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とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

権威性に伴う人格形成は育成環境に関係するか

2023-12-23 23:53:43 | 哲学・社会
https://www.youtube.com/watch?v=DBKnk-wDm4c

私の経験からすれば「する」。
で、これはデータが取られていない。

スタンフォード監獄実験においては、わずか1〜数日での教育であったが、洗脳教育のように、あるいはその土地の習俗や土着文化によってその営為が当たり前であるかのように育てられると、その周辺状況が、そこで育った人間の人格形成に問題を与える。


記憶能力とは何か

2023-12-23 23:31:57 | 哲学・社会
記憶能力とは何か。

辞書を引く。

記憶(きおく)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A8%98%E6%86%B6/

1 過去に体験したことや覚えたことを、忘れずに心にとめておくこと。また、その内容。「—に新しい出来事」「少年時代のことを今でも—している」「—力」

2 心理学で、生物体に過去の影響が残ること。また、過去の経験を保持し、これを再生・再認する機能の総称。

3 コンピューターに必要なデータを蓄えておくこと。


と言うことで毎度のことながら、辞書の説明に私は納得していない。
これは社会文芸的解釈の説明であり、哲理ではない。
そこで、私なりに私なりに補足をした上でこの説明をしていく。

人間社会において「あの人は記憶力がいいね」だとか「記憶してない」と言う言葉が出る時の用法はちょっと異なる。
記憶とは、認識の固着のことであり、かつそれが継続していることである。
「心にとめておく」と言うのは情動に直結した自分の直感を継続していることであるが、発生した事実を見たまま聞いたままにそれを憶えておくと言う意味合いは、ここにはやや含まれない。

こと、「記憶力」と言う言葉に限定すれば、その力の度合いはどういういことになるかというと、その量のみならず、その正確性や、あるいは記憶を引っ張り出す時の苦労の不要度合いも加味されることも多い。



社会主義と資本主義の反省

2023-12-21 23:06:36 | 哲学・社会
社会主義には悪いところがある。それは競争が無いせいで社会経済が停滞することだ。
資本主義にも悪いところがある。それは競争が過多であるせいで経済格差が拡大することだ。
(また原初に持っている人間が更に持ち続けると言うスタート地点の不平等の差で、競争がなくして更に経済格差が拡大する。)

これをどう考えればいいか? その中間地点を狙うべきか? 私の考えは少し異なる。

なぜ社会が上手く上昇して経済成長・繁栄をするのかというと、人が上を向く運動があるからに他ならない。

そこには、「待っていれば物品やサービスや人生が降ってくる」と言うような社会主義では停滞するし、かと言って、一方においての「ムチでしばかれるような非人間的努力と競争によって疲弊しながら上昇を目指す」と言う奴隷然としたその様態では社会は発展するかもしれないが、一方においてその脱落者は貧困となり、子孫も残せない。長期的人間社会の運営においては、人口維持が至上命題とすべきものの一つである。だが、それをなさざるようにするのが過度の競争の肯定、つまり資本主義による純粋な競争の肯定なのだ。これでは人間社会は疲弊をするし、長期的運用を為すことができない。

一般的に見られる解決の案は、「社会主義と資本主義を折衷せよ」「修正資本主義を採用せよ(これが今の世界)」になるのだが、私の案は、「入り口を平等に設けよ」である。その後での、上を掴もうとする個の人間の動態の集体系が、社会の上昇の基礎となる。

これに加え別の要素も必要である。
一つは実行力のある金銭が十分に流通していること。
(対基軸通貨に対しインフレして、疲弊している経済における貨幣は十分な力を持たないことがある)

一つは国民の栄養・精神面での健康が十分に培われていること。
病的な形で体力面・精神面においてのレベルダウンした人間集団は、上昇する経済を作れない。

一つは打てば響く社会であること。
然るべき良質なアウトプットに対し、然るべき良質な報酬を与えられること。
またそうした交渉は十全ではないことが往々にしてあるので、各個人における交渉力を基礎的技術として与えておくこと。



B細胞に関する記述

2023-12-12 19:37:25 | 哲学・社会
コロナ後の未来P48

 コロナウイルスの形はニュースで何度も資料画像をご覧になったから、皆さん覚えているでしょう。トゲがいっぱい生えたウニのような見た目をしています。このトゲが鍵のような働きをして、細胞膜に並んでいる鍵穴を開け、私たちに感染するのです。このトゲはタンパク質で出来ていて、「スパイクタンパク質」と呼ばれます。
 ワクチンに入っているmRNAは、ウイルスのスパイクタンパク質と同じものを作るように、タンパク質と同じものを作るように人タンパク質と同じものを作るように人工的に合成したものです。
 ですから、ワクチンを打つと、細胞の中ではウイルスのとげの部分がいっぱい作られます。すると免疫システムはウイルスが侵入してきたと勘違いして、免疫の警察やら消防隊やらが一斉に出動します。ウイルスを食べたり、感染した細胞に毒をかけて殺したり、ウイルスの指名手配書を作ったり、様々な種類の免疫細胞が任務を遂行します。
 そのいろんな免疫細胞のうち、B細胞はトゲにぴったりくっつく形の抗体を作ります。すると抗体はたくさんウイルスにくっつき、まとめて塊にして他の細胞に感染できないようにしてしまいます。
 免疫システムの素晴らしいところは、一度抗体を作るとB細胞の一部が記憶細胞に変わって、もう一度同じウイルスが侵入しようとすると、すぐに抗体を作ってくれることです。ワクチンはこの仕組みを利用しているのです。


同前P43

同年1月に武漢でCOBID−19がアウトブレイクしていることを知ると、これはウイルスが世界中に広がって、パンデミックになると直感したそうです。武漢には最適なハブ空港があるからです。
 翌日、彼は開発チームを招集し、こう言ったそうです。
「やがてドイツにも来るパンデミックに、我々は対処しなければならない」
 シャヒン氏には、ある程度の勝算があったようです。
 というのも、常にビオンテックはアメリカの世界的メガファーマであるファイザーと提携して、2018年からmRNAを使ったインフルエンザ・ワクチンを開発していたからです。このワクチンは動物実験をすでに終えていて、人への臨床試験を進めようとしていた段階にありました。
 ですから、世界中で臨床試験を何万人もを対象に実施することも、それだけの数のワクチンを製造・配送することも比較的容易だったのです。
 さらに、インフルエンザ用に開発していたワクチンを新型コロナウイルス用に切り替えることは、mRNAを利用したワクチンですと極めて簡単なのです.
 このウイルスのゲノム配列は2020年1月10日には中国の研究者が解析して公表していました。これに合わせてmRNAを合成すればOKです。ここがmRNAを使うタイプのワクチンの大きなメリットなのですが、この点については、後で詳しく説明することにしましょう。

 2020年の3月にはファイザーと新たな提携契約を結んで、4月下旬には臨床試験が始まりました。
 ファイザーは、モデルナと同じ7月27日に、アメリカのロチェスター大学で最初のボランティアにワクチンを打つ後期臨床試験を開始しました。モデルナなどライバル企業との開発競争も、なるべく早くハイリスク層(高齢者や基礎疾患のある人)に対するワクチンの緊急使用許可を申請できるだけの十分なデータを得たいと考えていました。
 その後、ワクチンの治験知見が世界中で進められ、最終段階(フェーズ3)の中間解析結果が正式に発表される前日の11月8日、シャヒン氏商品市から電話がかかってきました。今誰かと一緒にいるかと尋ねてきたので、自宅で夫と一緒にいると答えると、彼は話を続けました。
「フェーズ3の結果は大成功だった」
(中略)
 実際に私がワクチン接種を受けたのは12月18日でした。FDA(国食品医薬品局)が緊急使用許可を出した1週間後です。ペンシルバニア大学でワイスマン教授と一緒でした。部屋には医師や医療関係者たちが接種の順番を待って並んでいました。私たちも今までの研究の道のりを振り返って話しながら、順番待ちをしていました。
 隣の部屋で接種を終えて出てきたら、拍手で出迎えてくれたのです。