゼニゴケ・2~雄株

 蓮生寺公園めがね橋付近の日陰に生育している「ゼニゴケ(銭苔)」。ゼニゴケ科ゼニゴケ属の苔類で、写真は雄株。梅雨の頃、雨粒がこの円盤状の “雄器床” に落ちると精子を出し、雨で出来た水溜まりの中を泳いでいく。そして運良く雌株に辿り着いた精子が受精できることになる。次は雌株の様子を見てみよう。
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ゼニゴケ・1~道端

 我が家から数軒先の民家脇でアスファルトの透き間に生えている「ゼニゴケ(銭苔)」。ゼニゴケ科ゼニゴケ属のコケ植物で、背丈は1センチほど。キク科のヤブレガサをミニサイズにしたような形で、見た目が面白く日本庭園などに好まれるのかと思いきや、他の草やコケの生育を妨げるので園芸では嫌われているらしい。見栄えが良くないとの記述があったが、写真の状態は長く続かず、色が悪くなるようだ。また他のコケが地表に浅く拡がるのに対してゼニゴケは地中深くに伸びて除去しにくいので、インターネットでゼニゴケを検索すると、その除去方法ばかりがヒットした。
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