読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

本所深川ふしぎ草紙

2008-10-25 |  宮部みゆき
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社

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『近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る「片葉の芦」。お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。 』

宮部みゆきが時代小説を書いているのは知っていたのだが、ミステリーを書くのが難しくなって時代小説に転んだものと勝手に推察して敬遠していたのだけど(そういう作家を知らないわけではないので~)
火車より前に本書で吉川英治文学新人賞を受賞していたことを知り(自らの不明を恥じ)早速読んでみた。

やあやあ、これはすごい。
一行目に「近江屋藤兵衛が死んだ。」と来る。
え?近江屋藤兵衛って誰?どうして? 
そこでもう釣り針にかかったのも当然、しっかり吊り上げられるというわけで・・・。
ストーリーの組み立ても上手ければ、人間の心や体の動きの表現も上手い。
これを30やそこらで書いてるんだもんねぇ。
脱帽です。


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