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とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

市場の熱狂

2016-01-31 13:24:07 | 哲学・社会
市場の熱狂とは何か?

これは株式市場で、人の集団が己の利益を極大化しようと、自己利益の長大化を図り、倫理的な判断や理性を伴う判断を失う様を揶揄している。

これは繰り返される。資本主義という矛盾を内包・許容しながら。

いや、私はまさか共産主義へ行けと言っているわけではない。
共産主義は世界のありとあらゆる場所で失敗した。唯一成功したと言われるのは資本主義国家である日本という皮肉を言われる始末である。



ポール・チューダー・ジョーンズ: 私たちが資本主義を見直すべき理由 | TED Talk | TED.com
https://www.ted.com/talks/paul_tudor_jones_ii_why_we_need_to_rethink_capitalism/transcript?language=ja#t-56894

00:40
幸運なことに 私は才能があり 30才の時までには 資産運用の上層部に入ることができて その後30年間、世界市場を相手に マクロ・トレーダーとして働きました その間 市場では多くの異常な出来事を 目にしたり 狂乱市場での取引も行いました そして残念なことに 私たちは 私のキャリアの中でも最悪の状況に とらわれていると言わなければなりません そして市場の熱狂は良くない結果に至る という教訓が繰り返されるのです

01:11
過去50年間に渡り 私たちの社会は 企業や組織を 非常に狭い ほとんど偏執的な価値観で 評価するようになりました 利益を過大評価し 短期的な四半期決算と株価のみを追い その他を顧みなかったのです まるで人間性を 企業から取り去ってしまったかのようです しかし 我々は 都合よく何かの価値を 数字に変えて レゴブロックのように扱うことはしません 個人の生活の中では そんなことはしないのです 誰かの価値を 月収や 銀行の信用度をベースに評価したり しません しかし私たちがビジネスを評価する時 このダブルスタンダードが存在します それが実は 私たちの社会基盤を 脅かしているのです これを見てください

02:10
このチャートは過去40年に渡る企業利益率を 収益の割合で示したものですが 現在、40年来の最高値の 12.5% を つけています あなたが株主なら バンザイという ところでしょう しかしあなたが逆の側にいる人 つまり普通のアメリカ人労働者なら これがそんなに良い状況ではないことが分かるでしょう [(青)企業利益における賃金・福利厚生の割合 (赤)CEOと一般社員の報酬比率 ]

02:36
利益率の拡大は、社会的な富を もたらしません 実際は所得の不平等を悪化させるのです それは良いことではありません しかし 直感的には整合性が ありますね? アメリカの家庭の上位10%が 株式の90%を所有しており 企業利益の大半を手に入れれば その他大勢に残される富は 少なくなります


さて、上記講演動画中、「あれ? 日本などの・・・とか言っている割には日本のプロットが無いじゃん? 」と思った人はよーく探してみましょう。
あります。




新規事業はなぜ失敗するか--失敗の体系的研究

2016-01-31 12:56:38 | 哲学・社会
マジかい・・・。


ビル・グロス: 新規事業を成功させる一番の原因 | TED Talk | TED.com

https://www.ted.com/talks/bill_gross_the_single_biggest_reason_why_startups_succeed/transcript?language=ja


そのため 私はどのようなファクターが 会社の成功や失敗に最も影響を及ぼすか 見通そうとしました 私は5つのファクターに注目しました 第1に アイディアです 以前はアイディアが全てだと思っていました 私が自分の会社を アイデアラボと命名したのは アイディアが浮かんだ時の 「やったー」という瞬間への信奉からです でも時が経つにつれ 考えるようになったのは チーム、運営、適応性が アイディアよりも重要かもしれない ということです


まさかTEDのステージでマイク・タイソンを 引用することになろうとは でも彼によると 「顔面にパンチを食らうまでは 誰もが計画を持っている」(笑) ビジネスにも全く同じことが 言えると思います チームの実行力は 顧客から顔面パンチを食らうことに対する 適応能力に負うところが大きい 顧客はこの上ない現実ですからね ですから私は一番大切な要素は チームかもしれないと 思うようになったんです

次に私はビジネスモデルに 注目し始めました その会社には顧客から収益を得るための 明快な手段があるか? 成功にとって最も重要なのは 何かということについての 私の思考の中でトップの座を 占め始めました

次は資金調達(財源)です 企業は時として 潤沢な資金を 受けることがあります もしかしたら これが一番大切かも?

最後はもちろんタイミングです 時代を先取りすぎていて 世の中が準備できていないかも? 例えば時代より少し先におり 世の中を教育する必要があるのでは? 最適な時期? あるいは遅すぎて すでに競合企業が多すぎる?

そこでこの5つのファクターを基準に 多数の企業を 丁寧に分析しました 私はアイディアラボの 企業100社全部と それ以外の100社を吟味し 科学的結論を導こうとしました

02:48
最初にアイディアラボの企業の トップ5の企業― Citysearch、 CarsDirect、GoTo、 NetZero、Tickets.comーは 全て10億ドル規模の成功を収めています 下位5社― Z.com、Insider Pages、MyLife Desktop Factory、 Peoplelinkー は我々の大きな期待に反して 成功しませんでした

03:05
そこで 全ての属性をランク付けするため これらの企業の5つの要素について 採点してみました そしてAirbnb、Instagram、Uber、 Youtube、LinkedInなど アイディアラボ以外の 大成功企業についてもやりました

03:19
そして失敗例は Webvan、Kozmo、Pets.com Flooz 及びFriendsterでした 下位グループの企業には 資本が潤沢で ビジネスモデルが あるものもありましたが 失敗に終わっています そこで私は どの要因が これらの企業全ての成功や失敗に 最も大きく影響を及ぼすかを 見極めようとしました そしてその結論には大変驚かされました

03:36
最高位にタイミングが来たのです タイミングは成功と失敗の 違いの42%を説明します 2番目はチームと運営でした そしてアイディア アイディアの差別化や アイディアのユニークさは フタを開けると3位でした

03:50
これは最終的な結果ではありませんし アイディアが重要でないとは 申し上げません でも アイディアが一番ではないことに 私はとても驚きました 抜群なタイミングは アイディアより重要なのです

04:01
下位の2つがビジネスモデルと 資金調達であることは納得できました ビジネスモデルの重要性が低い理由は ビジネスモデルなしで起業して あとで 顧客の要求に応じて 付け加えれば良いからだと思います 同様に資金調達も 初めは資金が不足していても 事業に弾みがつけば ―とくに現代では― 非常に容易に 潤沢な資金を得られるからです

04:20
では ここで個々の事例を 説明させてください Airbnbなどは みなさんご存知の 爆発的な成功例です この企業は賢い投資家が 見過ごしたことで有名です なぜなら投資家は 「誰も自宅の空部屋を他人に貸さない」 と考えたからです もちろんあとで 間違いとわかりました でも 成功した理由の1つは ビジネスモデルやアイディアや運営が 優れていたからではなく タイミングです

04:41
この企業が創業したのは 不況のどん底の時期で 副収入を必要とした人が 「誰も他人に自宅の空部屋を貸さない」 という壁を乗り越えられたのかも しれません

04:50
Uberも同じです Uberの起業は 企業が素晴らしく ビジネスモデルが素晴らしく 経営も素晴らしいですが ドライバーをビジネスに取り込む この上ないタイミングで起業したからです ドライバーが副収入を求めたことが とても重要なのです

05:02
初期の成功例 Citysearchの創業は ウェブページの需要が出始めた時期でした 1998年に我々がTEDで紹介した GoTo.com は 当時 企業が低コストで利用できる 交通手段を探していました 最高のアイディアだと思いましたが 実際にはタイミングが もっと重要だったようです 次に失敗例もご紹介します オンラインの娯楽企業 Z.comを起こしたとき 私たちは興奮しました 資金が潤沢で ビジネスモデルも素晴らしく 超有名ハリウッドタレントとも 契約済みでしたが 1999-2000年のブロードバンド普及率は 低すぎました ビデオをオンラインで 視聴することは困難で 自分のブラウザで データの圧縮・解凍が必要でした 結局 Z.comは2003年に倒産しました

05:38
ところが わずか2年後 Adobe Flashにより データ圧縮・解凍の問題が解決し 米国でブロードバンドの普及率が 50%を超えたとき YouTubeの機が熟しました 良いアイディアに加え 最高のタイミングでした 実は YouTubeは発足時に ビジネスモデルがありませんでした ものになるかすら 分かりませんでした でも本当に最高のタイミングでした

05:58
要するに私の結論は 運営は絶対重要で アイディアも重要ですが タイミングはもっと重要なのです そしてタイミングを見極める 最高の方法は 皆さんが世に出す製品を 顧客が使う準備ができているか 真に見極めること そして どんな結果がでても 否定的にならずに 真摯に受け止めること 自分の好きなものがあれば 世に出したいと思うでしょうから でもタイミングという要素に対して 真摯にならねばなりません

06:22
先に申し上げた通り 新規事業により 世の中は変化し より良い場所になれる思います 今日お話しした小さな知恵で みなさんの事業の成功率が 少しでも上昇し 普通では生まれなかった 素晴らしいものが 世の中に出る一助になればと思います


中国の「天の時、地の利、人の和」を例えて言うなら、地の利がなく、「天の時、人の和」そしてこれに加えて、「知の発」が加わっているのが面白い。

ちなみに「知の発」というのは私が勝手に命名したのですが、不適当であれば、何か別のものに差し替えても良しです。


「仕方無い」という諦めや、困憊、怒りをアイデアに。

2016-01-31 12:44:39 | IT・ビッグデータ・新技術

トニー・ファデル: デザイン最大の秘密...気付く事 | TED Talk | TED.com
https://www.ted.com/talks/tony_fadell_the_first_secret_of_design_is_noticing/transcript?language=ja

こちらは メアリー・アンダーソンという人物です 1902年のニューヨークを 彼女は旅行中でした その日は寒く湿った雪の日で 彼女は暖かな路面電車に乗っていました 途中で彼女は 運転士が窓を開けて 窓の雪を払いのけて 視界を確保しようとしているのに 気づきました しかし彼が窓を開けた途端に 冷たく湿った空気が車内に流れ込んで 乗客はみんなげんなり さておそらくこの時 ほとんどの乗客は こうとしか考えなかったはずです 「しょうがない 窓を拭くには 開けるしかないんだから そりゃそうだ」とね ところがメアリーは違いました 彼女が考えたのは 「運転手が車内からフロントガラスを 拭く事が できれば 安全に運転を続けられるし 乗客も暖かいままでいられるじゃない?」 次の瞬間 彼女はスケッチブックを 引っ張り出して のちに世界初の フロントガラス用 ワイパーとなるものを描き始めたのです

私がAppleにいた数年の間 スティーブ・ジョブズが求めたことは 毎日仕事場に来たときに 自分達の製品を 顧客の目線で とらえること それも新規顧客の目線です 最新テクノロジーで出来た製品が すぐに使えるだろうかと 怖れ あるいは欲求不満や さらに高揚感に包まれた そんな人からどう見えるか 初心者であり続けろと言い 私達に 常に細部に注目するように求める事で 新規顧客が製品をより早く より簡単に 滞りなく使えるように望みました

特に最初期のiPodは その事を思い出させます 90年代には 私もまたガジェットおたくでしたから いつも最先端のガジェットを求めて お店に急いだものでした 時間をかけてお店に着いたら 支払いをすませて 家に帰ると パッケージを開ける するとそこには 例の小さなシール 「使用前に充電してください」とあります

何だって! 信じられない! こんな時間をかけて買った 製品なのに その上 今度は「使用前に充電」だって? 憧れの新品の前での おあずけは 永遠にも感じられました どうにかしてましたね

でもなんと 当時は ほぼ全ての製品が同様だったのです 充電池が内蔵されている製品は全て 使う前に充電する必要があった これに気付いたのがジョブズです そして言いました 「ウチの製品ではこんな事が無いようにする」 どうしたでしょうか 典型的なハードディスク内蔵型の 製品ならば 工場で 30分程動かして 顧客が購入してから何年か経っても 動作するよう確かめるのです その代わりにあることをしました 製品を2時間以上動作させることにしたんです 理由は? まず そもそも製品の品質を 高めることができます その方が検査も簡単だし 顧客に対しても良い物を届けられます でもさらに大事なのは それにより充電が完了し 箱から出すとすぐに製品を使えることでした 高揚感に包まれたあの顧客が すぐに使い始められるようになったんです 素晴らしいことで 効果的も抜群 大好評でした

今では 充電池で動く製品のほとんどが 完全に充電されて箱から出てきます ハードディスクのない製品でもそうです 当時私達が気付いて解決した小さなことは 今や誰もがやることになりました 「使用前の充電」は もはやありえない事です




弱い人間が勝つ--逆説的な人類史

2016-01-31 10:37:21 | 哲学・社会

ユバル・ノア・ハラーリ: 人類の台頭はいかにして起こったか? | TED Talk | TED.com
https://www.ted.com/talks/yuval_noah_harari_what_explains_the_rise_of_humans/transcript?language=ja

もし私ひとりと一匹のチンパンジーを 孤島に置き去りにした場合 生き残りをかけて必死になりますが どちらが上手く生き延びる可能性があるかー 私なら チンパンジーに賭けますね これは私に問題があるわけではなくて ほとんどの人が たった一人で チンパンジーと孤島に置かれたら チンパンジーの方が よっぽど生存可能性が高いでしょうね

人間とそのほか全ての動物の 本当の違いは 個々の能力のレベルではなく 集団としての違いにあるのです 人間が地球をコントロールしているのは 人間が唯一 柔軟かつ大勢で協働できる動物だからです

ふたつの能力を持ち合わせ 柔軟性を持って 大勢でも 協働できるのは 唯一我々 ホモ・サピエンスだけなのです 1対1 あるいは 10対10なら チンパンジーの方が良い成果を出す場合もあります しかし 1,000人の人間に対し 1,000匹のチンパンジーなら 容易に人間が勝ちます 理由は簡単です 数が1,000匹となると チンパンジーは協働できないからです

皆さんは納得されるでしょう 人間は大勢でも柔軟性をもって 協働することができるから 地球をコントロールするまでになったと すると 探究心のある方々は すぐに 次の疑問が湧いてきますよね まさにどうやって 協働しているのか ほかの動物にはできないような協働を 可能にするのは何か 答えはズバリ 想像力です 人間は 無数の知らない人たちとも 柔軟性をもって協働することができます それは この地球上で人間だけが唯一 想像したり架空の物語を作り それを信じることができるからです 全員が 同じフィクションを信じれば 同じルールや基準や価値観に従って 全員が行動します


私が疑問に思うのが、体の大きい象サイズの巨人や、あるいは、サイのような固い皮膚を持った人間がいたって良かった筈なのだが、しかし現生人類は他の動物と比較して弱い存在であった。

であるが、現在として弱い存在が生き残り、万物の霊長として君臨し、そして繁栄している。なぜか? 

それは頭がいいから、という理由ではないとは思う。それであれば、脳容量の大きかったネアンデルタール人が残っても良かったとは思うのだが、実際としてそうではない。

人間は、その特殊な習性から種として選択されていったと言っても良い。
それは、「物を交換する習性」である。ノミの取り合いをするという習性はサルにはあるが、しかしその交換は非対称であるときはない。
人間の場合は、非対称でもどんどん交換し続ける。

これに加え、上記の「集団で協働する」と言う特性は始めて認識した。言われてみればその通りだ。

こうした習性がない--例えばネアンデルタール人が--単に人間型の強い人間であるままの場合、それは種として生き残れなかった、という事実は我々の証拠として存在する。
現生人類であるホモ・サピエンスは、「物々交換する」という生物学上はよく分からない習性があるのに加え、「集団で協業する」という、極めてヘンテコな特性を兼ね備えているが為に繁栄したのだろう。


生物的にか弱い動物の一つとして数えられる人間は、