One版のワンパンマンを読んで、せっかくの伏線が盛り上がりもなく回収されたことに少し不満を抱いている。
・ソニックの出身地
・ソニックとフラッシュが同郷
・アマイマスクが怪人
と言うことで、どういう形が「良い伏線の回収」なのだろうか?
私が個人的に考えうるに、漫画などにおける抽象語句についての定義は次のようなものではないかと考える。
・「伏線」
一般的な意味:「あとで述べる事のためにあらかじめほのめかしておく、話の筋。」
私がこうではないかと考える意味:「読んだ時の感覚や認識のこと。前段で散りばめられた材料が、後段のキーを回すことによって自分の理解の中で自動的に結合されて行く爽快感や気分の高揚・昇華のこと。あるいは直接的に作品内で語られない物語が認識内で膨らむこと。そしてこれを前提にしたストーリー構成の技法や、ストーリー構成そのものを指す」
ネット界隈などで、よくワンピースのここが伏線だ、いや伏線じゃないと議論されているのは、個人によって伏線を感じる感覚が異なるから、統一された見解が出ないのだ。
伏線とは直接的に語られないが、最後のキーを回すことによって得られる爽快感や理解における感覚的昇華のこととすれば、全て定義的に収まる。
話の本筋とは違うが、ついでに画力も定義しておこう。
・「画力」
一般的な意味:「絵が上手い」
私がこうではないかと考える意味:「読んだ時の感覚や認識のこと。絵によるインパクトがどれだけ読者に与えられたかの力のこと」
だから、これもネット界隈などで「森薫の書き込みは画力が高い」「いやそうじゃない」と議論されているのは、個人個人によって、インパクトを受け取る量が異なるからだ。通常は絵の写実的上手さと言う点におけるならば、一定の尺度で評価はできるものの、人間の感覚や印象にインパクトを与えた量と言う意味において、ジャンルを細分化すべきである。
脱線したので話を戻す。
伏線の回収で私が個人的に「良い」と感じるのは、
・謎の提示→まさか〇〇では・・・と言う疑惑の提示→その通りの回収
・謎の提示→まさか〇〇では・・・と言う疑惑の提示→前段に配置された材料からありえたもう一つの結論
・提示→回収→更にその奥にある意味の回収
・直接的に語られない大なる構造
・一回目に読んでそのまま分かるタイプと、二回目に読んで分かるタイプ
というような感じだろうか。
具体的には、
・風の谷のナウシカ:青き衣と金色の野→ナウシカの服とオームの触手→血で更に青くなったナウシカと太陽に照らし出された大地
・25話続いた天元突破グレンラガンが最後の最後で最終決戦のロボットの名前であるということと、それに至るまでの物語であったことの提示。ニアの最後の決意。
・鋼の錬金術師:主人公の父とラスボスのミスリード、賢者の石の原材料は人間で、自分の父がそれそのものであること。
などなど。
今回の件で言えば、次のような丁寧な展開にする。
ソニックの出自・・・里の者
→そ~言えば何か似ている名前のヤツが・・・
→フラッシュが忍術っぽい技で敵を圧倒するのに1話使う。→読者がまさか・・・と思う。
→フラッシュとソニックが対峙(1話消化)→まさか・・・
→共闘で背中合わせ(1話消化で終了間際に)「貴様とこうなるとは思わなかったぞ」→読者「やっぱり! 顔見知りか」
→共闘作戦で敵を征伐→過去にこんなことがあったと過去話。
アマイマスク:
・童帝「ガロウとの戦いでは、アマイマスクさんの手がくっついていた・・・」
「あれはなぜ? 」
・怪人と人間の定義、その境目
・人間から怪人になる。
・ヒーローから怪人になる可能性もある。
・童帝とアマイマスク戦闘中に再度体の部位が切断→接合。
・童帝「! まただ」
・「怪人と人間の定義、人間から怪人になるものがいる。可能性としては人間であるヒーローがそれになる可能性はゼロではなく・・・」
と言う感じからの、真にインパクトを与えるシーンにおいて、「アマイマスク・・・ヤツは怪人になりかけている」と言う影響力が一番強いカードを差し込む。
・ソニックの出身地
・ソニックとフラッシュが同郷
・アマイマスクが怪人
と言うことで、どういう形が「良い伏線の回収」なのだろうか?
私が個人的に考えうるに、漫画などにおける抽象語句についての定義は次のようなものではないかと考える。
・「伏線」
一般的な意味:「あとで述べる事のためにあらかじめほのめかしておく、話の筋。」
私がこうではないかと考える意味:「読んだ時の感覚や認識のこと。前段で散りばめられた材料が、後段のキーを回すことによって自分の理解の中で自動的に結合されて行く爽快感や気分の高揚・昇華のこと。あるいは直接的に作品内で語られない物語が認識内で膨らむこと。そしてこれを前提にしたストーリー構成の技法や、ストーリー構成そのものを指す」
ネット界隈などで、よくワンピースのここが伏線だ、いや伏線じゃないと議論されているのは、個人によって伏線を感じる感覚が異なるから、統一された見解が出ないのだ。
伏線とは直接的に語られないが、最後のキーを回すことによって得られる爽快感や理解における感覚的昇華のこととすれば、全て定義的に収まる。
話の本筋とは違うが、ついでに画力も定義しておこう。
・「画力」
一般的な意味:「絵が上手い」
私がこうではないかと考える意味:「読んだ時の感覚や認識のこと。絵によるインパクトがどれだけ読者に与えられたかの力のこと」
だから、これもネット界隈などで「森薫の書き込みは画力が高い」「いやそうじゃない」と議論されているのは、個人個人によって、インパクトを受け取る量が異なるからだ。通常は絵の写実的上手さと言う点におけるならば、一定の尺度で評価はできるものの、人間の感覚や印象にインパクトを与えた量と言う意味において、ジャンルを細分化すべきである。
脱線したので話を戻す。
伏線の回収で私が個人的に「良い」と感じるのは、
・謎の提示→まさか〇〇では・・・と言う疑惑の提示→その通りの回収
・謎の提示→まさか〇〇では・・・と言う疑惑の提示→前段に配置された材料からありえたもう一つの結論
・提示→回収→更にその奥にある意味の回収
・直接的に語られない大なる構造
・一回目に読んでそのまま分かるタイプと、二回目に読んで分かるタイプ
というような感じだろうか。
具体的には、
・風の谷のナウシカ:青き衣と金色の野→ナウシカの服とオームの触手→血で更に青くなったナウシカと太陽に照らし出された大地
・25話続いた天元突破グレンラガンが最後の最後で最終決戦のロボットの名前であるということと、それに至るまでの物語であったことの提示。ニアの最後の決意。
・鋼の錬金術師:主人公の父とラスボスのミスリード、賢者の石の原材料は人間で、自分の父がそれそのものであること。
などなど。
今回の件で言えば、次のような丁寧な展開にする。
ソニックの出自・・・里の者
→そ~言えば何か似ている名前のヤツが・・・
→フラッシュが忍術っぽい技で敵を圧倒するのに1話使う。→読者がまさか・・・と思う。
→フラッシュとソニックが対峙(1話消化)→まさか・・・
→共闘で背中合わせ(1話消化で終了間際に)「貴様とこうなるとは思わなかったぞ」→読者「やっぱり! 顔見知りか」
→共闘作戦で敵を征伐→過去にこんなことがあったと過去話。
アマイマスク:
・童帝「ガロウとの戦いでは、アマイマスクさんの手がくっついていた・・・」
「あれはなぜ? 」
・怪人と人間の定義、その境目
・人間から怪人になる。
・ヒーローから怪人になる可能性もある。
・童帝とアマイマスク戦闘中に再度体の部位が切断→接合。
・童帝「! まただ」
・「怪人と人間の定義、人間から怪人になるものがいる。可能性としては人間であるヒーローがそれになる可能性はゼロではなく・・・」
と言う感じからの、真にインパクトを与えるシーンにおいて、「アマイマスク・・・ヤツは怪人になりかけている」と言う影響力が一番強いカードを差し込む。