ウォーレン・バフェットのバスタブ式記憶方式

・特に内容なし。
・私はむしろ、底から記憶が排水されてしまうことを恐れる。
・が、こうやってブログに書くとその恐怖も薄らぐ。

スノーボール　改訂版　上　Ｐ３７９
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不快なことをいつまでもくよくよ考えはしなかった。やがて、自分の記憶が、バスタブのような仕組みになっていると思うようになった。興味のある考えや経験や物事がたくさん入っているバスタブだ。情報が無用になると、ポンと栓が抜けて記憶は流れ出す。ある事柄に関する新しい情報が現れると、それが古い情報に取って代わる。これっぽっちも考えたくないものは流れ去る。出来事、事実、思い出、人までもが、消えてなくなるようだった。つらい記憶が真っ先に流された。効率のいいバスタブ方式の記憶のおかげで、新しいものや建設的なものを入れられる莫大な容量の空間ができた。ウォーレンは、バスタブ方式の記憶は、母親のリーラがずっとやってきたように”うしろを見る”のではなく、”前に目を向ける”手助けをしてくれると信じていた。二六歳のいま、そのおかげで余計なことをほぼすべて忘れ、仕事のことを徹底的にじっくり考えられるようになっている──百万長者になるという目標に向けて。
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