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30代の夫婦を殺傷、小学生の些細な“いたずら”から凄惨な事件に…「住所を書かせるほどか?どこが傷ついているんだ」でナイフ、58歳の男は殺意など否認
2023年11月14日(火) 11:52
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/834961
去年9月、北海道旭川市で、30代の夫婦を死傷させた罪に問われている58歳の男の初公判が開かれ、小学生の子どもの些細な“いたずら”から凄惨な事件に至った経緯などが明かにされました。
起訴状などによりますと、旭川市の無職、川口和人被告58歳は、近くに住んでいた30代の夫婦、AさんとBさんを折りたたみナイフで何度も突き刺し、Aさんを死亡させた殺人、Bさんに重傷を負わせた殺人未遂の罪に問われています。
14日午前、旭川地裁で始まった裁判員裁判では、被害者特定事項秘匿制度により、夫婦は匿名にされています。
冒頭、起訴内容について問われた川口被告は「その件に関しては、弁護士に一任しています」と話すにとどまりました。
続いて弁護人は「Aさん(夫)を殺すつもりはなく、Bさん(妻)を傷つけるつもりもありませんでした。恐怖心の中での行動で、誤想過剰防衛が成立する。精神状態は心神耗弱、または喪失となり、
これに対し検察は、冒頭陳述で、犯行に至った経緯を下記のように説明しました。
<検察が説明、犯行までの経緯>
※きっかけは、子どもの些細な“いたずら”
・Aさんの長女(当時11歳)は友人と下校中、被告の住宅前で玩具の銃の弾=BB弾を拾う
・カーポート奥の玄関前に投げつける
・被告はカーポートに設置した防犯カメラの映像を自室で見て、外に出る
・「おまえら、何やってるんだ」と2人を怒鳴りつける
・さらに、友人のカバンを蹴り、中の水筒を凹ませる
・2人に住所と名前をノートに書かせる
※長女から話を聞いた夫婦は…
・生後7か月の次女も連れ、4人で被告の住宅へ
・Aさんがインターフォンを押すと、被告はナイフをポケットなどに隠して玄関へ
・Aさん「娘がBB弾を投げちゃったみたいで?」
・被告「石を投げられ、傷がついた」
・Aさん「住所を書かせるほどのことなんですか?」
・被告「なに言ってるんだ、やるか?」とナイフを取り出し、Aさんを襲う
※夫婦を刺した状況
・Aさんは腕を上げて防御し、後退する
・被告は背中などを何度も刺す
・妻のBさんが被告に体当たり
・被告は体当たり後に座り込んだBさんの背中を刺す
・その際「全員、ぶっ殺してやる」と叫びながら何度も刺す
<弁護側の反論>
※被告の精神状態
・夫婦を殺すつもりなどなかった
・危害を加えられると勘違いし、恐怖で精神障害を引き起こす
・善悪の判断ができず、思いとどまれない状態
・Aさんに「どこが傷ついているんだ」などと捲し立てられ、恐怖が膨らむ
・急性ストレス反応で、何が起こっているかわからず、行為の危険性もわからない状態
殺意の有無や刑事責任能力などが争点になった裁判…このあと、証人尋問などが行われます。
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現在のニュース記事は以上。
今後の小さい波及予想:
1.各家庭は「他の人の家にものを投げ込んじゃダメ! どういう小さいものでもダメ。BB弾投げられて怒って人を殺した事件があったんだよ」と子供にかなり注意。
2.逆に虐待ある家庭での子供は緊急サインでBB弾を家に投げ込むかもしれない(親をどうにかしたいという側面で)。