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とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

通信残時間が貨幣になる アフリカ ケニア

2021-07-15 21:19:01 | 貨幣・財政・会計・経済
これは興味深い。



今まで私が見聞きしてきた貨幣媒体は、

金、銀、銅、鉄(スパルタの鉄貨)、塩、米、布、釘、タラの干物、タバコ(ロシアルーブル暴落時)、インスタントラーメン(米刑務所)、木の棒(タリースティック)、陶貨、紙の印刷物(銀行券:紙幣)、電子マネー、暗号通貨

であるが、これに一つ貨幣の種別が加わった。







資本主義は正義であるか

2021-07-15 00:04:25 | 貨幣・財政・会計・経済
資本主義に問題があることについては、ユルゲン・コッカも、ミシェル・ボーも、それぞれの著書「資本主義の歴史」「資本主義の世界史」の中で指摘している。

曰く、プラス面としての資本主義的成長と科学的発展、マイナス面としての環境問題も去ることながら、マイナスのメインストリームたる社会成員全体が幸福にならない格差について、それを主要な問題として認識し、言及している。

世界の多くの国々は、その行き過ぎた資本主義からやや修正を加えた修正資本主義を採用しているが、しかし資本の大衆的収奪は止む気配がない。

資本側は「約定に従っているだけだから我々が収益を上げるのも仕方がないことじゃないか。そこに社会的な同意をしているのも君たちだろう」と言ってその責を逃れる。
労働者側の大衆は、そうした約定に無知であるがために、その言い分を飲み続ける。
しかしこれではいけない。

と言うことで私がこの問題における解決に至るかもしれない別基軸の材料を発見したのでそれを書いてみる。
それは「労働の実効力保持者への還元」である。

資本収益は労働無くしては成立しえない。
よって、その収益配分は、その収益生産の実体を担った労働者へ配分されるべきである。
また、資本は基本的に資本集約の役目しか果たしていない。
いやそれは確かに第一義的に重要な役目であるのだが、それであるからして労働と言うものはないがしろにして良いものではないだろう。

資本主義は、社会運営において土台としての正義ではあるものの、その土台が高すぎては、その上で生活する人間に対し、不幸を生むことになる。
よって、資本収益に寄与したもの、知識を行使して実益を確保したもの、苦労したもの、傷病したものへの実働において配分をし、約定そのものによる収益配分を否定すべきであるという言説である。

富裕層の生産拡大はなぜできない? 

2021-07-03 19:37:30 | 貨幣・財政・会計・経済
マルクスの資本論では、長期的な資本主義社会においては労働者層の再生産ができないとその人口に応じた資本収益が得られなくなるので、必要最低限の賃金が労働者層に与えられるとした。

つまり労働者層の再生産を行って社会的な人口維持を行うと言うことであったのだが、一つ疑問である。

なぜ富裕層の生産拡大はできないのか? 
つまり自分が資本富裕層であれば隣にいる隣人を資本富裕層に引っ張り上げるような社会的土壌が許容され、あるいは推進されても良い社会になるべきだと思うのだが、しかし現実にはそうではない。

人口が抑制されると言うマルサスの罠は、主に食料生産量の比較が、食料は等差数列で増えるのに対し、人間は等比数列で増えるので、どこかで限界に達するという限界論であった。
(なお、現実の世の中が限界を突破し、当初想定されていた食料生産量を追い越して人口が増えたのは、ハーバー・ボッシュ法の発明による人口肥料での窒素固定によって食料生産料が増えたことによる)。

今は第二のマルサスの罠が待ち控えていて、そして先進諸国では既にその罠の半分にかかってしまっている。それは、給与の伸び悩みに対する子どもの扶養に要する所得が増加しないことによる少子化減少だ。

これを富裕層の生産拡大をし、この第二の罠を突破すれば、人口と言うのは増加することも能うのではないか。

納得や満足とは何か 限界効用

2021-06-06 23:31:14 | 貨幣・財政・会計・経済
哲学寄りの考察だが、ジャンルは経済としたい。

経済学の一概念に、「限界効用」と言うものがある。
私はこれに納得がいかない。


限界効用 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%90%E7%95%8C%E5%8A%B9%E7%94%A8

限界効用(げんかいこうよう、英: marginal utility)とは、財(モノ、およびサービス)を1単位追加して消費することによる効用(財から得られる満足度)の増加分のこと[1]。ミクロ経済学の消費者理論で用いられる概念である。

ゴッセンの法則

財の消費量が増えるにつれて、その財の限界効用が小さくなることを限界効用逓減の法則、または、ゴッセンの第1法則という。標準的な考え方である序数的効用の立場からは、この法則は意味を持たない。

消費者が効用を最大化するとき、1円当たりの限界効用がすべての財で等しくなるように選択することを限界効用均等の法則、または、ゴッセンの第2法則とも呼ばれる。序数的効用の立場からも意味を持つ法則である。#効用最大化との関係で述べた内容である。


かなり分かりにくいが、極論すれば効用(満足感)と価格(支払い額と販売額の合意拮抗点)に相関がある。
総効用(消費して得られる満足度の合計)と、更にそこから更に一つ消費する限界効用(もう一つおかわりして得られる満足感)を考えると、おかわりをすればするほど増えるのが総効用、おかわりをすればするほど減るのが限界効用である(限界効用逓減の法則)。

それは当たっているのかもしれないが、そもそもにおいて、満足感は明確に数値化できるのだろうか? 
いや、りんごを永久に食べなさいと言われたら、一個食べる辺りの満足感は段々に減っていくと言うのは分かる。

しかしそれは経済、特に金銭のやり取りにおける売買と消費において「満足感」と言う心理をベースに置いて考察するのは間違っているように思う。

この時、満足とは一体なんであるのだろうか? あるいは売買成約の時に満足する、すなわちその物品を買った人間が主体的に理解するであろう納得感とは一体何なのだろうか? 

満足の場合は、必要が存在したマイナスの穴を埋められた時に得られる人間の「感情的」心理状態であると私は考える。
よってその穴を埋め終わった後は、追加の物品やサービスに用が無いので満足感は減る。
納得は、必要が存在したマイナスの穴を埋められた時に得られる人間の「理性的」心理状態であると私は考える。
つまり、後で思い返して自分の理解を整理する上で、「あの時あの金額を出して良かったのだ」と理解の内に収める思考が金銭売買・消費的納得である。

この満足は人間心理に基づく規定であり、人間の経済行動のスタート地点であることは否定はしないが、それでありつつもそれで数値化を図って経済を考察する材料足り得ないのではないかと考える。



ソキエタスとコンメンダ

2021-05-03 05:25:28 | 貨幣・財政・会計・経済
会社の発生起源となる共同体のメモ。


ソキエタスとは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%82%BD%E3%82%AD%E3%82%A8%E3%82%BF%E3%82%B9-1181046

共通の目的を達成するために,数人の当事者が相互に給付を約することによって成立する契約にもとづいて形成されたローマ時代の組合。各当事者は資金,物品,技術,権利,労働などを提供し,おのおのは他にとり決めがなければ利益も損失も同様に分けあった。ローマ法の古典時代には組合はその目的に従って,全財産の組合,獲得財産の組合,特定の事業の組合,特定の物または行為の組合の4種類に分類された。前2世紀ころから大規模に行われたのが獲得財産を共通とすべきことを約する組合であった。



コンメンダとは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%80-67624

中世末期の西ヨーロッパ諸都市で海上商業を営む共同出資企業で採用された出資関係の形態。資本の貸主 (コンメンダトール) と借主 (トラクタトール) とが双務契約を結び,貸主は無機能の有限責任的な出資を行い,借主は自身でも出資すると同時に機能資本家として企業経営の主導権を握った。この制度は 15世紀に地中海沿岸イタリア諸都市で合名会社 (ソキエタス) 形態を合理化するために採用され,15~16世紀の南ドイツ諸都市やアントウェルペンで一般化し,次第にソキエタスとコンメンダが結合されて合資会社 (マグナ・ソキエタス) 形態に発展した。


株式会社の起源― 大塚久雄 『株式会社発生史論』 の再検討 (1)―
file:///tmp/mozilla_bbb0/109010240101_chujo-0324mng-chukyo.pdf

株式会社発生前史としての「分散型」と「集中型」の二つのマグナ・ソキエタス― 大塚久雄『株式会社発生史論』の再検討(2) ―
file:///tmp/mozilla_bbb0/109010250102_chujo-0425mng-chukyo.pdf